会いにゆく旅 (わたしの旅ブックス)

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  • 産業編集センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863112537

作品紹介・あらすじ

大好評『用事のない旅』に続く、森まゆみの傑作旅エッセイ第2弾。

伝説のタウン誌『谷根千』の編集人として活躍し、その後、評伝などを中心に数多くの作品を上梓してきた著者。
これまでの長い作家活動の中で、さまざまな媒体に発表した紀行文の中から選りすぐったものを一冊にまとめた。
町歩き、聞き書きの名手ならではの、いまでも色褪せない紀行文集。人に出会い、町に出会い、風景に出会い、美味に出会う……
旅がとりもつ不思議な縁を滋味あふれる文章で紡いだ旅の傑作選。全て単行本未収録。

感想・レビュー・書評

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  • 伝説のタウン誌『谷根千』の編集人として活躍し、その後、評伝などを中心に数多くの作品を上梓してきた著者。
    これまでの長い作家活動の中で、さまざまな媒体に発表した紀行文の中から選りすぐったものを一冊にまとめた。
    町歩き、聞き書きの名手ならではの、いまでも色褪せない紀行文集。
    人に出会い、町に出会い、風景に出会い、美味に出会う……
    旅がとりもつ不思議な縁を滋味あふれる文章で紡いだ旅の傑作選。
    全て単行本未収録。

    久しぶりに著者のエッセイを読んだ。こういうご時世だからこそ、じっくりと楽しんだ。

  • ハイブランド志向な旅なので私には合わなかったかな…。

  • 有り F/モ/19 棚:22

  • おいしい食べ物とお酒。
    いいもの、いい湯、いい町、そして人。
    目利きたる森さんがみつけて、文章にする。
    この約20年に発表した文章を集めたのが本書。

    石見銀山群言堂。
    肌触りの良い綿スラブローンや麻。
    たしかにそれは気になる。

    高級日本酒に使われる特別なコメ、山田錦。
    森さんは農家を訪ね、話を聞く。
    米は肥料をやりすぎると倒れる。
    夜になっても30度から落ちないと、稲が「あえぐ」。
    その道を究めている人ならではの、深い言葉が紹介されていく。

    終わりの方は、東北地方が多く取り上げられる。
    森さんのお母さんが鶴岡の人であることもあるし、震災をきっかけに訪問するようになったこともかかわっているようだ。
    地元の人に話を聞く。
    鉄板マップを作り、碑巡りをする。
    土地の歴史に思いをはせ、当地の食べ物を楽しむ。
    これだけで、東北の魅力が伝わってくる。
    ほんとうに、この人の巻き込み力はすごい。

  • ミニコメント
    日本の紀行文を収録。旅での出会いをカテゴリー別で紹介しているのを楽しめます。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/640721

  • 前著「幼児のない旅」に続き、旅のエッセイ
    集です。

    今回は目的を持ってその地へ行くという内容
    ですが、その目的は「一生モノを見つける」
    「古い町をぶらぶら歩く」など、観光案内に
    は出ていない場所をゆっくりと訪れます。

    まさに旅の達人の一冊です。

  • エッセイ集。伝統文化や食材や工芸を護る人達のトピックは、大量生産社会へのアンチは美味しんぼなテイストながら、僻地に息づく価値を拾い出している所が好感。

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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