- 本 ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863101531
作品紹介・あらすじ
仏教美術の殿堂として知られる奈良国立博物館の学芸部長として、正倉院展をはじめ、多くの展覧会を運営してきた著者。奈良の寺社や伝統行事、宝物、それらを守り伝える人々と接するなかでみつけた奈良の魅力や、研究者として発見した心温まる歴史秘話などを、専門である仏教史を交えながら綴る、優しさあふれるエッセイ集です。
東大寺大仏は、聖武天皇の苦しみから生まれ、正倉院宝物は、光明皇后の悲しみから生まれました。苦しみや悲しみを大きなやすらぎに変えてきた奈良の物語は、物騒がしい現代日本にとって、振り返るべき大切なたからものといえるでしょう。
仏教研究に裏打ちされた豊かな知見を引き合いに出しながら、それでいて文体は易しく、語りかけるように奈良のすばらしさを物語ります。
感想・レビュー・書評
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奈良旅行に行く前に軽い気持ちで読み始めたが、心温まるお話ばかりで胸いっぱいになった。旅行行った後も、余韻に惹かれ良きです。第二弾も買います。奈良は良いところだな、、、
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新聞に掲載されたエッセイを集めた本なので時間的にズレてしまったトピックもあるが、すき間時間に心を大好きな奈良へ飛ばすことができた素敵な本でした。
穏やかな西山さんの文章も心にジワジワしみました。これも行くたびにジワジワとハマる奈良っぽくて良かったです。
奈良は良いねぇ♪ -
歴史、文化財、人びと等、奈良にまつまる新聞連載をまとめた本。
聖武天皇の国を憂う心が大仏を造り、夫を喪った光明皇后の哀しみが正倉院の宝物を残し…と苦しみや悲しみが現在の奈良の底に流れているのだと伝わります。
正倉院から博物館に宝物を運ぶ準備を知り、混雑が苦手で諦めていた正倉院展に行きたくなりました。 -
奈良の事、お寺の事、正倉院展の事、歴史が詳しくよくわかる。プラス、作者の人となりが随所にみられ、心があらわれるような気持ちになった。
新聞連載なので、あまりの短さと多さになかなか読み進めなかった。 -
奈良に行くので読んでみた。
著者と子どもたちのふれあいが微笑ましい。
時間がなくて奈良国立博物館に行けなかったのが残念。正倉院展でリベンジしたい。 -
大仏の話、聖武天皇の話を知った上で修学旅行に行きたかったなと思った。
こんな話があったのかと素直に感動した。
機会を見つけて、いつか個人で奈良に行きたいなと思えた。
ホッと一息つけたような本だった。
著者プロフィール
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