金持ち脳と貧乏脳

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  • 総合法令出版
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レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862803894

作品紹介・あらすじ

お金は脳が稼いでいる。金持ちは、脳の使い方がまったく違う!脳科学の視点から見た、人間が性として持っている、驚くべき脳とお金の深い関係性について解説。

感想・レビュー・書評

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  • 以前本で読んだことがあり記憶に残っているものに「お金とは考え方である」というフレーズがありました。お金を味方につけるのも苦しむ対象とするのも、考え方に起因するということでしょうか。

    そんな私にとって、脳科学者で有名でもある茂木氏のこの本のタイトルは興味を惹きました。元来、お金は物々交換がスムーズにいくように発明された「ツール」なので、その保有量の大小にまどわされるのではなく上手に付き合いたいものです。

    そのためにも、この本で解説されている、お金持ちはお金に対してどのように考えているのか(どのように脳を使っているのか)という内容は参考になりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・お金持ちになった人は、自分の成長のために自己投資を怠らずに、10年・20年先を見据えて普通の人よりも必死で努力してきた人たちです(p19)

    ・10年後にどのような自分になっていたいか、どのくらい稼ぎたいかを考える。「できる・できない」という基準ではなく、「どのようにすれば10年後だったら自分は幸せか」ということをワクワクした気持ちで考えること(p24)

    ・お金は安全基地の一部、人間関係におけるネットワーク、信頼、自分のスキル・知識・経験、そういうものが総合的に脳の安全基地となって確実性が生まれ、不確実性を積みますことができる人が、お金持ちに共通する特徴(p38)

    ・馬券は「利回りマイナス25%」、宝くじなら50%、そのような金融商品であれば誰も手を出そうとしないはず(p48)

    ・若いうちのお金は、経験という経済活動につかうべき、経験とは、極端に言えば「墓場に持っていける幸せ」である(p51)

    ・アメリカでのある研究によれば、「貧しい人はお金により幸福感が増す、年収が7.5万ドルを超えると、お金が増えても幸福感はほとんど増えない」(p75)

    ・IT長者と言われている人達の共通点は、いかに有益な情報と繋がっていられるかを重視すること、すると身の回りは質素なものとなる(p99)

    ・お金持ちの人間関係は「稼ぐ人」がたくさん集まっているからお金持ち、稼げない人の周りには稼げない人が集まってくる。それが人間関係の本質。本気でお金持ちになりたいと思えば、これまでの人間関係を見直す必要がある(p125,126)

    ・無料や格安のものから得られるスキル、人間関係は役に立たないことが多い(p127)

    ・お金持ちは、自分が好きなことで感動できるような体験(脳科学で報酬)にお金を惜しまずに使っている(p130)

    ・普通のお金の節約はしても、人間関係まで節約(=人間関係にお金を使えるかが大事)してはいけない(p135)

    ・先行型コミュニケーション(自分が先に与える)力を持っている人は、成功に向かって歩むことができる。具体的には、常に前向きな言葉を意識して口に出し、相手の長所を見つける努力をする(p142)

    ・お金持ちに共通する、お金を使う際の判断基準の裏にあるのは、判断の際に、その相手を徹底的に観察すること(p147)

    ・直観力(Gut Feeling)の、gutとは内臓のことで、内臓が感じ取るような感覚という意味。正しい判断に導かれるために必要なことは「直観力を鍛える」こと(p150)

    ・人生の経営判断に大切なことは、常にオプションをもう1個持っておくということ(p157)

    ・自分の人生における戦略とは何か、を真剣に考える。その戦略は明かさないことが重要。戦略とは、明かしてしまった時点で戦略ではなくなってしまう性質がある(p165)

    ・多くの仕事が、ウィークタイ(弱い結びつき)から生まれる、社会的に強いコミュニティや同じゾーンにいると、そこの中で脳が満足してしまう(p185)

