金持ち脳と貧乏脳

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  • 総合法令出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862803894

作品紹介・あらすじ

お金は脳が稼いでいる。金持ちは、脳の使い方がまったく違う!脳科学の視点から見た、人間が性として持っている、驚くべき脳とお金の深い関係性について解説。

感想・レビュー・書評

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  • 良かった所メモ
    ①お金持っている→領土を占有しているようなもの。
    自分の国を持たないユダヤ人は、商売に長けるようになった。

    ②サラリーマンでも、人生を経営していると言う考え方。
    持ち家に投資し、配偶者に投資し、会社を顧客として、人生を経営している。

    この二つの考え方を学び、お金を大事にするモチベーションが上がりました。

    例が散らかっていて、具体的な結論にたどり着かない。脳科学的な情報はあまりなかったのは少し残念。

  • 全体的に読みやすい構成と文章だった。
    リスクテイクの考え方は当たり前だが、忘れていたのでリスクから逃げるだけではなく、挑戦する気持ちでトライアンドエラーを繰り返していきたいと改めて思えた。

  • 脳に興味があり、図書館にある茂木さんの本を借りて読んでいる。
    一番印象深かったのは「お互いが相手に何かを与えるという行動が、生きるために必要なことであると脳が捉えることで人間は進化してきた」ことでした。
    その他に印象に残ったこと。
    ⒈ 他の人が貧乏なのに自分だけがお金を持っている状況に対して、脳はあまり幸せを感じないようなのです。
    ⒉ お金は人間関係に使うもの
    ⒊ オフショアバランシング戦略
    ⒋ 脳というのは、意識的に「選ぶ」ということを繰り返すことで一番鍛えられる。

  • 一時期は、茂木健一郎にはまっていたが、
    どうも、脱税事件を起こしてから、
    茂木くん 脇が甘いよ。と思って読まなくなっていた。
    久しぶりに、読んでみて、茂木健一郎節が、相変わらずで
    面白く 読めた。
    「確実性と不確実性のバランスをとる」と言うことが、
    ポイントですね。
    よく考えたら、貯蓄をすると言うことは、考えたことがなかった。
    「宵越しの金はもたねぇ。」「お金は、天下の回りもの」
    と言う感じで、あるだけのお金で 好きなことをやって生活できればいい。
    なんて、考えていたのだ。私の脳は、全くの 貧乏脳である。
    それでも、貧乏は、意外と楽しいとなんて考えていたのだ。
    そう言う意味では、不幸脳ではなく、幸福脳であったのだ
    と思ったりしたのは、今回の本を読んで、感じた次第。
    結局は、「幸福脳」を自分できちんと作ればいいのであって、
    それは、お金が基準ではないのだ。
    しかし、お金があれば、確かに選択肢は増えるけど、
    それも、めんどくさい話なのだ。
    つまり、幸福脳は、永久不滅の救世主となる。

  • 以前本で読んだことがあり記憶に残っているものに「お金とは考え方である」というフレーズがありました。お金を味方につけるのも苦しむ対象とするのも、考え方に起因するということでしょうか。

    そんな私にとって、脳科学者で有名でもある茂木氏のこの本のタイトルは興味を惹きました。元来、お金は物々交換がスムーズにいくように発明された「ツール」なので、その保有量の大小にまどわされるのではなく上手に付き合いたいものです。

    そのためにも、この本で解説されている、お金持ちはお金に対してどのように考えているのか(どのように脳を使っているのか)という内容は参考になりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・お金持ちになった人は、自分の成長のために自己投資を怠らずに、10年・20年先を見据えて普通の人よりも必死で努力してきた人たちです(p19)

    ・10年後にどのような自分になっていたいか、どのくらい稼ぎたいかを考える。「できる・できない」という基準ではなく、「どのようにすれば10年後だったら自分は幸せか」ということをワクワクした気持ちで考えること(p24)

    ・お金は安全基地の一部、人間関係におけるネットワーク、信頼、自分のスキル・知識・経験、そういうものが総合的に脳の安全基地となって確実性が生まれ、不確実性を積みますことができる人が、お金持ちに共通する特徴(p38)

