動的平衡2 生命は自由になれるのか

著者 :
  • 木楽舎
3.88
  • (75)
  • (108)
  • (80)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 995
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863240445

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 良質なエッセイと入門サイエンスの気質が内包されている良書であると感じた。特にあとがきにそのエッセイ的な良さが一番現されている。

  • 前作よりもインパクトはうすいけれど、内容としては面白い。
    DNAっていえば科学的、とか思っている人は一読してほしい。

  • DNAの構造を分かりやすく解説している.福岡先生の文章は読みやすいし、理解しやすくこなれた作りになっている.でも、遺伝子関連にはまだ解明されていない分野が多く、興味が尽きない.人間が成長過程で得た特質を後世に伝えてプロセスはこれまでモヤモヤした知識だったが、はっきり理解できた

  • 生命は、自由で、音楽だ。

  • 遺伝子だけでは決まらない!

  • 『生物と無生物のあいだ』などでサイエンスライターとして売れっ子になっている福岡さんが『動的平衡』に続いて『動的平衡2』と銘打って出した本。だからといって『動的平衡』の続きというわけではない。エッシャーやフェルメールなどを出して独自性を出しているが、今回は少し苦しくなっているかなと思わせる。

    まず、ドーキンス流の考えが自己複製がすべての目的と考えるものであるとして、それに疑義を唱えているが、ドーキンスの論もそれほど単純ではない。戦略的に採られた方針なのだろうがフェアではないと感じる。

    「遺伝子のなかには、「産めよ殖やせよ」という命令の他に、あらかじめ別の種類の命令が含まれていることになる。それは「自由であれ」という命令だ。その由来と意味を考えることがおそらく『動的平衡』(木楽社)に続く本書における私の新たな課題となるだろう」(P.62)とあるのだが、論理的にはかなり雑な進め方だ。もちろんエッセイで、論文ではないということだが、違和感はある。

    エピジェネティクスの取り上げ方が一定の層の読者を想定したのか、中途半端。エピジェネティクスはそれまでのセントラルドグマと対立するものではなく、補完するものであると思うのだが、どうなのだろう。

  • 生命の根源に迫る物理学入門書、解説書。だが、知的好奇心をとってもわかりやすく満たしてくれる、どちらかといえば文系読者向けの本だと思った。生命は何を目的に誕生し、どのように進化してきたのか。そもそも生命はどのようなもので成り立っており、地球上でどのような役割を果たしているのか。すべてが流転しながら平衡を保っている万物の中で、我々はどのように生きていくべきなのか。そういった、警告書でもあり、指南書でもある、素晴らしい本だと感じた。読んで損はない。いや、読むべきである。

  • 福岡先生は、日本トップクラスのサイエンスライターだと僕は思っています。
    生命現象の捉え方や、表現の仕方が福岡ワールドの気持ちよさです。

  • 福岡氏に浸かりすぎたかと言いながらも、「1」が面白くやめられなくなって一気に読んでしまった。
    相変わらず各章では興味深い生物学的なトピックを取り上げて、それに関係する周辺の科学技術や社会的な事を絡めながらも、専門的なことを簡潔にエッセイ的に書下しながら解説してくれている。
    科学者のエッセイといえば、今までは藤原正彦氏に並ぶ方は居ないとずっと思ってきたのだが、違うタイプの福岡氏はもっと深く科学の内容に踏み込んでいるので、理系上がりの私としてはこれもまた味わいの深い一連の著作として最近多いに気に入っている。

    今回の焦眉は何と言ってもエピジェネティクスに触れた第8章以降だろう。
    傑作「生物と無生物のあいだ」や「動的平衡1」では、生物の成り立ちは体の中のアミノ酸が定期的に更新されているから生命は永い間、自信を維持し続けていくことができるという私にとって全く新しい考え方に興味をそそられたものである。

    今回はエピジェネティクスを取り上げ、生命の遺伝はこれまで言われていたようなDNAの配列だけでは決まらなず、遺伝子の働くタイミングによっても特性を遺伝させているという新しい考え方として、これまた簡潔に説明してくれている。
    いまの生物学では最も新しい考え方として注目を集めている説なのだそうである。
    学生時代に苦手な生物学でありながら、その新しい考え方の面白さについついのめり込んで読んでしまった。
    またしばらくは浸かリ続けて、この生物学の新潮流を理解してみたいとつくづく感じてしまった次第である。

    ※エピジェネティクスについては、こちらを参照のこと。
    http://diamond.jp/articles/-/16066

  • 生物に関するオモシロねたを、一般人向けに、分かりやすく、飽きないように綴った短編集。植物がアミノ酸を合成する能力を捨てたからこそ、動物になったというのは興味深い。捨てて得られる活力。他にも、社会に応用出来る面白い話が詰まっている。

全115件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

青山学院大学 理工学部 教授

「2019年 『マッキー生化学 問題の解き方 第6版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福岡伸一の作品

ツイートする