サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762276

作品紹介・あらすじ

なぜGoogleの社員は、楽しく創造的に働き、柔軟性を持ち、優れた成果を上げられるのか?その鍵を握るのが、独自の研修プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」。心を整える手法「マインドフルネス」を、科学にもとづき、日々実践しやすい形にした「SIY」はGoogle内で熱狂的に支持され、SAP、アメリカン・エキスプレス、Linkedlnなど他の企業や大学にも次々に採用されている。その内容を開発者自身が語った本書は、まさにビジネスパーソンや入門者にとってマインドフルネス実践バイブルというべき一冊。1分でできるものから本格的なものまで、自己認識力、創造性、人間関係力などさまざまな能力を高める驚きの技法をユーモア交えてわかりやすく紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 友達のおすすめの一冊。

    瞑想をベースにしながら、禅(仏教)の教え、瞑想がもたらす効用、実生活でどのように活かすかなどをまとめた本。

    著者はグーグルのエンジニアなのでスピリチュアルめいたものは信じておらず、瞑想が科学的にどれだけ確かなものかというのをわかりやすく説明している。

    僕は自分の楽器のこと、音楽のことになると頭に血が上りやすく、アンガーコントロールができないところがあるのだけど早速実践してみたらなるほど確かに心が穏やかになるのを感じた。

    特別何かを買う必要もない、するのに特別な施設がいるわけではない、即実践できて有り余るメリットだらけ...、めっちゃ良すぎる。

  • 和訳本によくある具体例ばかりの内容のため冗長で読みにくかった。

  • 一言で感想を言うと、もっと若いときに読むべきだった。
    本書では、瞑想などのトレーニングの科学的な効果、Googleの社内研修での実践について紹介している。
    それらのトレーニングを通して、EQ(情動的知能)を高めることで人生に好影響を得ることが出来るとする。
    瞑想というからにはお寺のお坊さんのように座禅を組み、何時間もじっとしているのを想像していた。
    しかし、本書で紹介されているのは誰でもすぐに真似できるトレーニングで、すぐに試してみることが出来る。
    仕事の隙間時間にする事も出来るので、頭を切り替えたい時などにも重宝しそうだ。
    瞑想により、集中力を上げセルフモチベーションを高める事が出来、さらには人からも好かれるようになる。
    本書では、筆者がエンジニアということもあり、宗教を科学的な知見から分析しているのが面白く、説得力があった。TEDでも動画があるのでこちらも見てみようと思う。

  • 最近瞑想を始めてみようと思い、やり方を知るために読んだ一冊。この本の良いところは科学的な要素を交え瞑想を解説している点。著者がエンジニア畑の人と言うのは共感が出来た。スピリチュアルなイメージを持っていた瞑想がより身近なものに感じる。
    とりあえず瞑想をやってみて自分の注意がいかに散漫になっているかが分かる。目を閉じて呼吸に注意を向け続けることが出来ず、気がつくと別のことに注意が行っている。逆に注意を一つの事に向け続けることが出来れば、仕事の質も上がると言う指摘はなるほどと思った。作中さまざまな瞑想方法が紹介されていたが、まずは基礎である呼吸への注意が出来るようになりたい。

  • 海外の本はなんとなく読みにくい…。
    マインドフルネスの効果や実践の方法についてまとめてある本だが、禅の手法なので、どうしても言葉では分からないこともあった。実践していく中で、徐々に身につき、ある日突然悟るものなのだろう。

  • 【気になった場所】

    Search Inside Yourself(SIY)とは
    →Googleのメンが開発したEQ養成講座

    SIYのステップ
    ・注意力のトレーニング
    ・自己認識と自制
    ・役に立つ心の習慣の創出

    EQとは
    →自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の思考や行動を導く能力

    EQの構造
    →自己認識+自己統制+動機づけ+共感+社会的技能

    自己統制のやり方
    ・情動ラベリング→自分の気持ちにラベル付けをするとその情動を管理しすくなる
    →情動を知覚するには、心でなく体に注意を向けること

    2分でできるマインドフルネス
    ・まず呼吸していることを自覚する
    ・呼吸のプロセスに注意を払う
    ・気が逸れるたびに、そっと注意を向け直す

    マインドフルネスが鍛える能力
    →注意とメタ注意

    メタ注意とは
    →自分の注意が逸れたことを知る能力
    →集中力を保つ秘訣となる

    マインドフルネス瞑想のプロセス
    ・マインドフルネスをする理由をつくる
    ・呼吸をたどる
    ・注意が増す
    ・気が散った状態に陥る
    ・再び注意を集中する
    ・自分自身への態度を自覚する
    →批判的であれば、優しさと好奇心に変える
    ・自分の呼吸をたどる

    瞑想するときの姿勢
    →隙がなく、リラックスできる状態を長時間保てる姿勢

    座らない瞑想をする方法
    →どんな課題をこなすときも、評価や判断とは縁のない心を持ち、一瞬一瞬の注意をすべて向け、注意がそれるたびに、そっと元に戻してやること
    →瞑想の対象を呼吸から課題へ変える

    マインドフルな会話の要素
    ・リスニング→相手の話に注意を向けて聞く
    ・ルーピング→相手の話を要約して確認する
    ・ディッピング→相手の話から気が逸れそうになったら、そこに気づき注意を戻す

