トレバー・ノア 生まれたことが犯罪! ?

  • 英治出版
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本棚登録 : 293
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762573

作品紹介・あらすじ

世界は好きなように生きられるーーたとえ生まれたことが犯罪だったとしても

★2018/6/18 クーリエ・ジャポンに翻訳者記事掲載「米人気風刺番組『ザ・デイリー・ショー』のホストは34歳のアパルトヘイト経験者」

★2018/6/16 朝日新聞書評掲載「不条理な現実 笑いで解毒を」
★2018/5/9 書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」で紹介
★2018/5/12 日経新聞掲載「社会の不条理を笑いに昇華」

存在そのものが「違法」。毛虫を食べる貧困生活。
壮絶な逆境をユーモアでサバイバルし、アメリカで最も有名な風刺ニュースの司会者になったノア。
「人生は不公平」なんて愚痴を吹き飛ばす涙と笑いの痛快な自伝。
――渡辺由佳里(洋書レビュアー、エッセイスト)

アパルトヘイトの時代に息子を信じ続けた母の愛。
コメディ界のスター誕生の背後にあった感動の実話。
人生最悪の日に起こった奇跡と、絆が育む勇気。
その時、笑いが未来を開き、生きる力そのものになる。
――茂木健一郎(脳科学者)

★ビル・ゲイツ絶賛、2017年「夏のおすすめ5冊」に選出
★NEW YORK TIMES 2017ベストブック
★Amazon.comで50週連続トップ10入り、4776レビュー平均☆4.8の圧倒的高評価! (2018/5/1時点、今も更新中)
★『ブラックパンサー』で注目のルピタ・ニョンゴ主演(母親役)で映画化決定

アメリカで人気風刺ニュース番組「ザ・デイリー・ショー」の司会をつとめる、注目のコメディアン、トレバー・ノア。
「分断」の騒がれるアメリカでユーモアによって新しい風を吹き込む存在として、注目を集めている。
アパルトヘイト下の南アフリカで、彼の人生は「黒人の母と白人の父から生まれた」という犯罪行為からはじまった。


政府の目をかいくぐって暮らした幼少期、生き抜くために上達したモノマネ、悪友たちとの闇商売、モテなかった学生時代の淡い恋……
不条理な状況をユーモアで乗り超えていく母と子の生き様を描いた物語。

感想・レビュー・書評

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  • 笑い事にならないことをたくさん経験されていて、ここに係れたのはほんの一部なんだろうな、と思った。
    人生教訓を学び取る力がすごい。子どもの時から。すべてのたくさんのミスが生かされていると感じた。
    アメリカでのBLM運動、暴動、抵抗についてのコメントの深みを感じた。

  • 779-N
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  • 1990年頃までアパルトヘイトが行われていたことすら露知らなかったが,当事者として南アフリカで育った経験を元に書かれていたこの本は,とても勉強になった.
    白人が現地民をコントロールするために,分断が起きるように一部の民族にだけ特権を与えたり,言語を統一しようしなかったりする対応をしていたことも,そういう効果があるのかと感心した.
    一方で,見た目が違えど,同じ言語を使えば人は仲間に入れてくれようとする.それだけ言語というものは仲間意識を形成するのに重要なものなのだと感じた.

    また,自分の仕事に照らして考えてみると,
    自分が外国籍の人と話をするときに相手の言葉で話をしようとする努力がとても大事なのだということも理解できたし,同じ日本人でも相手の使う言葉は自分とは微妙に違っているので,出来るだけ相手の言葉を理解して使うようにすることが,距離を縮める秘訣なのだろう.
    これを知って,ヴィトゲンシュタインの言語ゲームを思い出した.

