世界のどこでも生き残る 完全サバイバル術 (ナショナルジオグラフィック)

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
3.50
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本棚登録 : 340
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863131460

作品紹介・あらすじ

本書には、世界中に探検家を派遣してきたナショナルジオグラフィック協会が収集した、地球上のあらゆる場所でのサバイバルに役立つ情報をおさめた。この1冊で、日常生活をおくる自宅から、地球の裏側まで、どこにいても生き延びることができるようになる。

感想・レビュー・書評

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  • たまたま図書館で見かけて、面白そうだったので借りてみた。

    具体的なサバイバル方法(たぶん、使う機会はほどんどないだろうなあ。雪山とか砂漠とか行かないし…余程の事故に遭遇しない限り、私には縁がなさそうではある。まあ自然災害関係はあるかもしれないけど。防災グッズ関連は参考にできそう)はもとより、テーマ別に取り上げられる実際に起きたエピソードや当事者の体験談がまた面白い。
    今までに本で読んだことのある事故などが結構紹介されてた。
    ナンド・パラードの「アンデスの奇蹟」(アンデス山中に墜落した飛行機から生還したラグビー選手たちの話。人肉を食べたと当時大変な話題になり、映画にもなったはず)、ジョン・クラカワーの「荒野へ」(文明社会に嫌気がさし、自然の中で暮らすことを目的にアラスカへ単身で入り、命を落としたクリス・マッカンドレスの話。こちらも映画化)などなど。

    こういう体験談を読むと、自然の力の前に非力な人間を思うと同時に、人間のタフさをも強く感じる。

    使うことのほとんどなさそうな情報が大半だけれど、単純にすご~く面白かった。手元にあったら、ついつい読んじゃう感じ。

  • リファレンスとしてはそこそこよいのですが、残念なのが、携帯にはあまり向かないサイズです。とても全部は覚えられませんし、いつも持ち歩くわけには行きません。電子書籍やスマートフォン版アプリケーション等と、耐水紙で出来た小型のものがセットで提供されていると、本当にいざというときに役に立ちそうです。
    全体的にアメリカ人向けな感じ。日本向けのローカライズがもう一つ中途半端です。極地のことは特記されているからいいとしても、野生動物の例がハイイログマ(グリズリーだよね)とかヘラジカとか。ハリケーンと地震のページ数が同じだとか。
    食料を残しておくと熊に襲われるかも、というのは山でビバークする人にはある意味常識ですが、この辺の表記も、「サバイバル(さいとう・たかを)」のほうが、(熊じゃなくてネズミだけど。リファレンスじゃなくて漫画だけど)記憶に残っていいかもしれないなあ、なんて思ってしまいました。でも真剣に、この手の本はデジタルと丈夫なアナログの同時提供を望みます。

  • 極限状態で生き残るためのサバイバルテクニックや装備について紹介する本は、実は世の中には結構たくさんある。

    これまで『この方法で生きのびろ!』とか『図解!生き残るためのやりかた大百科』なども読んできたが、前者はけっこう「現実的な危機への対処」を扱っていて参考になるところが意外に多く(車で水の中に落ちた時の脱出方法とか)、後者はタイトルの通りイラストでの解説が面白かった。

    この本は、ナショナルジオグラフィックが出しているだけあって、扱っている危機的状況が「常人が普通の生活をしていたら、まず行かない場所」ばかり。全10章のうち、普段の生活で使えるのは「1章:基礎編 心と体の備え」「2章:基礎編 技術と道具の備え」「9章 自宅」「10章 自然災害」ぐらいだと思う。このうち、9章は実質、自宅での防災のノウハウになっている。

    他の章(湿地と熱帯雨林とか、砂漠とか、極致と亜極圏とか)は、まぁ読んで面白いというか、こういう世界で仕事をする人たちはこういう備えをするのね、という雑学的に読む感じになる。ところどころ、ナショナルジオグラフィックならではの美しい写真のアーカイブがちりばめられているので、それを眺めるのも楽しい。

