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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784863112223
作品紹介・あらすじ
ノンフィクション写真作家として活躍する著者が、アポなしでイランの一般家庭を泊まり歩いた20日間の旅行記。
言葉が通じなくても快く迎え入れてくれる、おせっかいであたたかな人々との出会いと、それぞれの家でご馳走になった“家めし”をめぐる食紀行。食を通してイランのライフスタイルが見えてくる!
数多くの著者撮影の写真とともに、コラムではイランの家庭料理のレシピを掲載。見ごたえ読みごたえのある一冊。
感想・レビュー・書評
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驚くほど自然に 現地の方から
家に招いてもらいます
そして お招きにはもれなく食事もついてきて
床に料理をすらーーーっと並べた
一家総出の温かい食卓に招かれます
そして 旅で困ったことがないか
本当に真剣に 持てる限りの伝手をつかって
心配してくれます
これぞまさに おもてなし
日本人がこれほどまでに旅人に優しく出来るだろうか・・・
いや 無理だなと 恥ずかしくなります詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「世界中の情報にあふれた時代、残された人類最後の秘境は「家の中」・「家めし」である」
こちらも2015年に著者が旅をしたころのもの。常見さんはイスラム・エスノグラファーだそう。
旅のスタートは、なんとヒッチハイクである。うそじゃないの!?ってくらいどこへいってももてなされていた。知らない外国人をおもてなしするイラン人もすごいけれど、そうさせてしまうのはきっと常見さんの人柄なのだろうなあ、とおもった。けっこうひやひやとした場面もあるなか、天真爛漫な常見さんはずんずんと明るく前にすすんでゆく。
情報的なものは少なめで、ルポというより、現地の家庭や人物と彼らとの関わり、そして彼女の旅自体にフォーカスしたとてもライトでフランクな旅エッセイ。地理的なものや情報をきちんとまだ覚えていなかったので、蔵前さんの本を片手に照らし合わせながら楽しんだ(蔵前さんの知識と調査力にただただ感服!)。詳しい情報を補填するには、ある程度の知識が必要かも。けれどイラン人の人柄は、彼女の旅をとおしてほんとうによく描かれていて、読みすすめるうち常見さんじしんのお人柄にも夢中になっちゃう。なんと"壁"のないひとだろう。「まさにイラン的」!出会った先での女の子たちの恋バナまできけるなんて!地域によってイスラム的男女間に関する考え方が違うのもおもしろかった。
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さらに「わたしの旅ブックス」叢書の一冊。これはおもしろい!この叢書ばらつきが激しいってことか?
イスラム圏で怖い原理主義でなんだか紛争の多い地域っていう乱暴な印象しかなくイランもイラクも見分けがついてない私には非常に新鮮でおもしろい本でした。イランにこんな印象をもっているのは、情報メディアからの偏った入力をしているからだなと改めて思います。
作者の旅に向き合う姿勢も良いです。そうなんだよね〜誰かのためにとか贖罪とかかっこつけたことではなく、自分が激しく惹かれるからなんだよね。だから遺跡とか興味ないとかいってばっさりきりすてるし、ひたすら今のイランの生活や人々に触れ合っていこうとするからニュースなどでは絶対に触れない視点や体験が素晴らしいです。女性一人のヒッチハイクとかかなり無謀なこともやっていてはいるけれど。イスラムだからといって戒律にがんじがらめになっているわけではないし、イランはアラブ民族ではなくペルシャ帝国の末裔というプライドがあるなど、とても興味深い。
ネットやテレビでも同じ情報ソースからばかりではかなり歪な印象が簡単に作られてしまうなぁと思いました。自分の行動も変えていかないと知らず知らずに何かのバイアスがかかった考えになってしまうということですね。
それにしても実際に行ってみたいなぁ。リアルに勝るものはないな。 -
イランは昔から行ってみたい憧れの国だ。女性筆者だからこそ現地の台所や女性の生き方などが見えてくる。
いくら旅慣れているとはいえ女性ひとり旅でヒッチハイクするところは驚くし、フリーで何か所も巡る旅でスーツケースというのも大丈夫かと思ってしまう。だがその危なっかしさも筆者の人柄なのだろう。現地の人の寛容さと温かさが伝わってくる。
家めしということで簡単なレシピもあり、日本でも作れそうなものあり美味しそうだ。
イスラムの戒律が厳しい国というイメージが強かったので、写真を撮るのも見せるのも好き、SNSも盛んというのは驚きだった。
女性パイロットがいたり、タクシーに女性ドライバーが多いというのも意外。
見ず知らずの男性と同乗したくない、ということで需要が多いというのも考えてみればそうだろう。
基本的に男性に決定権があるが、相談すればたいてい女性も働きにでることができるらしい。
女性がなれないのは裁判官と大統領だけだそうだ。
現地の方の「女性は自分の居場所を確保するために学び続けなければならない」という言葉が沁みた。
また出てくる男性がみんな甲斐甲斐しく家庭に携わっているのがまた意外だった。
共働き世帯が増え不妊に悩む夫婦も増えた、というのも、どこか遠い国に思えたけれど身近に感じられる。
魅力的な観光地も多いのでいつか行ってみたい。だからこそ、落ち着いた世になって欲しい。 -
2015年の10月、女ひとりでイランをヒッチハイクして、突撃!となりの晩ごはんを繰り返した20日間。いや、昼ごはんや朝ごはんも。
しかし、バスで隣り合わせただけで、即おうちに招待して食事をふるまってくれるイランの人々の優しさよ。まれびと文化の強い土地と聞くけど…いや、昔は日本もこうだったのかな?
