マリー・アントワネットとフランスの女たち: 甘美なるロココの源流

著者 :
  • 春日出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863210653

感想・レビュー・書評

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  • fra フランス

  • マリー・アントワネットを中心に、18~19世紀フランス貴族社会で生き抜いた女性たちの恋愛、生き方を紹介しています。
    様々な女性の生き方の中で、どの女性を羨ましいと思うのか、
    そこに注目してみれば、自分の中の倖せのカタチに気づけるのかも。


    ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。 ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥

    ずっと雨が降りそうで降らない、ハッキリとしない曇天人生。
    しかも、そこから飛び出そうとはしない。
    だからこそ、彼女は不幸になった。
    悲惨でもなく、幸福でもない状態。
    それは、あいまいな不幸にほかならない。

    彼女はあまりに愛する方法を知らなかった。
    人の心に届く形で愛を表現できなかった。
    彼女は曇り空の人生に甘んじていたのだ。
    どんな分厚い蜘蛛の上にも、かならず太陽は射していると、
    知っていたはずなのに。

    理想を追う女ほど、リアリストでなければならないのだ。

    ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。


    曇り空を「これが私の幸せだ」と心から、諦観して、ではなく、
    本当に心から、言えるヒトはそれでいいのだと思う。
    問題は心から「幸せだ」と言えないのに、
    それに甘んじている、という気持ちがどこかにあるヒトかと。

    …わたしか!

  • 歴史上の人物の説明から始まったかと思えば、
    途中マダムファントムなどという謎の人物がフランス文学の説明を始めたり、、なんだかまとまりがないなぁ…といった印象。

    でも書いてある事は面白かったし、マダムファントムのおかげでフランス文学を読んでみたくなったよ。

  • この本のおかげでフランス文学に興味を持ち始めました。いい入門書です。

  • よく分からなかったフランス貴族のお嬢さんについてとりあえず理解できたので良かったです。昔のフランスだけじゃなくて座談会で今のフランス事情なんかも結構見れたのが思わぬ収穫でした。相関図が分かりやすくておすすめです。

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著者プロフィール

堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。
日本、世界、古代、近代を問わず、歴史の持つ面白さを現代的な視点、
軽妙な筆致で取り上げている。
綿密な検証と考察、臨場感溢れる描写には定評がある。
主な著書に『本当は怖い世界史』『本当は怖い日本史』『本当は怖い世界史 戦慄篇』『愛と欲望の世界史』『眠れなくなるほど怖い世界史』(以上、三笠書房《王様文庫》)、『乙女の日本史』『乙女の美術史 日本編』『乙女の美術史 世界編』(以上、KADOKAWA)、『三大遊郭 江戸吉原・京都島原・大坂新町』(幻冬舎)などがある。

「2022年 『本当は怖い江戸徳川史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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