- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863102057
作品紹介・あらすじ
●恐竜学者・真鍋 真先生とうんちくターミネーター・山田五郎さんが語り尽くした大人のための恐竜入門
恐竜といえば、子どもの専売特許と思われがちです。そもそも子ども向けの恐竜本や図鑑は多数出版されていますが、大人向けの、しかも初心者向けの本は、ほとんど見あたりません。「子どもと一緒に楽しみたいのに……」と悩む親御さんも多いのではないでしょうか?
本書では、単純な疑問から知っていると子どもに自慢できることまでを、真鍋先生と山田五郎さんの対談形式でわかりやすくお伝えする1冊です。コロコロと変わる恐竜常識、見つからない化石、恐竜がなぜ鳥に? 羽毛ウロコの問題などなど、知れば知るほど面白い恐竜を子どもだけにまかせておくのは、もったいない。本書を手に、お子さんとお近くの博物館へ、ぜひ!
――「はじめに」より
日本人は世界一、恐竜に関心のある国民かもしれない。恐竜は世界中の子どもたちに人気があるが、日本のすごいのは恐竜に関心のある大人が多く、出版物や展覧会などでも、最新の研究成果など、大人向けの内容がふんだんに盛り込まれているからだ。
それは、恐竜少年少女を卒業し損ねた大人たちの存在に加えて、「子どものおかげで、30年ぶりに恐竜に接するようになったのですが、僕が子どもの頃とは全然違っていて、すごいですね」と言うお父さんたちや、「うちの子は女の子なのに恐竜が大好きで、一緒に本を読んだり、博物館に通ったりするようになりました。恐竜って面白いですね!」と言うお母さんたちのおかげである。
山田五郎さんは恐竜が大好きだった少年時代を過ごしたが、博覧強記な山田さんと言えども、この企画を通して久しぶりに恐竜に接していただいたそうだ。山田さんと私は同世代なので、子ども時代の思い出など、共通するところが多々ある。今回、古い図鑑を一緒に見ながら、「むかしはこんなふうだったですよねー」とか、「あれ、この頃から説明が変わりましたね」というような数々の発見を一緒にすることができた。
「鳥に進化した恐竜が鳥盤類じゃないなんて紛らわしいですよ。なんで変えないんですか? もっとふさわしい名前をつけたらいいじゃないですか!」なんていう提案もいただいた。学名や分類群名を変えてしまうと分類学が混乱するので、恐竜学者は1887年に提唱された竜盤類と鳥盤類をいまだに使い続けている。
でも、2017年3月に提唱された新しい系統仮説のほうが有力と認められたら、山田さんの提案のように変わるかもしれない。
この本は、ふたりの元少年が対談した内容だが、うん十年ぶりに恐竜に接する方にも、そして初めて恐竜に興味を持ってくれるかもしれない方にも、手に取ってもらえたらと思って企画したものである。
それは、せっかく日本に生まれた方や、日本語が読める方たちに、世界的な「恐竜関心王国日本」を発見、体験していただきたいのだ。そうでなければ、もったいないし、恐竜という新しい視点、観点を持ったら、きっと読者一人一人の心の中で、何か新しいことを発掘してもらえるのではないかと信じているからだ。
感想・レビュー・書評
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大人の疑問に答えてくれる恐竜入門書。
恐竜誕生から絶滅、進化まで分かりやすくまとまった1冊。入門書と言っても深掘りしてくれているので内容濃いめで楽しめた。真鍋先生と対談している山田五郎さんも恐竜の知識がある方で、疑問にしっかり突っ込んでくれて◎
「おわりに」で山田さんが真鍋先生について、疑問にニコニコ答えてくださる人格者と。
恐竜博でお目にかかった時、本当にその通りで終始ニコニコ素敵な方だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
博物館で恐竜の化石を見るのは好きだし、ついこの前に科博に恐竜博を見に行って楽しかったりもしたんだけど,知識の面では全然ついていけてないなぁと思っていた。もう子供の頃のような記憶力はないから,図鑑とかで断片的な知識を入れてもあんまり定着しないし,30年前と今ではすっかり変わってしまった常識もたくさんあるし…ということで読んでみた。
対談形式で読みやすくてわかりやすい。恐竜研究の歴史的なことも含め,易しく解説してくれているので、この分野の知識がなくてもすらすら読めた。
さてこれをベースにして、恐竜博2023の図録を読み返そうかな? -
恐竜とは何か、新しい学説は、歴史など、長いこと恐竜に触れることのなかった大人が読んで楽しめる対談。
恐竜は守備範囲外なので、書いてあることのほぼ全てが初耳だった。でも分かりやすく書かれているので、充分理解できた。
恐竜は鳥と近いことや、産業革命が進んだ英国で、道路工事で出た化石から近代的な古生物学が始まったという話、興味深かった。 -
恐竜の段階で羽毛を持ったものがすべて飛ぶように
なったのではなく、一部が飛ぶようになり、
その中で絶滅しなかったものが現代の鳥になっていくんです。 -
「ガチで恐竜好きな人たちが熱く語ってるのを聞きたいな」と思って選んだ本。
博物館とか行きたくなってしまった~~~
恐竜も化石もどう森でしか関わり合ってこなかったなぁ おもしろいなぁ -
恐竜の今がわかる
国立科学博物館の真鍋真と山田五郎の恐竜についての対談本。恐竜好きが普段なんでだろう?と思っていることを山田氏が聞いてくれ、真鍋氏が専門的にわかりやすく答えてくれているのがよい。 -
対話形式なので、テンポよく読めました
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対談形式でわかりやすい。