プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

  • 英治出版
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レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762498

作品紹介・あらすじ

最強ビジネスモデルのすべてを解き明かす。Fecebook、アリババ、Airbnb…人をつなぎ、取引を仲介し、市場を創り出すプラットフォーム企業はなぜ爆発的に成長するのか。あらゆる業界に広がる新たな経済原理を解明し、成功への指針と次なる機会の探し方、デジタルエコノミーの未来を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • プラットフォームとは現代の計画経済と喝破する。

    計画経済の立案者が、人力では実現し得なかった完全情報による資源の適切配分を、適切な価格設定と共にアルゴリズムによって実現する、とのこと。

    ここでソ連経済を思い出されることになるとは驚きである。計画経済にも価格決定メカニズムは存在して、シャドープライシングと言われたそうだが、その価格決定メカニズムが市場経済より稚拙であったため、経済成長が止まった。

    今の日本における価格規制は如何。

  • プラットフォームに関する数ある書籍の中でナンバーワンだろう。たかだか20年だがインターネットとモバイルによりデジタルプラットフォームが再構築されつつある。
    もちろんこれからもプラットフォーマーになるチャンスはある。ただ歴史と基本原則を知らないと、次のチャンスを見逃すか掴んでも成長できない。
    レガシー企業の経営者はよくプラットフォーマーになりたいと発言するが、まずはこの本を読んでから改めて決意してほしい。

  • 生産者と消費者をつなぐことが、プラットフォームのメリット。プラットフォームは在庫を持たず、多くの生産者と消費者をつなぐことで、手数料をもらうビジネス。
    プラットフォームそれ自体は参入障壁は低いため、如何にして巨大なネットワークを作れるかがトップに立てるかを決める。だから、最初は登録料無料などで、多くのユーザを集めることから始まる。無料にするメリットとして、ユーザが集まらないと効果が出ない仕組みの場合、初期フェーズにおいてユーザ離れを防ぐためにもなる。例えば、ウーバーは、ドライバーが多くなればなるほど、待ち時間も減るし、運賃も減る。でも初期フェーズはドライバーが少ないので、待っても来ない、なんてことはざらにある。
    そして、多くの人が入ってくるので、悪質者を除く仕組み、評価機能は必須である。

  • ・プラットホームの何が成否を分けるのか様々な例を上げて紹介されてある。

    ・プラットホームの最大のリスクは現行の法令。業界初の本格的プラットホームは、法的なグレーエリアで活動することが多い。
    ★プラットフォームビジネスの機会を見つける方法
    1.取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す。
    2.複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す。
    3.大規模で分断された未活用の資源を探す。

    新しいビジネスを立ち上げる際にいろいろ参考になると思う。

  • 2018年16冊目。

    業界地図を塗り替えながらいま急拡大しているのは、自らがモノやサービスを提供する以上に、「買い手と売り手」「提供者と利用者」を仲介する「プラットフォーム」型のビジネス。
    たとえば、宿泊市場におけるAirbnb。
    たとえば、タクシー市場におけるUber。
    たとえば、携帯電話市場で地位を築いていたノキアを後退させたアップル(iTunesやApp Storeを通じて、作り手と使い手をつなぐソフト面で優位に立った)。
    いま、ユニコーン企業(企業価値10億ドル超えの非上場企業)の半分以上をプラットフォーム企業が占めているそう。
    この流れに乗り遅れて後退したノキアは、実は携帯電話事業に乗り出した当初は、アメリカ経営協会から「史上最高の経営判断50」にも選ばれていた。
    そんな企業でも食われてしまう...と思うと、ちょっと恐ろしい。

    この本では、そんなプラットフォーム型ビジネスの理論的枠組みから、作る際に成否を分けるポイントまで整理されている。
    事例の面白さ、まとめ方の上手さ、ワーディングの適切さが優れていて、自分がプラットフォーム作りを考える際はこの本に立ち返ろうと思う。

    こういう本を読んでいていつも思うのは、社会事業の中でどう取り入れていけるか、ということ。
    最初からプラットフォームを想定して活動を始める必要もないけれど、スケールを広げていくための有力な手段であることは間違いないと思う。
    自身が関わってきたNPOだったら...と、想像を膨らませてみる。