    各章の最後には、「How I Survived」と題して、ナショナルジオグラフィックで仕事をしているカメラマンや研究者が自らの体験を語っているコラムがあり、ここも読み応えあり。ハチに刺されまくった同僚を命からがら救出したり、一人でいる時に蛇に咬まれてしまったり、エベレストで滑落したりと、「生きてたからこそ笑い話で済んだよね」というエピソードがてんこ盛り。

    ナショナルジオグラフィックの写真や映像は常に私たちの目を楽しませてくれるが、その裏には極限状態に身を置き、文字通り死と隣り合わせで映像や写真を撮る人がいるんだな、という当たり前の事実を、この本は痛感させてくれる。

  • まず大事なのは銀河ヒッチハイク・ガイドよろしくDon'tpanic、そして事前準備(物も知識も)
    でも確かに生き残れるだろうけどそもそもそこに行かないっていう選択肢を取りたい、って思うような局所的な場所が多い。
    役に立ちそうなのは自宅でとか自然災害にあった時の対処法、あと海。
    基本的に地震とか洪水、台風対策なのでわかっている内容ではある。
    ここでも言われているのは事前に備えろっていうこと。
    あとアメリカでの対策になりがちなのだけれど日本語版としての注釈も多めなのが良かった。

  • 体験談がエグい

  • 【要約】


    【ノート】

  • サバイバル

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】369.3||S
    【資料ID】91112497

  • 生き残るためのサバイバル術を紹介する本。
    状況別に詳細な方法が記載されています。

  • 自分を守る・家族を守る
    COMPLETE SURVIVAL MANUAL -
    http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/sp/survival/

  • 西丸震哉「頭の探検隊」を思い出す。備えよ常に、というか、君子危うきに近寄らず、というか。このような状況にならないことが肝心。その上で備えよ。

  • 人生で絶対出会わないような、極限の世界が表現されている。

  • 「危機的状況の中では、人間のあらゆる悪い部分が表に出てくる」
    というのは真理だなあと思った。

    困難な状況に置かれた場合に人は、
    罪悪感、士気の低下、あきらめ、怒りなどの、
    ネガティブな感情に支配されることが多い。
    大げさに言うならば、恐怖は人を殺してしまう。
    現実を謙虚に受け入れることができれば。

    東日本大震災の際は、AMラジオが心強かったことを思い出した。
    重要な情報を得ることができたのはもちろん、
    人の声がする、というのがいかに自分を安心させたか。
    心理的な効果はおろそかにはできない。

    多くの燃料を消費して雪を溶かしても、
    約280立方センチメートルの柔らかい雪は、
    たった16ミリリットルの水にしかならない。
    効率が悪すぎることを学習した。

    こういう体験談を読むと、
    自然の力の前には人間は何て非力なんだと思うと同時に、
    人間のタフネスぶりも強く感じる。
    文中にもあった「ウルグアイ空軍機571便遭難事故」は
    まるで映画のようだ。

  • ノーコメント。

  • ジガバチに注意

  • 基礎編、温帯、熱帯、高山、砂漠、極地、水上、自宅、自然災害の章からなり、本のタイトル通り、極限の状況で生き残るためにどう行動すべきかが、詳細に説明されている。
    基礎編の恐怖やパニックに打ち勝つ方法の節は、仕事などにも生かせる有益な内容となっている。
    この本に書かれていることを知っているのと知らないのでは、自然災害に見舞われた場合や海山で遭難した場合に生還できる可能性が大きく変わってくるはず。
    自然災害が多くなってきている昨今においては必読の1冊。

  • ざーっと読んだが、これを読んだからと言ってもサバイバル技術がすぐに身につくとは思えない。
    日ごろからの備えなど安全安心のひとつの知識として得ることはできるが完璧とはならない。
    初歩のリスク管理として活用はできるかもしれない。

