プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

  • 英治出版
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本棚登録 : 282
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762498

作品紹介・あらすじ

最強ビジネスモデルのすべてを解き明かす。Fecebook、アリババ、Airbnb…人をつなぎ、取引を仲介し、市場を創り出すプラットフォーム企業はなぜ爆発的に成長するのか。あらゆる業界に広がる新たな経済原理を解明し、成功への指針と次なる機会の探し方、デジタルエコノミーの未来を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • プラットフォームに関する数ある書籍の中でナンバーワンだろう。たかだか20年だがインターネットとモバイルによりデジタルプラットフォームが再構築されつつある。
    もちろんこれからもプラットフォーマーになるチャンスはある。ただ歴史と基本原則を知らないと、次のチャンスを見逃すか掴んでも成長できない。
    レガシー企業の経営者はよくプラットフォーマーになりたいと発言するが、まずはこの本を読んでから改めて決意してほしい。

  • ・プラットホームの何が成否を分けるのか様々な例を上げて紹介されてある。

    ・プラットホームの最大のリスクは現行の法令。業界初の本格的プラットホームは、法的なグレーエリアで活動することが多い。
    ★プラットフォームビジネスの機会を見つける方法
    1.取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す。
    2.複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す。
    3.大規模で分断された未活用の資源を探す。

    新しいビジネスを立ち上げる際にいろいろ参考になると思う。

  • 2018年16冊目。

    業界地図を塗り替えながらいま急拡大しているのは、自らがモノやサービスを提供する以上に、「買い手と売り手」「提供者と利用者」を仲介する「プラットフォーム」型のビジネス。
    たとえば、宿泊市場におけるAirbnb。
    たとえば、タクシー市場におけるUber。
    たとえば、携帯電話市場で地位を築いていたノキアを後退させたアップル(iTunesやApp Storeを通じて、作り手と使い手をつなぐソフト面で優位に立った)。
    いま、ユニコーン企業(企業価値10億ドル超えの非上場企業)の半分以上をプラットフォーム企業が占めているそう。
    この流れに乗り遅れて後退したノキアは、実は携帯電話事業に乗り出した当初は、アメリカ経営協会から「史上最高の経営判断50」にも選ばれていた。
    そんな企業でも食われてしまう...と思うと、ちょっと恐ろしい。

    この本では、そんなプラットフォーム型ビジネスの理論的枠組みから、作る際に成否を分けるポイントまで整理されている。
    事例の面白さ、まとめ方の上手さ、ワーディングの適切さが優れていて、自分がプラットフォーム作りを考える際はこの本に立ち返ろうと思う。

    こういう本を読んでいていつも思うのは、社会事業の中でどう取り入れていけるか、ということ。
    最初からプラットフォームを想定して活動を始める必要もないけれど、スケールを広げていくための有力な手段であることは間違いないと思う。
    自身が関わってきたNPOだったら...と、想像を膨らませてみる。

    ※自社本に対する個人的メモです。宣伝の意図はありません。

  • 岡村さんのフェイスブックから

  • まず、ここでのプラットフォームの定義は、消費者とプロヂューサー(モノやサービスを作る人たち)を結びつける場である。「世界がよりコネクトされると、企業が何を所有しているかよりも、何を結びつけられるかのほうが重要になる」

    プラットフォームは、何らかの形で取引コストを削減する。なので、取引コストが発生しているところを探すことが、まずはプラットフォームビジネスの目の付け所になるのかもしれない。UberやAirbnbはまさしく取引コストを劇的に低減して、その劇的であるがゆえに新しい需要を創造した。また、それがゆえにプラットフォームは中核となる「コア取引」を有する。早く何が中核となる「コア取引」なのかを明確にすることが必要だ。これが価値を創造するプラットフォームの工場になるからだ。
    著者は、プラットフォームのコア機能を次の四つだという。

    1. オーディエンス構築: 消費者とプロデューサーをクリティカルマス以上獲得して、流動的なマーケットプレースを構築する
    2. マッチメーキング: 正しい消費者を正しいプロデューサーと結びつけて、取引と交流を円滑化する
    3. 中核的ツールとサービスの提供: 取引費用を下げ、参入障壁を取り除き、データによって長期的にプラットフォームの価値を高めて、コア取引を支援するツールとサービスを構築する
    4. ルールと基準の設定: どのような行動が許されて奨励されるか、どのような行動が禁止され思いとどまるよう促されるかを定めたガイドラインを作成する