    ※自社本に対する個人的メモです。宣伝の意図はありません。

  • プラットフォームビジネスについて豊富な事例と分析を示している。ネットワーク理論を知っているとより理解が深まる。

    テクノロジーの意味でのプラットフォームとビジネスモデルの意味でのプラットフォームを分け、ここではビジネスモデルとしてのプラットフォームを解説

    ■プラットフォームとは何か
    複数のユーザグループや消費者とプロデューサーの間での価値交換を円滑化するビジネスモデル。
    (勝手に解釈すると、N対Nの価値交換を実現するビジネスモデル)

    プラットフォームはユーザーとリソースからなり、好きな時にアクセスできるスケール可能な大型ネットワークをつくる。またユーザーが交流し、取引できるコミュニティと市場をつくる。
    ネットワークやコミュニティを形成してN対Nの構造をつくるのが「プラットフォームビジネスモデル」。1対NでしかないならばSaaSでしかない。

    ■プラットフォームの4つのコア機能
    ・オーディエンス構築
    ・マッチメーキング
    ・中核的ツールとサービスの提供
    ・ルールと基準の設定

    ■ 交換型とメーカー型のプラットフォーム
    交換型・・・アリババ、ウーバー、エアビー、ユーザーとの円滑な取引や最適化を提供する
    メーカー型・・・iOSやアンドロイド、GitHub、ソフトやコンテンツをつくるためのツールを提供する

    ■プラットフォームのデザイン
    サービスのコモディティレベルにより出来上がるネットワークの性質が異なるため、仕組みや設計が変わる
    ・サービスのコモディティ化(誰がやっても同じ)トイレ修理や食事配達のようなシンプルなサービス。この場合できるだけシームレスにユーザーとプロデューサーをマッチさせる必要がある(マッチ自動化)。
    ・一方で非コモディティのサービスはマッチング強化よりも検索しやすさに力を入れるべきだ。エアビーでは所在地や広さ、アメニティなど消費者が重視する観点が多い。

    □ネットワーク理論で考えると
    ・コモディティサービスは、スモールワールドネットワーク。正則に近い繋がり方。
    ・非コモディティサービスは、スケールフリーネットワーク。少数のコンテンツが大多数のユーザーを惹きつける。

    ■プラットフォームの防御性
    ソフトウエアはそれだけならコモディティにすぎない。いずれその機能が誰かにコピーされ、改良され、もっと安く、もっとスピードを高める。なにが防御性をもたらすのかと言えば、「ユーザー、取引、データのネットワーク」
    →真意を読み取れなかったが、ネットワークの構成要素たる、「ユーザー」と「コンテンツ」と「それらの結びつき(取引)」を意味している?

    ■ プラットフォームのコア取引
    ・創造する
    ・結びつける
    ・消費する
    ・対価を支払う。

  • これは良本ですねぇ。再読必須。読むたびに自分のレベルに応じて違う発見がありそう。


    ・プラットフォームの2つの型
    - 交換型プラットフォーム
      →ウーバーやアリババのように需要と供給のバランスをとることに留意。
    - メーカー型プラットフォーム 
      → Androidやyoutubeなどメーカーが枠を用意して消費者(ユーザー)を入れる。マッチング意思が高いのでパワフルなノードを示すスターを作ることに力を入れる


    ・プラットフォームはプロデューサーと消費者(ユーザー)との間のコネクションを円滑化することだけに専念すべき
     

    ・成功したPFの4つの機能。下記のように方向づけられ、管理される
     ①オーディエンス構築
       消費者とプロデューサーをクリティカルマス以上に獲得し、流動的な場を作る(ウーバーがライバルのリフトからドライバーを引き抜くための戦略は有名)
       →需要と供給のバランスが大事
     ②マッチメーキング
       正しい消費者を正しいプロデューサーに結び付けて、取引と交流を円滑化する
     ③中核的ツールとサービスの提供
       取引費用を下げ、参入障壁を取り除く ツールとサービスを提供
     ④ルールと基準の設定
       どのような行動が禁止され、思いとどまるように促されるか定めたガイドラインを作成
       →場のルール、文化を作る


