対話型組織開発――その理論的系譜と実践

制作 : ジャルヴァース・R・ブッシュ  ロバート・J・マーシャク  エドガー・H・シャイン  中村和彦 
  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762306

感想・レビュー・書評

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  • 1ヶ月でなんとか読了。分厚いだけでなく、凝縮度がとても高い論文のあつまり。

    可能な限り、毎日、1章づつ、読んでみた。途中、難しくて飛ばしたくなる章もあったが、読み始めたら一応その日のうちにその章を読み切る。日によっては、面白くて、つい次の章に進みたくなるが、それもあえて止めて、1日1章を読んでいった。

    編著なので、章ごとのスタンスに微妙な違いはある。が、きっと「対話」を通じて書かれたんだろうな〜、編著としては、稀な統一感があると思う。

    理論的なところでは、わたしの好きな「社会構成主義」と「複雑系科学」がベースにある。この辺のところは、ときどき「ワールドカフェ」とか、「アプリシエイティブ・インクワイアリー」と関係はするといわれたけど、なんというか比喩のレベルでの話のように思っていた。

    が、この本では、その辺の理論との関係がかなりしっかりと議論されていて、面白い。いわゆる「社会構成主義」の範囲に止まらず、ミシェル・フーコーとか、ジャック・デリダとかが、組織開発とか、リーダーシップ開発と関係してくるとかなり面白そうですね。

    この辺は、結構、昔から、知的な好奇心でそれなりに読んできたところなんだけど、そう繋がるのかというのは驚き。また、最近、かなり集中して読んだハンナ・アーレントも最後のほうにでてきて、これまた驚き。

    背景にある思想で、ここまで面白かった組織開発の本はこれまでなかったな〜。

    そして、純粋に自分が興味関心をもっている思想がベースにあるとその実践にもやる気がでてくる。

    もちろん、この本のよいのは、そういう理論だけでなくて、実践レベルでの課題設定の「あるある」感とそれに対する明快な実践的なアドバイスの部分。

    わたしが、組織開発について考えていたこと、そして考えてもいなかったけどなるほどなことが、とても明確に体系的に言語化されている感じ。

    内容的には、上級の内容だと思うけど、通常の実践においても大事なポイントがたくさんあると思う。

    なんか、これを日常の実践につなげるための整理をしてみたいな〜。

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