    ・健康であることによって得られるもの、1)沈着冷静であることで論理的思考力、2)いざというときの選択決断を誤らない判断力、3)自分の体験やイメージを正確に蓄える記憶力、4)自分が逆境の立場においても前向きに考えられるポジティブ思考力、5)エネルギッシュな行動力、である。これにより、脳のセルフコントロール力を高めることができる(p187)

    ・アメリカでベンチャーが成功している理由として、アイデアにお金を出す投資家が多い、アイデアが通貨になっている(p196)

    ・2006年から、TEDカンファレンスの内容をインターネットで無料動画配信するようになった(p201)

    ・望月氏が発明したといわれる「ビットコイン」は、分散処理をしながらも複雑な計算処理をすることで、事実上偽造ができないという構造になっている(p205)

    ・シェアハウスにおいては、異業種交流や友人との交流があり、さまざまな情報や英知の共有が行われる、これが李のイノベーションである、起業支援にもってこいの場(p220,222)

    2014年4月27日作成

  • 日経新聞の書評で良いコメントが書いてあったので購入してみた。

    金持ちと貧乏人の考え方・行動を著した本。他の啓発書にも書かれている内容も多いが、著者ならではの交遊・経験からのユニークな内容もあるのが良い点。

    脳(脳科学)と言っているが、それと、お金持ち・貧乏の関係性について、書いた内容が少ない。脳科学的な記載もあまりない。ただ、お金持ちになる為の考え方を脳科学者が書いた本。

    新たな気づき。
    ・ユダヤ人は何故お金持ちなのか?
    ・確実性と不確実性のバランス。と両方で積み重ねていく。(現業をやりつつ、複数の収入源を持つ等)

    -----------------------

    ★はじめに
    ・お金の話をいやがる人は貧乏。堂々とできる人はお金持ち。堂々とできる事はしっかり理解している事。

    ★第1章 誰も知らなかった脳とお金のただならぬ関係
    ・金持ちはリスクテイクに優れている。リスクテイクをよくする為には、失敗を重ねる。失敗から学ぶ。
    ・貯蓄が意外と少ないのは、人的・社会的ネットワークがうまくいっている人。貯蓄しないと不安な人は、それだけネットワークが不安定な人。
    ・脳が作る安全基地とは?お金は安全基地の一部でしかない。その他は、人間関係、信頼、スキル、知識、経験、そういうものが総合的に脳の安全基地となって確実性が生まれ、その分不確実性を積み増す事ができる人が一流やお金持ちの人。→確実性と不確実性のバランス。
    ・消費行動は地位の確認の意味合いもある。消費行動で自分を確認する必要がない人は、あまり散財しない。
    ・若いうちは経験にお金を使う。
    ・経験を積むには常にアウェーを求める。→新たな刺激。新しい場所・人との出会い

    ※どういう考え方の人がお金持ちなのか?貧乏なのか?


    ★第2章 人間の経済活動は脳がすべて支配している
    ・お金は脳科学的には抽象的な思考
    ・イースタリンの逆説(パラドックス)。お金と幸福度の関係性。経済的に裕福でも幸福度は必ずしも高くはない場合がある。
    ・内田百閒の米粒に醤油をさして火にあぶってつまみにする話
    ・資本があるから思いきり挑戦できる。資本はお金だけとは限らない。経験・スキル・人間関係等。有形・無形の財産
    ・なぜユダヤ人にお金が集まるのか?イスラエル建国まで自分の国を持てず、どの社会にいても不安定だった事でお金に関する考え方が鍛えられた。また、親から子へのお金に対する教育が徹底されている。宗教上の義務とされている。→ユダヤ人のお金持ちの秘訣がかいま見れた。
    ・また、振り子発想という両極端の視線で行ったり来たりする思考が、ユダヤ人の発想法として体に染み付いている。物事を客観視する。
    ・IT長者の共通点は、良いものを買うのではなく、いかに有益な情報とつながっていられるかを重要視する点。→以下に良い情報にアクセスできるか?また、それをお金に換えられかを考える。

    ※消費と脳の関係。お金持ちは、どのようにお金を使うか?