    共感力を増す方法
    ・相手を気遣う優しさ
    ・相手との類似を感じる

    思いやりの要素
    ・認知的→あなたを理解している
    ・情動的→あなたに同情する
    ・動機づけ→あなたの役に立ちたい

    思いやりは有能なリーダーを生み出す
    →「私」から「私たち」へ移行すること

    思いやりは、心の習慣を生み出すことで鍛えられる

  • マインドフルネスとは何かについてgoogle流?の説明、そして実践方法が紹介されている。
    確かに作者のユーモアは文の端々にも現れていて楽しめる。

    内容としてはマインドフルネスの応用が多岐に渡って解説されていて、単に就寝前とかではなく、どういう状態のときにやればいいのか、様々な方法が段階を追って説明される。

    内容はそれぞれであるが、とりあえず書物としての”マインドフルネス”はこれ一冊で良いかもしれない。

  • マインドフルネスに関する良著。
    様々な観点から記載されており、とても参考になる。

    <メモ>
    ・SIYは次の3ステップから構成される
    1注意力のトレーニング 穏やかで明瞭な心を生み出す
    2自己認識と自制 自己を高い解像度で知覚できるように
    3役に立つ心の習慣の創出 他の人の幸せを願うなどの習慣

    ・ゴールマンのEQ5領域
    1自己認識 自分の内面の状態好み資質直感を知ること
    2自己統制 自分の内面の状態衝動資質を管理すること
    3モチベーション 目標達成に向けた情動的な傾向
    4共感 他人の気持ち、欲求、関心を認識すること
    5社会的技能 他人から望ましい反応を引き出す

    ・テクノロジー部門で優れた人の能力
    1強い達成意欲と高い達成基準
    2影響を与える能力
    3抽象的思考力
    4分析能力
    5難題を引き受けるイニシアティブ
    6自信

    ・優しい手法 2分間穏やかで一貫した注意を自分の呼吸に向ける。もっと優しい手法は二分間座っているだけ。あるがままモードに切り替える。

    ・マインドフルネス瞑想のプロセス
    意図 健やかさを増すなど意図を持つ。
    呼吸をたどる。注意がます
    気が散った状態に戻る。注意の集中を回復する。
    自分自身に対する態度を自覚する。自分をどう扱っているか。どれだけ頻繁にひどい陰口をつぶやいているか。自分に対する優しい態度を生み出す。
    再度自分の呼吸をたどるところに戻る。

    ・自己統制の5つ
    1自制心 破壊的な情動や衝動を抑える
    2信頼性 正直さと誠実さの基準を維持する
    3良心性 自分の振る舞いに責任を取る
    4適応性 変化に柔軟に対応する
    5革新性 新奇な考え方やアプローチや新しい情報を気兼ねなく受け入れる

    ・悩ましい情動に対処するための一般原理4つ
    1痛みがない時を知る
    2嫌になることに嫌にならない
    3怪物どもに餌をやらない
    4あらゆる思考を優しさとユーモアを持って始める

    ・幸せのプロセス
    快楽、情熱、崇高な目標。
    快楽は持続性が低い。フローはそれより長続きする。
    崇高な目標は持続性がとても高い。我々は快楽が持続可能な幸せの源だと信じて、本能的に追い求める。時々フロー、たまに崇高な目標を考える。しかし本来は逆であるべき。崇高な目標を見つけるのが仕事のモチベーションを見つける最善の方法。

    ・モチベーションを高めるステップ
    1整合性 自分の仕事を自分の価値観や崇高な目標と整合させる
    2想像  自分にとって望ましい未来を思い描く
    3回復力 自分の行く手に待ち受ける障害を克服する能力

    ・真のモチベーションが持つ要素
    1自律 自分の人生を自分で導きたいという衝動
    2熟達 大切なことがもっと上手にできるようになりたい欲望
    3目標 自分のすることを自分自身より大きいもののためにしたいという思い

    ・回復力のレベル
    1内面の穏やかさ
    2情動的な回復力
    3認知的な回復力

    ・チームが機能不全に陥る5要因
    1信頼の欠如 互いに信頼していない状態
    2対立への恐れ 
    3責任感の不足
    4責務の回避
    5結果への無関心

    ・トングレンの瞑想
    落ち着く 呼吸と体を意識し、体中の感覚に注目し、息の出入りにそっと注意を集中する。
    トングレン 心を開いて寛大な気持ちになり、自分の目の前の自分を想像する。悩んでいる自分をその苦しみを吸い込み、それが散り散りになって消えていくことに任せる。それを光の筋として吐き出しましょう。今度は他人のためにこれを行う。その人の苦しみを吸い込み、心に入って利己主義を跡形もなく消し去りあなたが持って生まれた善良さを明らかにしてくれるのを感じる。苦しみを軽くすることに意図を定める。
    結び 胸に手を当て、呼吸を繰り返す。

    ・影響力を広げる
    1自分に影響力があることを知る。
    2自信を深める。長所と短所を受け入れる。
    3他人を理解して、彼らが成功するのを助ける。
    4個人の利益を超えるもののために尽くす。他人の意欲をも掻き立てる。

  • よくこの手の、「こういう考え方をすると良いんだよ」「こういうマインドセットを」みたいな本は、「でもそれが出来なくてやり方がわかんなくて困ってるんだよ」というもどかしい思いで読んでいる人も多いと思われる。

    この本はそういった人たちへの処方箋、やり方を示した本だと思われる。マインドフルネスの優れた入門書であると同時に、おそらく仏教の「入門の入門」書にもなっているかもしれない。とはいえあくまでマインドフルネスにフォーカスした本なので、意識しなければ仏教の方へ深入りすることもないだろう。

    ともかくこの本は神!繰り返し読んで身に付けたい技能がみっちり書いてある。
    あ、これは繰り返し読むぞ!という意思表明です。はい。

  • マインドフルネスについての説明や科学的な根拠が非常に分かりやすい所がよかった。他の人にマインドフルネスを紹介する時に役立ちそうだと思った。

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