スパコンとは何か (ウェッジ選書46)

著者 :
  • ウェッジ
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本棚登録 : 39
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863100985

作品紹介・あらすじ

スパコン事業仕分け人になった著者による、次世代スーパーコンピュータープロジェクトへの提言。

感想・レビュー・書評

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  • 事業仕分けで何が問題だったのかを含む著者のイメージするスパコンのあるべき姿について、専門外の人間に向けて書かれた本。

    個別の文章は耳あたりがよく、なるほどと思うのだが、全体を通してみると、なぜ京プロジェクトに反対で、地球シミュレーターは評価できるのか理解できなかった。
    著者の勤務先である東大の大型計算機センターのかつてのやり方が一番との考えを強く抱いている点だけが妙に印象に残る典型的な団塊世代の文章のように感じられ、その点は興味深かった。

  • 和図書 548.2/Ka43
    資料ID 2012102230

  • なぜ金田先生が「京」プロジェクトに反対?していたのかが良く分かった。もっともである。

    2012/10/20図書館から借用;直ちに読み始め;10/21で読了

  • 民主党政権発足直後の大きなイベントと言えば事業仕分けであり、そこでの蓮坊議員の「二番じゃだめですか?」との発言は未だに記憶に新しいものだが、その標的であるスーパーコンピューターが本書の話題。

    著者は仕分け人の一人として蓮坊議員と共にスーパーコンピュータ開発予算に疑義を唱えた方だというが、実際には初期のスーパーコンピュ-ター開発に携わり、円周率の計算でギネスにも登録された東大教授で、ある意味スーパーコンピュータに最も思い入れのある人でもある。

    スーパーコンピュータは科学の発展に必須というのは著者も認めるところであるが、一方で多額の国家予算を費やすのだからそこには既存のCPUを力ずくで並列に組上げでベンチマークの計算能力で一番を目標にするだけではなく、そこに何らかに技術的ブレークスルーが伴うべきであると今回の開発計画に疑問を投げかけている。

    更に、ハードだけが脚光を浴びているがスーパーコンピュータの能力を生かすも殺すも其れを動かすソフト開発の両輪が伴わなければ意味はないと嘆く。特により優れた計算アルゴリズムを作り計算能力を最大限に生かすソフトを開発するには経験が物を言う世界であり、単にメンツに拘る世界一のスーパーコンピュータが一台有るよりも、その一桁下の性能であろうとも多数台が使える環境を整えない限りソフト開発能力は鍛えられないと指摘する。また計算アルゴリズムの開発に携わる人間の教育・採用・昇進パスが日本社会には存在しないことから先行きは暗い、と嘆きは留まるところを知らない。

    スーパーコンピューターが本書のテーマではあるが、一方で日本の名だたる電子機器メーカーの昨今の凋落とGoogleを始めとする世界を席巻するIT企業の興隆具合を比較するに付け、こうした苦言はより現実性と重要性を持っているような気がする。

  • 最近、ウェッジには注目している。

  • スパコン仕分け当事者らしく、政治的内容にも言及されており参考になる。しかし、もっと「影響力の大きすぎる話」が残っているそうだ。

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