    ・需要と供給のバランス
     - ウーバーのピーク料金によって需要を減らす対応など


    ・ユーザーの質の維持
     ・FBは優秀な大学内で十分に広げてから公開。規模を求めなかった。
     →誰を参加させるか(どの企業に声をかけるか)注意を払う必要性有り
     ・コミュニティのカルチャーをしっかり確立することが重要

    ・ニワトリとタマゴ問題を解く7つの方法(交換型プラットフォーム?)
     ①大規模が初期投資で安全を確保 →paypayなども。開発者が別のPFに移動するにはコストがかかるので、大規模な初期投資で消えてなくならない安全性をアピールする
     ②業界の既存者と協力
     ③初期はプロデューサーの仕事をすることで消費者を集めろ
     ④既存のNWを取り込む(利用)→ライバルの中心的ユーザーにアピール
     ⑤価値の高い、セレブユーザーを捕まえる
     ⑥プロデューサーと消費者の両方の役割を果たすグループを探す
     ⑦最初は必須機能1つで惹きつける →インスタは当初写真の撮り方とクールに見せる方法のアプリだった(SNS機能無)


    ・PFビジネスの機会を見つける方法
     ①取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す
     ②複雑もしくは見過ごされているNWを探す
     ③大規模で分断された未活用資源を探す

  • めっちゃ難しい。
    プラットフォームは交易の円滑化で何も無いところから利益を作り出す。
    S&P500の企業寿命は15年以下。

  • 【図書館の所在等はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/516889

  • 最近プラットフォームと言うことばを
    よく聞きます。

    でも
    ”プラットフォームって何?”
    って聞かれると、明確に言葉にするのは難しいものです。

    本日ご紹介する本は、
    プラットフォームビジネスについて
    紹介した1冊。

    ポイントは
    「価値」

    何かの価値を消費者に提供できるのは
     コンテンツホルダー
     プラットフォーマー
    のどちらかです。

    コンテンツは価値の内容。
    価値あるものを生み出したり、見出したりすることで、
    その価値を消費者に提供できます。

    プラットフォームは
    消費者とコンテンツホルダーを円滑に結びつけるもの。
    そこに、消費者とコンテンツホルダーの両方に価値が発生します。


    「スマートフォン業界」

    スマートフォン業界は大きな意味でプラットフォームビジネスです。
    iOSとアンドロイドは消費者と開発者を結びつけるネットワークを構築しています。
    端末やアプリは、コンテンツです。

    iOSやアンドロイドが動く端末が供給され
    さらにその上で動くアプリが供給されることで
    消費者が価値を受けられます。


    「プラットフォームの価値」

    プラットフォームにとって肝心なのはネットワークの価値

    ユーザーが増えるに従い、プラットフォームの価値は指数的に高くなります。
    そして、誰がそのネットワークに参加しているのかも重要です。

    メーカー企業は商品の機能を磨くことに専念していて、
    コミュニティのことはさほど考えないことが多いですが、
    今後、どのようなコミュニティを築き、
    誰に参加してもらうかがより重要になってきます。


    プラットフォームと言う
    ぼやっとしたものが理解できる一冊です。
    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
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    スマートフォン業界で一番重要なのは端末ではない。プラットフォームだ
    ブラックベリーはキーボードにこだわったが、重要な魅力ではなかった
    ソフトウエアは、いずれ誰かにコピーされ、改良され、もっと安くなるのを止められない
    ソフトウエアだけならコモディティに過ぎない
    プラットフォームはコネクションを円滑にすることに専念し、生産の限界費用を無くす。
    プラットフォームはユーザー同士のつながりを作り、その取引を製造することで価値を生み出す。
    プラットフォームの最初の目標は、ユーザーが得られる価値が、参加コストを上回るポイントに達すること
    大型プラットフォームの周囲に派生的ビジネスが生まれる
    商品はコモディティ化するが、プラットフォームはしない
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    ◆目次◆
    第1章 プラットフォームが世界を食い尽くす
    第2章 ハイエク対コンピューター
    第3章 限界費用ゼロの会社
    第4章 現代の独占
    第5章 ビリオンダラー企業をデザインする
    第6章 見える手
    第7章 ネットワークに仕事を任せよう
    第8章 なぜプラットフォームは失敗するのか、どうすれば失敗を避けられるのか
    結論 次のビッグチャンスを見つける方法
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