    ・馬券は「利回りマイナス25%」、宝くじなら50%、そのような金融商品であれば誰も手を出そうとしないはず(p48)

    ・若いうちのお金は、経験という経済活動につかうべき、経験とは、極端に言えば「墓場に持っていける幸せ」である(p51)

    ・アメリカでのある研究によれば、「貧しい人はお金により幸福感が増す、年収が7.5万ドルを超えると、お金が増えても幸福感はほとんど増えない」(p75)

    ・IT長者と言われている人達の共通点は、いかに有益な情報と繋がっていられるかを重視すること、すると身の回りは質素なものとなる(p99)

    ・お金持ちの人間関係は「稼ぐ人」がたくさん集まっているからお金持ち、稼げない人の周りには稼げない人が集まってくる。それが人間関係の本質。本気でお金持ちになりたいと思えば、これまでの人間関係を見直す必要がある(p125,126)

    ・無料や格安のものから得られるスキル、人間関係は役に立たないことが多い(p127)

    ・お金持ちは、自分が好きなことで感動できるような体験(脳科学で報酬)にお金を惜しまずに使っている(p130)

    ・普通のお金の節約はしても、人間関係まで節約(=人間関係にお金を使えるかが大事)してはいけない(p135)

    ・先行型コミュニケーション(自分が先に与える)力を持っている人は、成功に向かって歩むことができる。具体的には、常に前向きな言葉を意識して口に出し、相手の長所を見つける努力をする(p142)

    ・お金持ちに共通する、お金を使う際の判断基準の裏にあるのは、判断の際に、その相手を徹底的に観察すること(p147)

    ・直観力(Gut Feeling)の、gutとは内臓のことで、内臓が感じ取るような感覚という意味。正しい判断に導かれるために必要なことは「直観力を鍛える」こと(p150)

    ・人生の経営判断に大切なことは、常にオプションをもう1個持っておくということ(p157)

    ・自分の人生における戦略とは何か、を真剣に考える。その戦略は明かさないことが重要。戦略とは、明かしてしまった時点で戦略ではなくなってしまう性質がある(p165)

    ・多くの仕事が、ウィークタイ(弱い結びつき)から生まれる、社会的に強いコミュニティや同じゾーンにいると、そこの中で脳が満足してしまう(p185)

    ・健康であることによって得られるもの、1)沈着冷静であることで論理的思考力、2)いざというときの選択決断を誤らない判断力、3)自分の体験やイメージを正確に蓄える記憶力、4)自分が逆境の立場においても前向きに考えられるポジティブ思考力、5)エネルギッシュな行動力、である。これにより、脳のセルフコントロール力を高めることができる(p187)

    ・アメリカでベンチャーが成功している理由として、アイデアにお金を出す投資家が多い、アイデアが通貨になっている(p196)

    ・2006年から、TEDカンファレンスの内容をインターネットで無料動画配信するようになった(p201)

    ・望月氏が発明したといわれる「ビットコイン」は、分散処理をしながらも複雑な計算処理をすることで、事実上偽造ができないという構造になっている(p205)

    ・シェアハウスにおいては、異業種交流や友人との交流があり、さまざまな情報や英知の共有が行われる、これが李のイノベーションである、起業支援にもってこいの場(p220,222)

    2014年4月27日作成

  • 読書中

    きっかけ
    うつ病の診断をきっかけに、脳疲労という言葉や、脳の使い方、休め方、に興味が出てきた。
    どうせなら楽しく行きたいということから、読みやすそうな本をチョイス

  • 金持ち脳を作るためには、
    まずトレーニングが必要。
    それはつまり本質的に考え、選択し、行動すること。
    チャレンジしていくことの積み重ねが金持ち脳を育てていく。

    どのような10年後だったら自分は幸せなのか?
    いくら稼いでいれば自分としては成功か?
    ということをできるかできないかで考えるのではなく、
    ワクワクしながらしっかりとイメージすることが大切。

    そうすることで、自分の行動が前向きに動いていける。
     
    お金持ちになった人と言うのは、
    数多くの修羅場やリスクを経験しているので、
    自分の中に膨大なデータがある。
    つまり、
    成功の裏には、数多くの失敗がある。

