凍える海―極寒を24ヶ月間生き抜いた男たち (ヴィレッジブックス)

制作 : Valerian Albanov  海津 正彦 
  • ヴィレッジブックス
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863320239

感想・レビュー・書評

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  • エンデュアランス号漂流と同時期に読んだので話がごっちゃになっています。やはり自分の今の境遇に感謝しながら読んだ記憶があります。

  • 苦闘の連続が手に取るように感じた。

  • シャクルトンの『エンデュアランス号漂流記』を彷彿とさせますが、北極と南極ということだけでなく、あらゆる面で対極的な展開。絶対こんな目に遭いたくありませんが、とても冒険心をそそられる一冊です。旅に出たくなりますね〜。

  • 新聞広告を打って集めた乗組員
    寄せ集め

    聖アンナ号の目的
    ・シベリア北岸を沿って東行、ベーリング海峡から太平洋のウラジオストックへ抜けること(北東航路の2番目の成功者という栄誉)
    ・航海の途次、アザラシやセイウチ、シロクマ、クジラなどの好猟場を探ること

    [1912.8.28]聖アンナ号、サンクトペテルブルク出発、23名
    [1912.10.15]カラ海で氷に閉じ込められる
    [1914.4.10]脱出行出発、14名
    [1914.9.1]アルハンゲリスク下船、生還2名

    追記
    読了感が悪い

  •  1912年ロシア北方、北極海で遭難した聖アンナ号。同船は出発後2ヶ月足らずで凍てつく海に閉じ込められる。本著は、著者であり、同船の航海士であったアルバーノフがそこから13人の乗組員と共に脱出し、5ヶ月後にロシアにたどり着くまでの苦難が記されている。

     装備は極めて貧弱である。そりに荷物を載せ、彼等は氷(氷盤)の上を南に進む。時としてカヤックも操りながら、陸を目指す。ちなみに彼等には詳細な地図はない。わずかに、冒険家ナンセンが記した著書の中にある、極めて大雑把な地図だけが頼り。

     気まぐれな氷盤に翻弄され、進んだと思えば再び押し流されと大変な苦労をしていく中で、極寒や食料難、そして肉体的・心理的疲弊の苦難が次々と襲うわけだが、本書を読んで印象的だったのは、白熊猟とアルバーノフ及び乗組員達の心理状態、であった。

     貴重な食料源が白熊やアザラシなのだが、吉村昭の「熊嵐」でヒグマの恐怖を読んだ身としては、彼等の白熊への恐れの無さにはちょっと驚く。銃の扱いに長けていることや、白熊たちが彼等に対して概して臆病なせいかもしれないが...。解説の椎名誠もアラスカの人々との恐怖感の差異について述べているが、大自然の中と人里近く、という条件の違いなのかもしれない。その代わりと言ってはなんだが、セイウチは恐ろしいらしい。
     
     次にアルバーノフ達の心理状態。アルバーノフ自身は、この苦難の旅を完遂したにふさわしく、時に弱音を吐いても基本的に強いのだが、他の同行者たちは、ほとんど常に絶望し、そして怠惰に動かなっくなっていたらしい。その叱咤激励ぶりが、例えば、スコットの手記には決して隊員たちの悪口が書かれなかったのとは対照的で、何というかとても正直である。このような冒険記のリーダーにありがちな、他者を常にいたわる英雄的人物とは随分違うことにもしかしたら読者は嫌悪感を抱くかもしれないが、私には正直な気持ちの吐露にむしろ好感を持った。途中、遭難者も出るが、アルバーノフは決してすぐに見捨てるようなことはせず、何度も危険な捜索もしているのだ。そこらへん、エベレスト遭難記のジョン・クラカワー「空へ」に出てくるロシア人ガイド、ブクレ-エフを思い出す。ロシア人というのはそんな感じなのかな。極限の環境の中で決して簡単に見捨てるわけではないが、言葉はきつい。ブクレ-エフの著書「デスゾーン8848m」を読んでもアルバーノフと共通の性質を感じる。

  • ロシア人は忍耐強い。この時代に極地へ向かった人たちっていったいなんなんすかね。ナンセンなんてもっと前に通過してるし。強いってなんなのかわからなくなっています。

  • 類書の『脱出記』は同行者たちの協力ぶりが印象的だったが、この記録では、筆者の英雄ぶりばかりが強調され、非常に気分が悪い。仲間たちに対しては怠惰、愚鈍と容赦ない。極寒の冷たさよりも、筆者の冷酷に興ざめ。

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