  • 震災(東日本大震災)後の長期避難生活を考える上で手に取った一冊。
    自宅で遭遇しそうな災害・・・落雷やら、洪水やら、地震などの備えが記されている。地震に関する頁数は少ないが、その前後の非常時への備えの頁が有用に思う。

    狭いところにずっといることへの弊害や、食べ物の好みを知った上で非常食セットを作るだとか、よく広報されていることの隙間で見落としがちな部分がちょこちょこ記されていて面白い。「栄養は乏しいが、心理的な安心効果が高い」などの記述は長引くサバイバルに役立ちそうとは思う。
    缶詰や乾燥保存食の一長一短や、心配なら栄養補助食品をセットとして持っておくといい、など、記述が指示的であるが、ひととおりの取扱説明書としては申し分ないと思う。

    基本書としてリファレンスに使用が好ましいと思う。個人的には、中学校あたりから高校くらいの図書館に置いてあるイメージ・・・。

  • 震災関連本として購入したが、あまりにもサバイバルのスケールがデカすぎてww。日本で普通に暮らしていたら砂漠も熱帯雨林も、ましてやエベレスト級の高山なんぞでのサバイバルなんて全然実感が湧かないよな。
    所々に挟んでくる冒険でのサバイバルエピソードが一番面白かった。航空機に対する動作信号の悲劇とか…アレは笑えないけど笑ってしまった。

  • 生き残るのに何より必要なのは、意志!
    絶対に生き残る、生還する、という意志。
    そして準備、知識。


    これは砂漠、南極、熱帯雨林など様々な場所でのサバイバル術が書いてある。
    自宅ってのもあるので、おすすめ。


    食料を得る方法、水を得る方法、現在地を知ったり、寝床を得る方法などが書いてある。
    可食テストの方法も書いてある。

    8時間、水以外飲まずにいる。

    食べてみたいものを、腕の内側などにこすりつけて、反応をみる。

    大丈夫なら舌先にのせる。

    大丈夫なら噛む。

    大丈夫なら飲む。

    っていう段階を、15分とか30分ずつクリアしていって、最終的にまた8時間待つという。

    同じ植物でも、葉は食べられても根はダメとか、花はダメとかあるので、部位ごとに行わねばならんらしい。

    あと、水は何処でも、絶対に生水で飲んではいけない。
    露が降りるならば、タオルなどに降りたばかりの露を含ませて、そのタオルをしゃぶるなら、まだ汚染されてないので大丈夫だそうな。


    食料採集の注意に、マメ類、サヤのあるものは採集しても食べちゃダメってあるんだが。
    マメって簡単に食べられるので意外だった。
    野生のものは毒性が高いんだろうか。

    自宅側で食べられるものを考えてみたが、イタドリ、タンポポ、しか浮かばなかった。
    あと、松か。松の実って松ぼっくりをむしったら出てくるのかな。
    松葉はお茶にすると、ビタミンCが取れるらしい。

    小さいころにそこらへんのものをむしって食べていたので、ハコネウツギ、だっけ。あの小さな花は大丈夫なのは知ってる。
    イタドリも、味は好きじゃなかったが。
    椎の実はまずかった。ヒマワリの種は食べられる。
    カラスノエンドウ(これ、カラス・野豌豆、スズメ・野豌豆であって、カラスさんの豌豆、ではないらしいよ)は熟して黒くなっているのも、まずかったし、緑のはもっとまずかった。
    あとノビルが食べられるか。
    季節によってはヤマモモ、野苺。蛇イチゴは食べたことないが、いけるんじゃないかな。クローバーは食べられるらしい。

    赤まんま。正式名称イヌタデ、こいつも食べられるらしい。
    これ、多分おままごとに使うんで、赤まんまって言うんだろう。確か中野重治の詩で「おまえは赤ままの花を歌うな」とあったので、通称でどこでも赤まんまと呼んでいたんだろうな。

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