ナイン・ストーリーズ

  • ヴィレッジブックス
3.58
  • (21)
  • (33)
  • (45)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 375
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863320505

作品紹介・あらすじ

35年ぶりの新訳による、最高の9つの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 僕にとっては薬みたいな本だね、本当の話。

  • 「バナナフィッシュ日和」「コネチカットのアンクル・ウィギリー」
    かわいそうできれいで、もうだいすき。

  • 今の私には読むのが難解。文章は読んでるはずなのに右から左に流れてしまった。

  • もちろんサリンジャーが生み出した奇想を味わうこともできる(バナナフィッシュや笑い男)。もしくは、死が至るところスパイスとして加えられている短編の切れ味の良さに唸り、血腥さを楽しむこともできる。だが、私は今回読み直してみて彼らの「会話/コミュニケーション」が気にかかった。噛み合っているようで噛み合っていない会話、あるいは話せば話すほど孤絶感を際立たせる会話。そこから「感じすぎる人」と「普通の人」、もしくは物語を語る「作り手」とそれを聞く「受け手」の断絶を読み取ることもできるのではないか。読みこなせただろうか

  • 2022.03.02 図書館

  • 9つの短編が収録されたものです。
    登場人物の会話のやり取りが、何かを暗示しているのでしょうが、読解力がないわたしには少し難しく感じました。
    それぞれの短編を読み終わるごとに、ネットに上がってる考察をみると見え方が変わって面白いです。

  • グラース家の長男、シーモアが拳銃自殺する話から始まる短編集。何ともいえない雰囲気の話ばかりだった。

    ”「死ぬのってただ単に体から出るだけなのに。だってみんな、いままでに何千回もやってるんですよ。覚えてないからって、やってないってことにはなりません。ほんとに馬鹿みたいですよ」P307から引用”

    10歳の少年の台詞である。輪廻転生しているのだから突然の死も悲劇ではないと彼は言い切る。
    自分には何もいえない。
    やっぱり死ぬことは怖いし、これまで積み重ねてきた常識を捨てるなんて自分には難しい。輪廻転生の考えの正誤はわからない。でも、自分が今までに出会ったそういう思想を持つ人は皆、”身体は借り物(もしくは入れ物)”と言っていた。
    本当にそうなのかな。死んだときにわかるのかな。
    何ともいえないよ。

  • 今更だけど新訳版。新潮文庫版は何処かにあるんじゃないかなぁ……(探すより買った方が早いのは確かだ)。
    訳文が現代的になっているのもそうだが、サリンジャーの『病んでる』感じがより出ていた新訳になっていたと思う。
    (しかし、米文学のメインストリームとは相性が良くないんだよなぁ……)

  • 私には一回読んだくらいじゃ真意みたいなものは理解できない.多分何周してもよく分からないと思う。
    けどそんな構築的な要素は置いといて、
    感情や舞台の描写がいちいち印象的。特に思い入れはないけどふとした時に脳裏に浮かぶささやかな記憶のようにシーンが見えてくるし、今でも映画を思い出すように頭で話を辿ることができる。
    想像もできなかった表現が沢山出てきたけど、すべてしっくりくるのが不思議。賛否両論な柴田訳しか読んでないけど、私は好きです。(ただバナナフィッシュは「うってつけの日」かなぁ)
    「エスキモーとの戦争前夜」がお気に入り。

  • もう少し日本語っぽい日本語にならないものか。
    名作のはずなんだが・・・。

    ぜひ村上春樹の翻訳で読んでみたい。

    何度も読み込めば良さが解ってくるかな。

全42件中 1 - 10件を表示

J.D.サリンジャーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
三島由紀夫
村上 春樹
ポール・オースタ...
カズオ イシグロ
ポール・オースタ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×