「目的思考」で学びが変わる—千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863102132

作品紹介・あらすじ

1年半に及ぶ取材の中で、工藤校長が繰り返し強調されていた印象的な言葉があります。

「誰かを批判することからは何も生まれない」
「とことん対話することが大事」

「社会や組織を変えたい」と考えているすべての人にお届けしたい書籍です。

工藤勇一(くどう・ゆういち)
千代田区立麹町中学校校長。1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学卒。山形県・東京都の中学校教諭、新宿区教育委員会指導課長などを経て、2014年4月より現職。
現在は安倍首相の私的諮問機関である「教育再生実行会議」の委員をはじめ、経産省「EdTech委員」、産官学の有志が集う「教育長・校長プラットフォーム」発起人など多数の公職についている。

感想・レビュー・書評

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  • 2019(R1)9-2020(R2)2/24

    上司から借りていて、「引き出しの肥やし」になって腐りかけていたところを取り出し、一気に読む。

    仕事をしていて、よく"手段の目的化"に陥りかけることがある。手帳を使い出した頃も同様だった。

    ”学校はブラックだ”、”ブラック部活動”、”教師のいじめ”、“教師のわいせつ事件”など、学校現場を取り巻く状況は悲惨キワまりない。

    そんな中で、硬直化する学校現場に一石を投じ、大きな成果を挙げている校長先生のお話。
    「教育書」というよりも「ビジネス書」に近い感覚を持った。
    “学校の常識は世間の非常識”という言葉があるが、本当だろうか。そういう部分もあるだろうが、それ以上に、“学校は社会の鏡”である気がする。
    だからこそ、学校が変わる、ということは、社会が変わる、ということであり、この校長先生は、「学校を変えることで社会が変わる」という信念で仕事をしておられる。確かにそうだと思う。
    学校の先生が育てているのは、”未来の社会人”なのだから。

  • 「やってみたい!」この事に着きます!
    こんな校長先生の元で勉強したいです。
    学校の当たり前は、おかしいことが多すぎます。
    服装、頭髪。それだけでどれだけ指導するか、指導されるか。生徒と教師の関係が悪くなるだけです。
    こちら側が指導しやすい、みんな一緒、おかしい!

    子どもに目を向けましょう!世界に目を向けましょう!頑張る所、矢印の方向が違います。

    でも、悪気がない!それが正しい!正義何だと!思っている先生方が多すぎます。とっても真面目なんです!先生って…。

    難しいです。
    組織の中では…。工藤先生の様に校長先生にならなければ、できません。校長先生でもここまでできる方はいないと思います。こんな学校が増えて欲しいです。

  • 工藤先生の本は2冊目
    こちらの方がより具体的に書いてある
    学校の出来事ではあるが、大人の世界でも思い当たる節は多い


  • ○人のせいにしない子どもを育てる(人のせいにしない「仕組み」を整える)→社会人を育てる
    →きめ細やかな指導をしすぎないよう注意!

    ○自分たちで気づける環境を作るのが教師の仕事
    →教大人が慌ててしまえば、子どもも慌てる。考え、学ぶ機会がなくなる。どっしりと構えよう。

    ○できる限り学校の仕組みを社会のリアルに近づけていく
    →「調べればわかること」はやらない!
    →意味調べとかやらなくていいのでは?

    ○対立や人が嫌いになるのは悪いことではない。心は自由。行動を気をつけ、指導する。
    →良い行動をする人間を育てるのが本質。良い心を育てるのは無理!それはあくまで手段の1 つ

    ○本来の勉強の意味は、生徒が「わかる」「わからない」を自覚することから始まる
    →学び合いの活動を重視したい
    →教科書をあまり使わずにできるかな?

    ○優先順位を考える
    →礼儀、見た目のマナー(服装など)、忍耐(課題、ドリル)、協調<教育の目的(幸せを得る力、人の役に立つ喜び)
    →1に子どものため、2に保護者のため、3,4に教員と保護者のため、最後に教育委員会

    ○パワポに字を書かない


    岡本薫『教育論議を「かみ合わせる」ためよ35のカギ』
    五味太郎『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

  • 目的を設定し自律的行動する人材を育てる教育について具体例を交えながら書かれている。

    大人に決まったルーティンをやらされると、生徒も保護者も思考停止になり、将来は歯車行きである⚙これまでの工業化社会では良かったかもしれないが、創造性やデザイン思考が求められるとされるポストインダストリアル社会では通用しない。
    自分のやりたいこと、やるべきことを自分で考えて行動できる人間を育てる大切さと事例がよく分かる一冊。
    →自分で目標設定、それに向けた行動を設定&実践

    そのために大人がどう手助けすべきか。あれこれ指示を出すのではなく、質の良い問いを投げかけてあげることが重要。質の良い、とは人やタイミングによって異なる。だからこそ常に生徒の変化に気づいてあげられる教師・教育者が求められている。
    →脱:形骸化作業、全ては生徒のために!

  • そもそもの目的を見失い、従来の手段をこなす事に終始してないか…
    学校現場の話ではあるが、校長は学生が社会人になる将来を見据え、学習の場を提供している。
    職場においても、転用可能なトピックが多い。

  • 麹町中校長工藤勇一氏の教育改革について、多田慎介氏が詳しく紹介している。工藤氏の教育改革の基本的な考えは、岡本薫氏の「教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ」がもとになっていることがわかった。

  • 「学校の当たり前」の著書に比べるとちょっと内容が薄いような感じがしましたが、こちらは、実際の生徒・教員の感想が入っており客観的な評価があるようにも感じました。目的志向で取り組むことによって、学校が変わっていくこともある。もちろん全部ではないと思いますが。

  • 同じように理想を掲げている先生はたくさんいるだろうけど、ここまでとことん目的ファーストで行動できている人は少ないんじゃないだろうか。
    なるほどと思ったことはたくさんある中で、心の教育より行動の教育、という話はすごく印象に残っている。無理やり仲良くする必要はないし、嫌いな人や理解できない人もいる、そんな中で大人として協力し合いながらうまくやっていく、そんな振る舞いを身に付けることが大事だなと思う。

  • 「PTAやメディアから叩かれたときに、どうするか」も書かれていれば、全国の学校が容易にマネできるのだが。。

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著者プロフィール

1983年、石川県金沢市生まれ。個人の働き方やキャリア形成、企業の採用コンテンツ、マーケティング手法などをテーマに取材・執筆を重ねている。

「2019年 『「目的思考」で学びが変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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