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- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863100909
作品紹介・あらすじ
日米同盟の再構築に向けて-新しく生じつつあるパワー・バランスの動向を見据え、戦略的思考に基づく総合的な外交・安全保障政策の実行を提言する。
感想・レビュー・書評
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国が守るのは領土、国民、政府という物理的対象だけではない。また安全と反映という利益だけでもない。国は価値観を守る。価値観とは信条の体系を示す言葉である。
現代国際政治において国力の基本方針は軍事力、経済力、政治力。これは国益の安全、繁栄、価値観と対応している。
太平洋側ではハブ・アンド・スポークスと呼ばれる米国の二国同盟が安定の要となっている。
戦略的思考とは生存を確保するための合目的思考のことである。生存という国家最高の目的を実現するために外交と軍事において、どのような手段を組み合わせればよいかということを考える合目的的な思考である。
国家の第一の利益は安全である。
外交で負ければ、たとえ戦場で勝っても必ず最後に戦争で負ける。
軍国主義的傾向の強い国家は軍事力を用いて問題を解決しようとする。軍事力が相手よりも強くなければならない。
現在の米中関係がさまざまな問題を抱えながらも破綻しない理由の1つは、米中関係が「経済的相互依存」(Win-Win)関係であるよりもむしろ、「経済的相互確証破壊」(Lose-Lose)の関係にあるから。経済が破壊されるという恐怖が政治的対立を抑えている。(p293)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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