泣きたくなるような青空 (翼の王国books)

著者 :
  • 木楽舎
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本棚登録 : 220
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863241190

作品紹介・あらすじ

沖縄を離れる時、僕らは数日間の沖縄に別れを告げるのではなく、
妄想の中で暮らした美しく豊かだった日々に別れを告げなければならず、
その喪失感は青い空を見てつい涙が流れてしまうほどになる。(本文より)

『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』などのベストセラーで知られる芥川賞作家・吉田修一が、
日々を懸命に生きている大人たちに贈る、 どこまでも前向きで心に沁みる50篇のエッセイです。

大人たちを縛る「記憶」との上手な付き合い方がしみじみ伝わってくる 『泣きたくなるような青空』の25篇、
自分自身がいかに唯一無二でユニークなのかをあらためて自覚できる『最後に手にしたいもの』の25篇の、2冊同時発売。

また、出版業界としては異例の
・紙書籍
・電子書籍
・audible(本を耳で楽しむオーディオブック)

の3媒体同時発売!

audibleは『泣きたくなるような青空』を高良健吾さん、『最後に手にしたいもの』を眞島秀和さんに朗読いただきます。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく早くヨーロッパに飛びたい。でないとマイルの有効期限が切れちゃうよ。

  • 旅行できるようになったら行きたいところは読みたい本みたいなものか、たぶんその一割も実現しない。でもね。

  • 続けて吉田さんのエッセイを読んでいる。
    ページをめくりながら思うのは、吉田さんは思い出を大切にするなんだな、ということ。
    生まれ育った長崎や、20代の頃に旅行した場所、当時感じたことや出会った人たちを現在の吉田さんが思い出しながら振り返る様子は、どこかセンチメンタルで、なんだかかっこよくて、ああ、年齢を重ねて大人になるっていいことなのかもしれないと思えた。

    長崎のお盆は爆竹を鳴らして、墓の前で花火をする風習、と初めて知った。色んな文化がある。色んな人がいる。

  • 2冊同時発売ということで
    比べて読むと違いはなんだろうと思う。

    青空の景色、少し旅寄りで
    夕焼けの方は作家性、生活周りといったところか

    ただどちらも飛行機の機内誌収録からということで
    旅先の高揚感をさらに高めてくれる

    どちらかというとメインストリームよりも
    マイナー、少し外したものをチョイスしている、か?

    昔のコーヒーのcmのキャッチコピーよろしく
    違いのわかる男 吉田修一なので
    謙遜しながらも優雅な生活というのがわかる。

    その見せびらかさない静けさもまたカッコいい。

  • 航空会社の機内誌に連載されているエッセイ集だ。さらさらと読みやすく1編あたりの長さもほどよくて手軽だ。
    亡くした親友を偲ぶ長崎の派手な盆の行事について語ったエッセイや、中国語を学んだらそれまでうるさいと感じていた訪日中国人についての見方が変わったという話などがいいなと思った。
    言語は学ばなければただの雑音にしかならないが、少しでも齧ればそこから理解が広がっていくのだと思う。
    それにしても英語の勉強は借金を返済していくようで、新しい中国語の勉強は500円玉貯金をしているような、という例えは言い得て妙だ。もはや返済できない借金として英語を苦手と思っている日本人、たくさんいるだろうな。

  • 初めてエッセイというものを読んだ。
    筆者が思うことを連ねた文章。たまたま、図書館で手にして借りてみたが、なんだか自慢ぽい話が多くて、イマイチだった。

  • ANAの機内誌に連載されていたエッセイだそうです。
    意外と?楽観的というかミーハーというか。「中華料理店の王さん」という話が良かった。旅行関係ないけど。
    旅に出たいですね~

  •  60過ぎぐらいまで、飛行機にはよく乗ってました。タバコが吸えなくなってからも、長時間だけど仕事で我慢して、私的では2時間だから我慢して・・・。ANA、JAL、パンアメリカン、デルタ、ルフトハンザ、アエロフロート・・・。高所恐怖症なのによく乗ったものです。1968年生まれ、芥川賞作家、吉田修一氏「泣きたくなるような青空」、2017.10発行。「あの空の下で」「空の冒険」同様、ANA機内誌「翼の王国」でのエッセイです。「おべんとうの時間」も人気ですね(^-^)

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/
    図書館・請求記号 914.6/Y868/2/

  • 流し読みして終わり

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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