    ★第3章 景気は脳に左右される
    ・脳の情動回路「ポルトフォリオ」確実性が増える事で、不確実性な挑戦ができる。→なるほど。
    ・自分で小さくても良いのでイノベーション(革新)を生み出す事を意識する。
    ・世の中には人々の気持ちを動かす事に長けている人がいる。ドイツではゲッペルスであり、アメリカ・イギリスでもパブリックリレーションズをやる人がいる。→踊らされない事

    ※人の気持ちがどう動いて、お金が動くか


    ★第4章 お金を生み出す人間関係の作り方
    ・お金持ちは自分が好きな事で感動できるような体験(脳科学では報酬と呼ぶ)にお金を惜しまず使っている。→自分の最高の報酬は、バスケットをプレーする事。
    ・お金持ちは純粋に他人を喜ばす事に自らの喜びを見いだし、そこにお金をかけている
    ・お金持ちは必ず良い人間関係を築いている。つきあう人を主体的に選ぶ→周りにモデルとなる人がいるか?

    ※お金持ちがどのように人間関係を築くか、どのような人間関係を築くか

    ★第5章 お金持ちは皆脳の使い方が上手な人である
    ・お金持ちは、お金の出し入れの基準を持っている
    ・直感を鍛える。脳科学ではGut Feeling(内蔵が感じ取るような感覚、直感)。何回も失敗を重ねてGut Feelingが鍛えられる。
    ・シリコンバレーでは一度失敗した人に多くの投資が集まる場合がある。失敗しないと学習しない
    ・根拠のない自信。倒れてもまたやっていくという根拠のない自信が必要。
    ・人生の経営判断に必要な事は常にもう一つのオプションを持っておく事。→例えば、副業や複数の収入源。交渉力を高める

    ※直感力、失敗を重ねてGut Feelingを鍛える、判断にもう一つのオプションを持っておく


    ★第6章 実践!お金持ちになれる脳の使い方
    ・脳が感じるワクワク感の共感回路の強化がお金を生む
    ・ウィークタイ(弱いつながり)がイノベーションをうむ

    ※実践的な内容か?


    ★最終章 脳内イノベーションでお金を生み出す秘訣
    ・英語を使えると、質のよい情報が早く手に入る。情報強者になる。

    ★おわりに
    ・脳は意識的に選ぶという事を繰り返す事で一番鍛えられる。

  • 当たり前のことしか書いていない本だと思う。脳がどうこうというよりは人生を生きるうえでの啓発本と捉えたほうがよいかも。

  • 脳科学と金持ち理論を無理矢理掛け合わせました!といった内容でした。脳関係ある?と何度か思ってしまった。

  • 脳学者の茂木健一郎さんの本。

    脳科学的に見たお金との付き合い方を考える本。

    ざっくりいうと…
    貧乏脳は「何よりも自己欲求を満たすことで満足する」
    金持ち脳は「自分の好きなことをお金に換えられる」
    のだそうです。

    お金をどんなに持っていてもその使い方がイマイチならその人の欲求は収まらないし、お金がちょっとでもその使い方によってはその人とその周りを幸せにする…のだとか。

    結局のところ…
    「人間の本質的な幸せはお金によって得られるものではない」のだよね。

  • すぐ読める本。
    金持ちと貧乏の脳の違いについて書かれているが、最終的に人生プランを考えた上で、どのように生きたいかを考えてお金の事を考えた方が良い。
    お金があれば人生の選択肢が増えるという事も納得だった。

  • 茂木さんにしてはめずらしく、説得力に欠けている感じがしました。なんか無理やり金持ち脳と貧乏脳に分けている気がしました。

  • 第4章 お金を生み出す人間関係のつくり方

    ●お金は人間関係を目に見えるようにしたもの
    「ポトラッチ」
    北太平洋沿岸のネイティブアメリカンの社会に広く見られる威信と名誉をかけた贈与や浪費の応酬。自らの気前の良さを誇示するために行われていた風習。主催する人は、誕生・婚姻・葬礼・成年式・家屋の新築など様々な儀礼的機会を利用して盛大な宴会を開く。

