泣きたくなるような青空 (翼の王国books)

著者 :
  • 木楽舎
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本棚登録 : 63
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863241190

作品紹介・あらすじ

沖縄を離れる時、僕らは数日間の沖縄に別れを告げるのではなく、
妄想の中で暮らした美しく豊かだった日々に別れを告げなければならず、
その喪失感は青い空を見てつい涙が流れてしまうほどになる。(本文より)

『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』などのベストセラーで知られる芥川賞作家・吉田修一が、
日々を懸命に生きている大人たちに贈る、 どこまでも前向きで心に沁みる50篇のエッセイです。

大人たちを縛る「記憶」との上手な付き合い方がしみじみ伝わってくる 『泣きたくなるような青空』の25篇、
自分自身がいかに唯一無二でユニークなのかをあらためて自覚できる『最後に手にしたいもの』の25篇の、2冊同時発売。

また、出版業界としては異例の
・紙書籍
・電子書籍
・audible(本を耳で楽しむオーディオブック)

の3媒体同時発売!

audibleは『泣きたくなるような青空』を高良健吾さん、『最後に手にしたいもの』を眞島秀和さんに朗読いただきます。

感想・レビュー・書評

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  • 2冊同時発売ということで
    比べて読むと違いはなんだろうと思う。

    青空の景色、少し旅寄りで
    夕焼けの方は作家性、生活周りといったところか

    ただどちらも飛行機の機内誌収録からということで
    旅先の高揚感をさらに高めてくれる

    どちらかというとメインストリームよりも
    マイナー、少し外したものをチョイスしている、か?

    昔のコーヒーのcmのキャッチコピーよろしく
    違いのわかる男 吉田修一なので
    謙遜しながらも優雅な生活というのがわかる。

    その見せびらかさない静けさもまたカッコいい。

  • 朝の種類
    (P81より)
    朝の歌舞伎町というのはどこかぽかんと気が抜けている。
    街全体が大欠伸をしているような感じで、
    どういう思考の流れからなのかは自分でも説明できないが、「なんか人間っていいなー」と素直に思える。

    浪速の従姉妹漫才
    (P142より)
    こうやって大阪の親戚たちと会った時というのは、
    その代わりに誰かを亡くした時でもある。
    祖母、伯母、伯父・・・。
    そんな時、彼女たちといると、人間というのは可笑しいから笑うのではなく、
    悲しい時にも笑うことがあると教えられる。
    いや、本来、笑いというものが人生の可笑しみからではなく、悲しみの底から立ち上がろうとして生まれたものではないのかとさえ思われてくる。

    吉田修一さんの素直な気持ちを綴っている印象。
    カッコ付けず、それでも洗練された言葉が並べられている。
    単行本で読める日を待って待って
    読むことができて良かった。

  • Audible。
    旅行記が興味深い

  • 「泣きたくなるような青空」って実に言い得て妙な表現だけど誰が言い出したのだろう?全日空機内誌連載のエッセイ集。著者の旅先でのエピソードや辻原登への思いなどが興味深い。

  • 著者の過去や仕事で訪れた旅情がありありと描かれているエッセイ。まるで、一眼レフの様。観光地の良さを描くのではなく、その土地の何気ない風景やちょっとしたシーンが、鮮やかに描写されている。国内、国外問わずでてくるが、九州出身の方はかなりノスタルジーに浸れる気がする。来年は絶対旅行しよ!

  • 航空会社の機内誌に連載されているエッセイ集だ。さらさらと読みやすく1編あたりの長さもほどよくて手軽だ。
    亡くした親友を偲ぶ長崎の派手な盆の行事について語ったエッセイや、中国語を学んだらそれまでうるさいと感じていた訪日中国人についての見方が変わったという話などがいいなと思った。
    言語は学ばなければただの雑音にしかならないが、少しでも齧ればそこから理解が広がっていくのだと思う。
    それにしても英語の勉強は借金を返済していくようで、新しい中国語の勉強は500円玉貯金をしているような、という例えは言い得て妙だ。もはや返済できない借金として英語を苦手と思っている日本人、たくさんいるだろうな。

  • 読むと旅行に行きたくなる本。
    今作は沖縄に行きたくなる。

  • 914.6

  • 何故だか旅行に行く飛行機に乗っている気分になった。

  • 本は文庫化まで我慢するけど待ちきれなくて購入。吉田さんのエッセイいい…。あぁ…って深くうなずきながら読んじゃう。一行に感動したり笑ったり。油絵描く話とか笑いました。おしゃれでお茶目。心に余裕ないと気付かないような気持ちばかりだし、書けないですよね〜。素敵〜。吉田さんの作品読んだらいつも優しくなりたいなぁと思う。というか横道世之介大好きなんだけど、吉田さんかなり世之介。笑

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プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。
2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。
その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。体当たりの演技を披露した広瀬すず出世作としても名を残すことになる。

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