    また、交換型プラットフォーム(1対1で在庫が必要)とメーカー型プラットフォーム(どちらかというと1対多)とタイプを分類する。交換型プラットフォームの在庫の調整が非常に難しい。また、質の維持が非常に重要で、ここを間違えて沈んでいったプラットフォームがたくさんある。その点でFacebookが大学で閉じた形で非常に限定した機能で一定の規模まで広げていったのは非常によい戦略であったと持ち上げている。また、自動マッチングとするのか(コモディティの場合にはその方がよい)、検索性を高めるのか、というのもプラットフォームの性質から出てくる判断だ。

    プラットフォームがこれからますます重要になるのは、アルゴリズムによって中央集権的に市場をコントロールできるかもしれないからだ。これは自由市場主義と計画経済との新しい形の止揚された形式なのかもしれない。また、技術の進歩でいうとソフトウェア自体はコモディティに過ぎないために、競争上の防御性を高めるために、「ユーザー、取引、データのネットワーク」を抑えるプラットフォーマーになるべきだと説く。ネットワークによる規模の経済性やスイッチングコストを高めることで堀を作らなければならない。

    ただ、ネットワークを作るときに、正しい市場と正しいユーザーを選ぶことが必要である。悪いユーザーは良いユーザーを駆逐する。この点で失敗したのがMySpaceで苦労してあえいでいるのがTwitterである。

    最後に、どうやってネットワークの規模を獲得するかだが、いくつか方法が紹介されている。
    ①大規模な初期投資で安全を確保する
    ②業界の既存者と協力する
    ③プロデューサーの仕事をする
    ④既存のネットワークを利用する
    ⑤価値の高い、または「セレブ」ユーザーをつかまえろ
    ⑥シングルユーザー・ユーティリティを提供する

    さて、それではプラットフォームビジネスをどのように見つければよいかという観点で次のようなアドバイスを続ける。

    1. 取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す
    2. 複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す
    3. 大規模で分断された未活用の資源を探す

    技術としては、ブロックチェーンやIoTを挙げていたが、長期的には今日は目に見えないものだろうという。

    新しい知見が得られたというよりも、うまくめとめました、という感じ。「プラットフォーム」についての意識を高めるために、ざっと読むのにちょうどよいかと。

    家事手伝いのHnadyの例などはいろいろと調べてみた方がいいかもしれないな。

  • 流行りのプラットフォーム戦略について、概要を学べる良書。

    全てのプラットフォーム関係の本に目を通したわけではないので、これが「ベスト!」と言い切れるわけではないですが、
    企業がプラットフォームを構築する際に必要なことが豊富な実例と共に説明されていて、
    その点でこの本の価値は非常に高いです。
    失敗例も多く、本の中のフレームワークに則って、著者なりの分析がなされている。
    多くのプラットフォームは、アメリカ発の事例なので、
    理解できないケースもあるかもしれませんが、
    アメリカの事例をあまり知らない自分でも、概ね理解できました。
    フェイスブックやツイッターなどの超有名プラットフォームに関する記載もあり、
    非常に参考になります。

    大まかな全体感だけでなく、豊富な事例含めて、
    プラットフォームを理解したい人にとっては、とても良い本だと思います。

  • GAFAで象徴される業界屈指の勝ち組企業の実例が分かりやすく説明されています。是非、これから起業を志す方に読んで頂きたいです。規模は違えども、スタートアップ時の事業計画に役立つはずです。

  • プラットフォームとは現代の計画経済と喝破する。

    計画経済の立案者が、人力では実現し得なかった完全情報による資源の適切配分をアルゴリズムによって実現する、とのこと。

    ここでソ連経済を思い出されることになるとは驚きである。

  • 感想を書いた。

    プラットフォーム革命の感想~プラットフォーム企業は新たな独占企業である: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-3033.html

  • 燃えるプラットフォーム(ノキアやブラックベリー)
    プラットフォームは、消費者(ゲスト)とプロデューサー(ホスト)のコア取引(創造する、結びつける、消費する、対価を払う)により両者の取引を円滑化するという価値エコシステムを形成する。
    プラットフォームのコア機能は、①オーディエンス構築、②マッチメーキング、③中核的ツールとサービスの提供、④ルールと基準の設定の4つであり、「見える手」としてネットワークの質を維持するものである。
    ネットワークの効果を生む方法は、①コネクション、②コミュニケーション、③キュレーション、④コラボレーション、⑤コミュニティーの5つのステップによって決まるという。

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