    人間関係の構築はある意味では投資だといえる。
    人間関係にお金を惜しむような人は決してお金持ちにはなれない。
    一流の成功者やお金持ちは人間関係に使うお金がいずれ自分に跳ね返ってくるということを知っている。

    ●お金は節約しても人間関係は節約してはいけない
    人とのかかわりを節約してしまうということは、その人が本来手に入ることのできるはずのチャンスや幸せまで削ってしまうことになる。

    積極的に行動し価値ある人間関係を構築するためには日頃から脳の強化学習に励むこと(良いスパイラルを回す)
    「何か行動を起こす」→「うれしい出会いの体験をする」→「脳のドーパミンを放出する」→「もっと出会いの体験がしたくなる」

    ●「自分が先に与える」ことが大切
    相手が望むことを与えることができれば人間関係は間違いなく改善されていく。それができるのがお金持ち。
    常に前向きな言葉を意識して口に出し相手の長所を見つける努力をする。

    第5章 お金持ちは皆、脳の使い方が上手な人である
    ●「直観」を鍛える
    決断というものは大きくても小さくても私たちが日々直面している問題。それが正しい判断に導かれるために必要なことは「直観」をきたえること。
    ※Gut Feeling/ガットフィーリング
    (Gut=内臓、Feeling=内臓が感じ取るような感覚・直感)
    何度も挑戦を繰り返したり失敗を重ねながら試行錯誤していくことでガットフィーリングは鍛えられ高度な判断力や意思決定ができるようになる。

    ●人生の経営判断に大切なこと
    常にオプションをもう一個もっておくこと。
    今の自分に何ができるだろう?
    もしこの仕事をしていなかったら何をしていただろう?

  • 言いたいことは分かるのだけれども、
    どうしても共感できないのは、私のココロが貧しいからなのであろう。
    最低限の環境が整った人向けのビジネス書。

    ・人間関係におけるネットワーク、信頼、そして自分のスキルというものが総合的に脳の安全基地となって生まれ、
     その分、不確実性を積み増すことが出来る人が、世の中の一流と呼ばれる人やお金持ちに共通する特徴なのです
     P.38
     
    ・脳にとってお金があるというのは、自由を感じる、非常に重要な要素になってくる
     P.44
     
    ・「宝くじは無知への課税である」という表現があるのですが、それでもギャンブルをやってしまうところに人間の本質が現れていると考えざるを得ません。
     P.47
     
    ・自分の収入が10%上がったとしても、それによって幸せだと感じる人が意外にもすくない
     P.74
     
    ・相手が望むことを与えることができれば人間関係は間違いなく改善されていきます。
     それができるのがお金持ちなのです。
     P.141
     
    ・脳というのは、意識的に「選ぶ」ということを繰り返すことで一番鍛えられるのです。
     P.229

  • 単にお金を追い求めていろいろな本を読みあさっていた時期に出会った一冊。印象に残った言葉は「雑食性の脳」、「人生の経営判断」。また、人間関係の構築がいかに大切か、どうすれば幅広い人脈が得られるのか、そのようなことについてのアドバイスも参考になりました。お金持ちになるにはこうすべきだといった単純な本ではなく、茂木さんの専門分野である「脳」に沿って、お金を稼ぐために重要な思考、また本質的な幸せに繋がるような考え方も教えていただきました。ただ、一貫したテーマに沿って筋立てて書かれているわけではないので、各章ごとに区切りを入れながら読まれると良いかと思います。

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著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。2005年『脳と仮想』で第4回小林秀雄賞を、09年『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫賞を受賞。また脳をテーマにした著作執筆のほか、小説の刊行しており自身が講師を務めた東京藝術大学での出来事を元に描く『東京藝大物語』は大きな話題となった。

「2018年 『ペンチメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茂木健一郎の作品

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