動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

著者 :
  • 木楽舎
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レビュー : 295
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863240124

感想・レビュー・書評

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  • プロローグ 生命現象とは何か
    第1章 脳にかけられた「バイアス」
    第2章 汝(なんじ)とは「汝の食べた物」である
    第3章 ダイエットの科学
    第4章 その食品を食べますか?
    第5章 生命は時計仕掛けか?
    第6章 ヒトと病原体の戦い
    第7章 ミトコンドリア・ミステリー
    第8章 生命は分子の「淀み」

  • 生命とは何かー本書はダイエットやアンチエイジング、遺伝子組み換え作物、インフルエンザといった身近な事象について、ミクロな世界で何が起きているのか、またその仕組みが解き明かされるまでの歴史やエピソードが分かりやすく描かれている。
    それぞれのトピックに共通するキーワードはタイトルの「動的平衡」ー著者が考える生命のありかた、ふるまいかただ。本書は生命への畏敬の念に溢れ、現代のあまりに機械論的な自然観、生命観に警鐘を鳴らす。
    自分を司る生命のシステムは、想像以上に精緻で驚きに満ちていた。生命に敬意を表し、自らをもっと大切にしようと思えた一冊だった。

  • 生物学が素人の僕ぐらいが読むのにはちょうど良い。

    それにしてもこういう事は学ばないと知らない事ばかりだ。
    哲学的に人間とか魂とかを考える事は普段からよくあるのだが、
    物理的に人間という生き物とは何なのか、知っているようで知らない。

    細胞、脳、消化器官、脂肪が蓄積されるメカニズム、はたまた食品偽装から遺伝子組み換え作物、
    ES細胞、DNA、ミトコンドリア、病原菌など。

    動的平衡とは、
    「生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。
    身体のあらゆる組織や細胞の中身は常に作り変えられ、更新し続けているのである。」

    あらゆる環境に変化し、サスティナブルに平衡を保つ生命体ということだと思う。
    そしてパーツの集合体という機械論的ではなく、全ての細胞でできあがる生命体であるということ。
    また、機械的であれば不足するパーツがあれば外から補う必要があるが、体は細胞に意思があるように、自ら補おうとするのである。


    先日観たNHKの「人体」を見た後だととてもわかりやすかった。

    自分は自分だけのものではなく、心と体は別物だということ、
    人間って「ある」けど「ない」んだと改めて感じた。

  • 生命について問いかける。人は酸素を吸い、食物を食べる。それは身体の各所に取り込まれ、今まで身体の中になったものは代わりに外へと排出される。そんな分子の一連の流れ。この世界にある分子の流れの中、たまたま密度が高くなったゆるい“淀み”となった場所。それが生物だという考え方『動的平衡』。精神論ではなく、宗教の話ではなく、生物学の視点から生命を考える。その考え方が自分のなかでは非常に新しく、視野が広がる感じがした。想像以上に面白い。自分も生命の大きな一連の流れの中のたった一部分。そう思うと少し複雑だけれど。

  • 科学エッセイ。
    思ったほど分かりやすくないし、面白くない。
    この分野に興味がないのかも。
    人間機械論の話で
    カズオイシグロのNever let me goを思い出した。

  • 食について知識を深めたい方にオススメ

    汝とは、汝の食べた物である

    大変勉強になりました。
    福岡先生の著書は、食に関して、新しい考えをもたらす。
    私個人が「なるほど」と思ったところは、付箋、折り曲げがあります。

  • どちらかというと生命を還元主義的にとらえていた自分としては、革新的な本であった。

    自分のたべたものが、自分の身体を作るということ、また自身のエントロピーが増大することからあらがうために、生命が食事を摂り、自身を構成する分子を入れ替えて刷新していること、そして、その入れ替わりは地球や環境などにも連綿と続いていくということに、あらためて言葉だけでない「ロハス」や「サスティナビリティ」概念に深く触れることができた。

  • 科学的にはとっくにパラダイムシフトが起こってるのに、世の中は以前として旧世界の認識で動いている…ことって沢山あるよね、と思いました。
    生命というのは本質的には利他的なもの。なぜならすべての個体はいずれ死ぬから。

  • 生命観のパラダイムシフトはこれからも起こり続けるだろうな

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著者プロフィール

青山学院大学 理工学部 教授

「2019年 『マッキー生化学 問題の解き方 第6版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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