- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863130722
感想・レビュー・書評
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素晴らしい,の一言に尽きる.中身は世界中の仕事(と仕事の間の休憩など)の風景の「写真集」で,なにも,職業選択の参考になるようなことが書かれているわけではない.その意味では「WORK」というタイトルをこのように訳した出版社(企画者)のセンスはどうかしている.でも,写真の数々は本当に素晴らしい.100年も前の写真(アメリカの工場で働く10歳にも満たない少女)なんてのは,それはそれでその当時のアメリカがそんな世の中だったことを知るための歴史的な価値はあるのだが,それよりも現代の世界中の国々の本当の様子を知るのに,こんな貴重な資料はない.自分のように何十カ国と訪れたり,また実際に行ったことが無い場所でもテレビやインターネットによって,世界の様子を知ることができたような気がしていたが,そんなものよりも何倍も本当の姿,様子を語ってくれている.
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あまりに貧しくて、あまりに裕福で。あまりにつらそうで、あまりにしあわせそうで。
生きてきて、初めて写真で涙を流した。
ここにあるのは生きるために働く、命の姿でした。 -
この地球上には、どれだけの人間が暮らし、どれだけの人間が生きるために働いているのか。
ページをめくる度に、解説や言葉なしに、その現実を痛感させられる。
改めて、「人間は生きるために働くのだなぁ」と思う。
この本に載っている写真も、非常に何かを訴える力のある、素晴らしい写真ばかりだ。
「働くこと」に疑問を感じている人、就活に疲れている人に特に読んで欲しい。
ちなみに、私の一番のお気に入りは、犬の品評会に並ぶヨークシャーテリアだ。全く内容と関係ないが。
内容と関係して一番印象に残っているのは、子どもが働く写真だった。
あの真っ直ぐな眼差しが痛い。