ラブリー・ボーン

制作 : イシイ シノブ 
  • ヴィレッジブックス
3.56
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本棚登録 : 57
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321618

感想・レビュー・書評

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  • 今回の機上で読んだ2冊目が全米で大ヒットして映画かもされたらしいアリス・シーボルトの『ラブリー・ボーン』。ファンタジーであり、ミステリーであり、また群像劇でもある作品だ。ファンタジーな部分は主人公が作品の冒頭で無惨に殺されてしまうのだが、そのあと天国とおもわれるところから地上に残された家族と家族を取り巻く人々そして犯人を見守りそのようすが彼女のモノローグの形でどんどん語られて行お話になっているところだ。ミステリーであるところはネタバレになってしますが、犯人を追いつめようとする父親、助けようと危険を省みず容疑者宅に忍び込む被害者の妹、淡々と事実を積み重ね容疑者に迫ろうとする刑事などを巡るストーリーは立派なミステリーとなっている。一番好きだったのは長女が殺人犯に殺されてしまい残されてしまった家族(父・母・祖母・妹・弟)が様々な葛藤・問題・出会い・恋愛などなどを乗り越えたり救われたり逃げたりしながらなんとか生き抜いて行こうとする家族の様子が描かれた群像劇となっている部分だ。帰りの機内で読み終わったが今でもそれおれのキャラクターが心に残っているなあ。この小説を映画にするのは無理があったのではと思うがどうだったのだろう。ちょっと長編だし翻訳物だが結構おすすめです。

  • 淡々とした物語。
    それが良いのかなと思う。
    私には合わない気がするけど、読み終わってみると、すっきりしてほっとして、ほわんとした気持ちになった。

  • 主人公がいきなりレイプされ殺されるところから始まり、幽霊(?)と現世の間で事件解決を目指すのかとおもいきや、あちらの作品によくある家族の絆の話になっていく。スカッとしたものを求める人には向かない。幽霊という存在の慎重な取り扱いと、丁寧な訳には好感が持てた。

  •  14歳の少女がレイプされ殺される。そんなショッキングな冒頭や映画の宣伝文句から、このお話のは、大好きなアメリカの刑事ドラマのように、最後には犯人が捕まり(若しくは死に)遺体は発見されるという結末だと思って、一生懸命読んでいた。
     しかし。
     あ、そうなの。そうくるの。
     時間の経過とともに、生きている人間だけでなく、死んだ人間の心の中も変わっていくものだ。…なんて、死んだ人間がどう感じるのか知っているひとなんか、どこにもいないじゃないかぁ。
     だからこれは、作者の願望を含めたファンタジー。酷いことがあっても、最期の後にはいいことになるよっていう。
     映画のタイトルと、わりと評判が良いらしいことが頭に残っていたので、たまたま図書館で見かけたこの本を借りてみた。読了して、さて映画を観るべきか否か迷っている。(2012-03-09L)

  • 僅か14歳にして近所に住む変質者に殺害されてしまった少女が、天国から家族、友人、そして犯人の行く末を見守る。少女が亡くなり時間が止まってしまった父親、逆に止まっていた時間が動き出す母親、歳月を経て姉が体験できなかったことをどんどん体験していく妹。被害者の遺族が抱える苦しみの一例を描く。そして、経過する時間が全てを収斂させる。ファンタジーっぽい設定が悲惨な話から目を逸らさせない。

  • 最初から最後までザラザラ感が付きまとう読み心地。
    内容が内容だからしょうがないのだけれど、これって映画化されたんですよね?未見なんですけど、今更ながらスゴく映画の出来が気になります。

  • わっけわかめな本。

  • アリス・シーボルト「ラブリー・ボーン」

    どちらかというと、ファンタジーに入るかな。

    レイプされて殺された少女が、あの世から家族を見守る物語。
    少女が殺されてからはこれと言った事件も起こらず、淡々と年月を重ねていく。
    家族を事件でなくした人達は、こうして悲しみから逃れていくのか、また壊れていってしまうのか、だらだらと克明に描いてあるのは洋書ならでは。

    やっぱり日本の本がいいなぁ。

  • 死んだ女の子が家族を見守る話だけど
    ファンタジーというよりサスペンスに近いような気がします。
    あと主人公の女の子の死因もそうだけど、フェミニズムのお話かと。
    「私はその言葉を口にした。それでも終わりはやってきた」という彼女が絶命する場面がものすごく印象に残りました。たった数行で14年間の人生とこれから続くはずだった人生への諦念と絶望が溢れていて。
    奇跡はほとんど起こらないし、
    残された人たちは彼女に見守られていることも知らないし、
    時間もかかったけど、ちゃんと歩き始める流れはとても好きです。

  • 途中まではおもしろかったのだけれど、終盤のファンタジーと呼ぶべきなのかもしれないところが、なにやら私にはオカルトのように感じられて…最後は結局そういうことかぁ~と。それに私にはどうにも母親が勝手すぎるように思えてしまいました。もっと若いときに読んだら、もっと瑞々しいものとして受け取れたのかも。

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