    だからこそ、
    人生の大事なところでの判断に磨きがかかり、
    チャンスをつかみとることができる。
    行動のないところに成功は無い。
     
    アウェーを常に求め、
    そのためにお金を使うことは自分への投資になる。
    アウェー脳が発達すると、
    脳内に新しい神経細胞ネットワークが育ってくる。そして逆境にも強くなる。

    自分の居心地のいい場所にいるだけでは成長は少ない。
    違和感を感じたり、緊張したりする場所は自分を成長させてくれる。

    お金と幸せの関係で、
    年収が400万から900万の人の幸福感にはあまり差はなく、
    逆に1000万以上になると幸福度が下がる。
    なぜかというと、
    年収に伴って仕事における責任や重圧が増すから、
    ストレスが蓄積されてしまう。

    やはり物事に挑戦する気持ちになれるのは、
    自分自身の経験や知識、
    そして貯蓄などの十分な「確実性」の要素が増えることが大切。

    お金と人間関係についてわかっていることは、
    類は友を呼ぶ、で、
    お金持ちの周りには「稼ぐ人」がたくさん集まっている。
     
    無料の情報、
    無料で得られるスキル、
    といった無料にまつわるもので良い人脈に巡り会えることは少ない。
    お金を出して何かをするという事は、
    同じ意識の人がそこに集まるという事。
    背伸びをしてでもお金を出し、
    参加する事で、学びが多い人と出会える可能性があるんだということを忘れてはいけない。
     
    お金の使い方が自分の満足のためだけに使わず、自分の好奇心や向上心を満足させるような人間関係をつくり、
    そこに無意識に自己投資ができるようになると、
    周りに自然と同じような価値観の人たち(お金持ちの人たち)が集まってくる。
    お金があることで自分の人生の選択肢が増える。
     
    人との出会いにお金を使うといことで大切な事は、
    付き合う人を間違ってはいけないということ。
    自分の時間は限られているからこそ、
    付き合う人間もしっかりと見極めなければいけない。
    不平不満が多い人と時間を過ごすのか、
    いつも楽しそうにしていて、
    何かチャレンジをしている人や前向きに生きている人と付き合うのか。
    どんな人たちに自分の時間やお金を使うかで、
    未来は大きく変わってくる。

    結局は行動することで経験値が積まれ、
    成功も失敗も含めたデータを元に、
    相手が信頼できる人なのか、
    信頼できる情報なのか、という判断が研ぎ澄まされていく。
    行動しなければ、なにも得るものはない。
    たくさん転んだからこそ、いろんな起き上がり方がわかってくる。
     
    人生の経営判断に大切な事は、
    常にオプションを持っておくということで、
    これしかないんだ!という状況ではなく、
    常に、パターンA、パターンBとリスクを分散させることがポイント。
     
    自分の得意なこと、好きなことでお金を生み出すには、
    社会との接点を見つけることが重要。 
     
    お金に対する価値観は、
    結局は人生観につながる。
     
    自分の人生の主役は自分自身。

    自分がどう生きたいか?
    そこがはっきりしていないといけない。
    お金はあくまで手段であり、目的ではない。
     
    自分が主役の人生を生きるために、
    道具としてお金があるだけ。
     
    自分がどう生きていきたいのか?
    という問いに向き合い、
    ブレることなく自分の思うように選択し、
    お金とうまく付き合いながら、
    悔いなき人生を送りたいと思った。

  • お金持ちの事例と思考、行動などをわかりやすく伝えている。
    何はともあれ行動が必要と感じる。
    内容に関してはものすごく新しいことを書いてるわけではない。

  • 収入<支出→貧乏状態 収入>支出→貧乏でない状態

    金持ち脳になるには欲望を何とかして、支出のコントロールをする

  • 2つのことを学んだ。

    1つは、人間は不確実性の中に生きていること。
    貯蓄が好きな日本人の傾向。
    しかし、そこには向こう数十年元気に生きていると言う不確実な希望的観測が大いに含まれている。
    しかし、何が起こるかわからないこの世の中、
    その貯蓄は本当に有意義なのか。

    2つ目は、リスクテイカーになりすぎないこと。
    自分の思い描ける範囲を超えてしまうと、
    それはギャンブルだ。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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