ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 露出を極める

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
3.89
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本棚登録 : 146
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863131958

作品紹介・あらすじ

どこで露出を測るべきか、プロが経験で培った話を満載。露出で写真はここまで変わる。豊富な作例で納得。HDR、フラッシュ、フィルター-撮影を助けるワザ。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズあんま

  • 露出を適切に設定するとは何か、これはマニュアルで撮るのではなく、如何に内蔵の露出計を使いこなすかという観点である。
    私は普段全てマニュアルで使っていたが、もっとカメラの機能を使いこなそうと思った。
    非常にロジカルでわかりやすく勉強になった。載っている写真も素敵なものばかり。

    ◯露出とは何か
    ・全体にピントを合わせたいときは絞りを最大にして手前1/3あたりにピントを合わせる
    ・f1.4=焦点距離/1.4の開口部直径
    ・一段絞ると光の量は半分になる。逆は開く。シャッター速度も倍々で変化
    ・ホワイトバランスは曇りにすると温かみのある色になる、夕暮れ時は白熱灯にすると深く豊かに撮れることがある。白熱灯で普通に屋外で写真を撮ると青っぽい絵にできる。
    ・ISOを固定した時に、露出、シャッタースピードの適切な組み合わせは複数出てくる。適切な露出は、この中から動きを基準にシャッタースピードを設定するか、被写体深度を基準に露出を設定したすることで得られる。

    ◯絞り
    ⚪︎全体を写したいとき
    ・最大絞りにする、ファインダー越しには開放時の絵しか見えないので注意
    ・焦点は手前1/3くらいのところで。
    ・回析現象は気にかけるほどでもなきので目一杯絞るべし
    ・広角で撮るときは、前景、中景、背景を意識すると、全てが小さく遠く映る写真にならない
    ⚪︎特定の被写体を引き立てる
    ・絞りは開放、望遠を使うと画角が狭くなりより引き立つ
    ・広角で寄って開放するのもいい
    ⚪︎被写体深度を気にかけない絞り
    ・f8, 11で撮る、解像度、コントラストが高くなる
    ・レンズのスイートスポットこ直径がf8,11の開口部直径に等しいため、光が拡散しない
    ⚪︎マクロ
    ・カメラを固定
    ⚪︎玉ボケ
    ・光源を背後に置く、懐中電灯や街頭、クリスマスツリーなど、夜明け前の数分、日没後の数分も良い

    ◯シャッタースピード
    ・動きを意識するときは、シャッター速度→露出の順に設定
    ・シャッター速度は動きが速いほど、被写体が近いほど、望遠なほど早くなる。
    ・波のように白い部分が多いところではカメラが明るすぎると判断するので露出を測ってはならない。水平線上30度くらいの青空使うと良い。
    ・流し撮りは、シャッター速度を1/60〜1/8にし、被写体に合わせてカメラを動かして撮る。ファインダー内における被写体の位置を変えずにカメラを動かす。背景が流しに合っているのが大切。
    ・滝や小川の流れを糸のように写すなら1/2、車のヘッドライトを縞模様の海のように撮るには8秒、手の動きを捉えるなら1/4秒、風に吹かれるカエデは1秒
    ・ズームしながらシャッターを切ることで静止した被写体に動きが生まれる、要練習
    ・晴れてるときにスプリンクラーで水を降らせると雨を表現できる、1/60秒に設定

    ◯光
    ・順光: 太陽が後ろ、撮影に向くのは、早朝や午後の遅い、太陽が低い時間。質感、影、奥行きを暖かく穏やかな色調で表現できる。太陽が高いとコントラストが強くなりすぎる
    ・天気の変わり目はチャンス
    ・曇天: 被写体を均一に照らすので単純に被写体に向けて撮れば良い。自動露出が機能するので、絞り優先、シャッター速度優先でたいてい上手く撮れる。曇りの日こそ人物を撮ろう。
    ・側光: 立体感を表現したいとき、影を活かす。
    ・逆光: 被写体の奥に光源がある。被写体をシルエットで捉える撮影法が効果的だが、たいようではなくや少し脇の明るい空で露出を測る。光を通すものを被写体にして光を併せて撮るのも良い。
    ・露出計: 被写体から反射してきた光で測るTTL測光、中央重点測光で中心部の光を測れるため、被写体が中央でない場合はAE(自動露出)ロックボタンを押して固定する。スポット測光を使うとより狭い範囲にできる。全体のバランスを見て測光するマトリックス測光は万能。
    ・露出計の精度は90%ほど、2/3段マイナス補正した露出でも撮影するブラケット撮影はコントラストと彩度が上がった写真を撮れる可能性がありオススメ。
    ・露出計は反射率18%のグレーを基準に露出を決めるため、反射率が大きくずれる色の場合は他の被写体で合わせる、特に白と黒。空に向けるのもアリ。
    ・夜の撮影は三脚が欠かせないが秒単位の撮影で色んな光りを映せる。月を撮るときは満月の前日が良い、東の空と下に広がる景色の露出がほぼ等しくなるから

    ◯特殊効果
    ・偏光フィルター: 必ず持ちたい、光が強い日中に反射光を遮れる。雨の日も鈍い灰色の反射光を遮れる。
    ・減光フィルター: シャッター速度を遅くしたい時や明るいところで絞りを開きたい時に有効
    ・多重露光で露出の異なる写真を合成出来る。月とそのほかなど。

  • マニュアル撮影の方法を詳述してある

  • ★2015年2月7日読了『プロの撮り方 露出を極める』ナショナルジオグラフィック ブライアン・ピーターソン著 評価B
    綺麗な表紙の写真につられて借りました。
    写真を撮る際に重要な要素の一つである露出に焦点を当てて書いてあります。
    実際に撮った露出、シャッタースピードを変えて撮った写真に対して、丁寧に解説されており、初心者向けではありますが、改めて確認をする意味で読みました。
    まだ、失敗が怖くて余程の場合でないと全マニュアルで撮ってはいない私ですが、少しずつ練習をして、しっかりマニュアル、手動焦点で撮れるように訓練していこうと思わされた一冊でした。

  • とても示唆に富む。
    まだ絞りの章をざっと読んだばかりだが,絞りに関する言及に関してはこれまで目にした絞りに関するテクニック本の中で,圧倒的に際立って参考になった。

    ざっと面白かった部分を書くと,
    ・絞るならF22まで絞れ,回折現象は気にするな
    ・F5.6とかF8を絞りを開いている状態,との表現
    ・マニュアルで撮れ(そのマニュアルの実際的な使い方,露出計の見方)
    ・WBは曇をつかってみろ
    など。

    さっき買ってきたばかりなので,またじっくり読んでみます。

    この人の書いたWBに関する本も読んでみたい,あるのかな。

  • この本欲しい
    中古になったころに買いたいかも

  • 2

  • 露出に焦点を当てたカメラ教本

    いい写真を撮ることにおいて一番重要な露出の設定

    章ごとに課題があって、ひとつひとつこなすことで露出を理解

    普通に勉強になる

  • 露出の基礎固めに最適な本です。

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著者プロフィール

シカゴ在住の写真家。プロとして30年以上のキャリアに加えて、20年にわたり写真を教えてきた。創造的でありながら楽しい彼の教室は、多くの写真家たちに支持されている。インストラクターとしても世界的に活躍。オンラインの写真教室「パーフェクト・ピクチャー・スクール・オブ・フォトグラフィー」も主宰。教室さながらに、あますところなくノウハウを記した本書は90万部を超えるベストセラーとなった。
■ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 露出を極める【旧版】
■ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める

「2021年 『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 露出を極める 改訂新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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