- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863321786
感想・レビュー・書評
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女なら誰にでも(年寄りにも)優しいと評判のウィットリーフ子爵が出会った美女は、女学校の教師。不幸な身の上の彼女と「親友」になろうともちかけるが、彼女の休暇の終わりには、二人は……。このシリーズの「女学校の教師」というモノの身分の低さ(レディーがやるべき仕事ではない……そもそもレディーは仕事しないと思われているので)があるので、まあその辺りの処理もあるのですが、この巻での白眉は、ヒーローが「放蕩者」でないこと!もてるのはもてるのですが、それはヒーローがフェミニストだから、それも母親と姉だらけという家庭で育ったからこその「女性には優しくしなくては!」という男だから、ということでした。だいたい放蕩者が幸せになるなんてあんまし嬉しい気分には……ほほほ。
そして、このシリーズ通して……というか作者、なのかな?女性が生きにくい時代の中、顔をあげて教師という職業を誇りに持って生きているところがよく伝わってくるのと、対等なパートナーとして見てほしい、という気持ちが気持ち良く、とても楽しく読めます。あー好きだなー。そしてそして、ヒーローがそれに応えるべく、自分を変えていくのがまた心地良い。特にこの巻は、「竜を退治する」のがいっけいけー!という感じに素晴らしかった。素直に応援したくなるカップルです。最後の巻も楽しみ!あらすじよりも、大人の女性が生きていく&伴侶を見つける物語としておすすめです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読後感、あまり満足感が薄いかも。
内容(「BOOK」データベースより)
“めぐりあえた”―知人とともにいる小柄な美女を見たとき、ウィットリーフ子爵ピーターの胸中になぜかそんな言葉が湧き上がった。美女の名はスザンナ。バースにある女学校の教師で、夏休みを利用して友人のもとを訪れているとのことだった。スザンナのほうも、ピーターの端整な容貌に目を奪われた上、初めは軽薄そうに思えた彼が実は誠実な人間であることにやがて気づき、ふたりの関係はしだいに深まっていく。だが、ピーターは知らなかったが、スザンナには彼と絶対に結婚できない理由があった…。『ただ愛しくて』につづくヒストリカル・ロマンスの秀作。 -
このシリーズのなかでは、一番印象に残らなかったかも?
でも、もどかしい感じがよかったかな。結構前に読んだので、もううろ覚えの一冊。 -
一人称がなぜ「あたし」?