著者の「女ノマド、一人砂漠に生きる」は、もっと過酷な砂漠でノマドのばあさんと何か月かを共にした記録なので、文化や民族性にもっと踏み込んでて、大いに感銘を受けたけど、こちらはさらっとした旅のスケッチ。ただ、コンビニや便利な屋台もない田舎だから、3食を手ずから用意し家族揃って食べる料理の質素な豊かさといったらー。
ああ、そういえば、イラン料理は10年以上読み返している小説『サフラン・キッチン』でも、主役だったっけ。
イスラム圏を旅行する勇気は湧かないだろうけど(酒飲めないし)、疑似体験をさせてくれたこの本に感謝。 -
イスラム圏を女性ひとりで旅するライターの著者が、三回目のイランの旅を語った紀行エッセイだ。
現地の人と触れ合う、というテーマを掲げ、ヒッチハイクや、通りすがりの人物の家に泊めてもらう、ということを繰り返しながら旅する日々は、日本の常識からすると考えられないけれど、イスラムの人々のもてなしの温度感の高さや垣根の低さは凄まじいものがあるから、こういうこともあるだろうな、と思う。
もちろん著者の度胸や愛嬌によるところも大きいのだと思う。
全体的に『ちゃっかりしている』人で、泊めてもてなしてもらった御礼に「書きにくい(気に入っていない)ボールペンをあげる」とか、宿の主人にバイクで送ってもらったところ「送迎代を請求された(無償でサービスされなかった)ことを皮肉る」とかをなんの疚しさも感じない様子で語るあたりに、ふてぶてしいというか、図々しいというか、強いメンタルを感じる。
これくらいの考え方じゃないとこういう旅は難しいんだろうな、とやや呆れつつ読んだ。
イランというと、近隣国と争いごとが絶えず、テロが起きる怖い国、というイメージを持ちがちだが、現地に暮らす人たちはおせっかいなくらい親切で優しい、ということがしみじみ伝わってくる点はとても貴重な旅行記だと思う。
彼らはペルシャの末裔であることに誇りを持ち、他のアラブ民族とは違うという意識がある、というような一文が出てくるのだけれど、現在の国際情勢を考えると、なるほどな、とうなずける部分がある。
本書に登場するような親切な人たちが、一方で暴力的な国の行為に賛同を示すこともあるのだろう、と思うと、人間や民族の多面性みたいなことまで考え始めてしまい、何とも言えない気持ちになる。 -
イランに行きたすぎて、テヘランの街歩き動画を見たりイラン旅行記を読んだり試行錯誤をして、せめてものエア旅行を試みている。
前に読んだ『言葉の国イランと私-世界一お喋り上手な人たち-』、『映画の旅びと-イランから日本へ-』に比べるとよりパーソナルな旅行記なので日記を読んでいるような感覚。情報量はさほど多くないけれどたくさん写真が載っていたので、できればカラーで見たかったな。 -
イランの人はなぜこうもフレンドリーでお節介なんだろう。
報道されるニュースだけではわからないイラン人の優しさがよくわかる一冊でした。
とにかくトマト缶がよく出てくる。
意外と米好き。
果物もたくさん実る。
抑制されているからこその豊かさを現地に行って体験したいなと思いました。 -
イランのイメージが変わった。国のイメージではなくて、そこの人と関わることの大切さを実感した。
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イランといえば、アメリカとケンカしていて、独裁者がいて、といいイメージがなかった。それは表に立つものしか見ていなかったからだと気付かされた。イランに住むひとたちはいい意味でおせっかい。そこまでしなくていいよ、とおもうほど外国人である著者の世話をやく。女ひとりでヒッチハイクするのも、初対面の方の家に泊まるのは危険じゃないのかと思うが。
残念なのは、白黒写真が多いため、家メシであるイランメシのよさが伝わってこないのと、単調な文章なため、眠くなった。 -
女性ひとり、イランで出会った人々と共にする食事。
イスラムの国だけど、意外と開放的。
女も自立している人が多い印象。
そして、人情に篤い人々の多い国。
一般的な見方では、イランと他の国々との間は微妙な関係にある。だけど、彼らの中に入ってみると、そんなことは関係ないように思える。 -
イラン映画祭の時に受付で販売していたので入手。イラン料理絡みのエッセイ。レシピとしては使いづらいと思う。
著者プロフィール
常見藤代の作品
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