世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語

制作 : ナショナル ジオグラフィック     関谷 冬華 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
3.68
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本棚登録 : 405
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863133914

作品紹介・あらすじ

本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう?それらが地図に描かれていたからだ。神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための完全な"でっち上げ"すらある。そのような幻の土地や国、島々は、20世紀の地図にもたびたび登場し、現代のグーグルマップにまで姿を現した。130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真とともに、人々を翻弄した幻の世界を読み解いていこう。

感想・レビュー・書評

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  • この本で紹介するのは、実在しない未知の領域、
    幻の島の経緯と検証。そして、それらが載っている古地図。
    蜃気楼や雲、氷山等の自然における見間違いだけではない。
    地図制作者の誤記はまだしも、余白恐怖症とは?
    政治や信仰での主張、名誉欲、願望、詐欺といった
    人為的な、生臭い理由もたっぷりと。
    支援者等の名前を存在しない島に付けたというのも・・・
    ピープス島なんてのもある。
    (サミュエル・ピープス、知ってたかな?)
    まさに、世界を惑わせた地図!
    しかし、地理、地誌、民族、生物等の描写の素晴らしさ、
    創造性には驚かされるものがあります。
    世界地図帳を傍らに置いて、場所を推測するのものも
    楽しかったです。

  • 古地図がたくさん!
    しかもカラー!
    どれもとても美しく(幻獣が描かれていたりするのもまたいい)、見ているだけでも楽しい。
    更に文章で倍楽しい。
    まー、出るわ出るわ、存在が信じられていた山、川、島。
    地殻変動でなくなったと思われるものもあるが、ほとんどは勘違いか意図的な嘘。
    案外最近まで正されていなかったものもあり、現代でも絶対に正しいと決めつけてはいけないのだなぁと思う。

    「アリストテレスの時代から、ヨーロッパでは、南半球のほとんどは広大な大陸で占められていると信じられていた。(中略)地球が安定するためには、すでにわかっている北半球の陸地と重さの釣り合いがとれるように、それに匹敵する重さの大陸が南にも必要だと考えられたのだ。」

    わかる。気持ちはわかるよ、信じていた人達!

  • 地図にだけ存在する場所、、、行ってみたい ← 普通でも迷うのに、どうなるかな?

    日経ナショナルジオグラフィック社のPR
    本書で紹介する国、島、都市、山脈、川、大陸、種族などは、どれもまったくの絵空事だ。
    しかし、かつては実在すると信じられていたものである。なぜだろう?
    それらが地図に描かれていたからだ。

    神話や伝承として語り継がれていたものもあれば、探検家の間違いや誤解から生まれたものもある。
    なかには、名誉のため、あるいは金銭を集めるための、完全な“でっち上げ”すらある。

    そのような幻の土地や国、島々は、20世紀に入ってからも地図にたびたび登場し、さらには現代のグーグルマップにも姿を現した。

    地図の幻を追う冒険の旅へ、いざ出発しよう。
    http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/17/071900027/

  • ★4.5
    何故に古地図はこんなにも好奇心を刺激し、ロマンを感じさせてくれるのか。かつては地図に記載されていたものの、実際には存在しない国や島、都市や山脈等に焦点を当てた1冊。幻の国や島が出来てしまった経緯は、長く航海をしていると起こる蜃気楼による幻視から、意図的に詐欺を働く悪質なものまで様々。が、伝聞による未知の世界への興味、真実を確かめるための航海、そんな飽くなき探求心が本当に素晴らしい。そして、掲載された古地図がすこぶる綺麗で、いつまででも眺めていられる。現在の最新地図にも幻が掲載されているかも?