  • 2021年8月
    アメリカで活躍する有名コメディアンの南アフリカの家族の思い出。1984年生まれの著者の20歳過ぎくらいまでの話。
    文章は常にユーモアを忘れないが、人種差別と女性差別という問題を鋭く描く。
    帯など紹介文が"笑いで吹き飛ばす"といったニュアンスで書いてあることには違和感。著者は社会の不合理を笑いで昇華しようとは思っていないと思う。貧困から来る犯罪を個人の問題と解釈する富める者の無知を指摘し、貧しい者へは物質的な支援が必要不可欠であると説いている。
    また子ども時代の思い出の、母親が夫(継父)に殴られ命の危険を感じて飛び込んだ警察署で結局警官(男)と夫が「やあ、こんばんは。まあよくある話で。まったく女ってのはなにをしでかすやら。ちょっとカッとなっただけなんですよ」と"男子会"ノリで話し出し、警察は自分たちを守ってくれないと恐怖を感じるエピソードは、今の日本の出来事だと言われても不思議はない。

  • 長らく読みたい本リストに入ったまま放置してたけど、英会話の教材にさせていただいてるアメリカのTVショーのホストがトレバー・ノアで、「あれ?この人あの本の人じゃん」と思い出しようやく拝読幼少期の話と、母の話を知った上でいまの彼をみると奇跡を見ているようだし(それほどに悲惨な社会かあることを知らずに生きていた私はほんとうに恵まれてるなとも感謝するし)、日本ではあまり顕在化しない(見えない場所に蓋をされてる)人種差別を考える機会にもなった。また、訳も良い。ノアのもともとの軽快な語りをうまく受取った日本語だと思う。

    彼が言葉を自在に使えるようになった経緯が印象的だった。語学学習をきっかけに知った彼の生い立ちにおいて「言葉」がいかに生き残るためのツールなのかというのを思い知る。英語一つにまだまだ苦戦している身だが、わたしはこの言葉を通してどう生きていきたいんだろうか…。いろいろ考えてしまう。

  • ウーマンラッシュアワーの村本が尊敬する南アフリカ共和国出身のコメディアンの自叙伝。もう度肝を抜かれるくらいスリリングに物語は展開して、一旦読みだしたら止まらなくなるかっぱえびせんみたいな本や。そしてあの理不尽なアパルトヘイト政策をリアルに感じさせてくれる知らなかった世界を教えてくれる内容でもある。アパルトヘイト政策を取り扱った映画「インビクタス」どころではないな、ほんま。

  • とにかく主人公のお母さんの賢さ、強さに脱帽。またアパルトヘイトの残虐さにも衝撃を受けた。

  • トレバー・ノアの半生、南アフリカのアパルトヘイト、そしてその地が如何に人種の坩堝あるのか。

    すべての視点はトレバー・ノアが目にしたままに語られる。しかし、文章は軽妙でありながらトレバー・ノア自身は淡々としており、彼の客観性に信頼を置いて読み進めることができる。
    パトリシア・ノア(ノンブイセロ)、彼の母親は、彼にとってパートナーであり、共に歩む仲間。
    アパルトヘイト、南アフリカの人種差別どころか女性というだけで聞く耳を持たない世界で彼女がトレバーに与えた最初の愛は“意味を持たない”名前だった。何も背負わせたくなかったから。
    彼女が生きる世界で、彼女は他人を憎まなかった。そして息子にもそのように教えて、自分とは違う道を歩ませた。英語を第一言語として、コサの言葉や他の部族の言葉も教えて、カトリック系の学校などにも通わせて本も与えた。
    肌が白くないからと言って選択肢がないと息子に思って欲しくなかった、という思いはまさしくトレバー・ノアに正しく受け継がれたのだと思う。

    いまの彼の活躍はどこから来ているのか知ることができ、同時にアパルトヘイトという先鋭的奴隷制度についても深く知ることができる。
    人種隔離とは言うけれど、本来であるならばマイノリティである白人が如何にして多数の自分たち以外の人種を支配したのか。
    パトリシア・ノアが息子に与えたものとはかけ離れたもので、あるには違いない。

  • 南アフリカ出身のカラードであるトレバーの半生を描いた本。
    単なる自伝にとどまらず、所々でアパルトヘイト時代の南アの社会背景が説明されておりとても興味深い。
    一番衝撃的なのは最終章で、トレバーの母の強さをあらためて感じさせる。
    「なによりも、人とのつながりを保つのは暴力じゃなく、愛だと気づいていた。愛は創造的な行為だ。誰かを愛すると、その人のために新しい世界を創りだすことになる。」

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