アリストテレスの時空論

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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862852670

作品紹介・あらすじ

「時間とは何か」「空間とは何か」をアリストテレスは『自然学』第3巻・第4巻で集中的に考察している。
それら時空論は,背景として質料形相論やカテゴリー論,可能態・現実態から,さらに四元素説や四原因論と目的論的自然観まで,アリストテレスの哲学的諸概念や自然哲学的理論を基盤に展開されている。著者はテキストを正面に据えて,存在論的な観点からその論理の構造と存在論的な前提を解明する。
『自然学』は多くのトピックを寄せ集めた作品とされ,個別の分析が主流となっているが,著者は第3・4巻を単一の著作と見なし,そこでは運動論を軸に「運動に続くもの」としての無限,場所,空虚,時間が統一的に議論されていることを明らかにする。
古典的テキストの読解には,現代的な問題関心から接近する方法とテキストの歴史的位相と背景を踏まえて読み取る方法があり,とくに自然哲学の領域は強い歴史性をもっている。著者はアリストテレスの知見を再現しつつ,現代的な課題への射程を探究し,時間や空間を哲学的に扱う上で,ニュートン的時空論以外の可能性を検討する意義を示す。本書は現代の時間と空間理解に新たな一石を投じた意欲作である。

著者プロフィール

1978年、大阪府生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、東洋大学文学部哲学科准教授。専門はギリシア哲学。主要業績に『アリストテレスの時空論』(知泉書館)、『世界哲学史Ⅰ──古代1 知恵から愛知へ』(筑摩書房:第6章「古代ギリシアの詩から哲学へ」)、『iHuman──AI時代の有機体-人間-機械』(学芸みらい社:第7章「労働力としての人工知能」)がある。また、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「人と情報のエコシステム」(HITE)研究領域において、科学技術と市民、社会を円滑に結びつけるための研究開発活動を行っている。

「2021年 『ロボットをソーシャル化する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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