  • 通してパラパラ。その後、気になるところをじっくり読む。

  • 政治・宗教的思惑、知識・技術不足による勘違い、自然現象、願望、虚栄心、権利主張のテクニック、余白恐怖症などによって生まれては消えた、幻の土地。それはサンディ島のように21世紀の今日になってもなお現れる。ロマンが無くなったわけではない、あったことがロマンなのだ。

  • 幻に大陸、幻の島、幻の国。それらが、地図に載ってしまう。単なる勘違い、見間違い、希望的観測、欲望等々の理由がる。この本には、知らなかった島とかが載っていて興味深い。でもアトランティスとかは有名だけど、「そんな島聞いたことないよ」というのもあるんだろうな。

  • 誰が書き込んだのか地図や海図に有りもしない島が書き込まれて
    大航海時代(だけではないけれど)冒険家が島を探しに航海に出たようです。

    そんな ありもしない島と それを探しに出かけた人たちの例が沢山紹介されています。

    大西洋に浮かぶ 長方形の島。
    定規を当てて書いたような そんな島、あるはずない!と思うのですが
    当時の人は 島の存在とともに
    その地には 不思議な動植物があるとか アマゾネスが住んでいるとか
    金がザクザクある…という 噂を信じて時には船団を組んでまで探しにいったようです。

    中でも興味深かったのは
    クロッカー島
    陰惨な悲劇を招いた北極の島 の項。

    アメリカの探検家・ピアリーは北極点到達をなし得たはじめての人物ですが
    その 北極探検に出資してくれた銀行家 ジョージ・クロッカーの名前を
    ありもしない島をでっちあげて クロッカー島と命名。

    資金援助のために 島は作られたのでした。

    なんと この探検に この本の出版社 NATIONAL GEOGRAPHIC社も1枚かんでたようですw


    フォルモサ 
    サルナマザールというホラ吹き男がでっちあげた架空の島。
    自身の出身地フォルモサについて 人肉を食べ 複婚制の国だと
    センセーショナルな話で講演に呼ばれて 生活していました。
    当時のロンドンの人は 信じていたのです。
    ペテン師の嘘を。

    当時の人は未知の物にロマンを感じたのでしょうか?

    ベルメハ島
    メキシコ湾に現れたり消えたりする島、
    すなわち…地図に載っていたり 消されたりしている島です。

    海洋法で「ドーナツの穴」と呼ばれる海域があるそうです。
    排他的経済水域の境界線が隣国との間で折り合わない場合に。

    ベルメハ島があることで メキシコの排他的経済水域は広がり
    石油採掘権を主張できるのです…が、実際には見つけられなかったようです。

    島は 宗教的 経済的 いろんな理由で でっち上げられていたのです。

    中には 地図製作中に 「私にも一つ 島をちょうだい」と言う妻の一言で
    島が書き加えられた、という件もあります。
    ふざけてますね。

    当時の船の乗組員が 早く陸に上がりたい一新で ない島が見えたり(精神的なもの)
    実際にはあるように見える 気象現象など
    現代なら あるのか無いのかはっきりと分かることでも
    当時の人達には 謎であり それを探すロマンがあったんですね。

    今は Google Earthがある便利な世の中ですから、
    ここに島なんてないよ、と家に居ながらにして わかるのですが。

    興味深い1冊でした。

  • 妄想と幻想に満ち溢れた地図。そんな地図を片手に旅に出る人々。

  •  伝説や俗信、妄想、誤解によって描かれた世界地図が58種類も収められており、実際は存在しないとわかっていても、緻密で美麗でまた滑稽な地図は見ているだけでも楽しい。ところどころ、珍妙な形の日本列島が描かれているのを発見するのも一興。

     大航海時代、探検家たちは競って未知なる大陸や島の発見を冒険譚として語り、流麗な地図とまことしやかな文章で人々を魅了した。
     有名なアトランティス大陸など、海の向こうに存在すると信じられていた大陸や島、そしてそこに住む人々を描いた地図や探検記録のなんと豊かなことか。なかにはスポンサーの気に入るように新島を捏造したり、偽の情報を信じてしまったりして、当時の探検家や航海士、そして修道士たちは、何ともおかしな報告を本国へもたらしてしまうこともあったらしい。

     驚くのは、21世紀になっても存在すると信じられ地図に記載されていた島があったり、グーグルアースの衛星画像には残っているのに現在では影も形もない幻の島があることだ。地球上に未知の場所は無くなったと思っていたが、このような話を聞くと、中世の地図に描かれていた島は本当に見間違いだったのかどうか、当時の人々の記録にロマンを感じる。

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