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- / ISBN・EAN: 9784863322400
作品紹介・あらすじ
柴田元幸が編集した日本小説のアンソロジー。
感想・レビュー・書評
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娘が図書館で借りてきた本。(おそらく石川美南さん目当て)
少し重いテーマの本を読んだあとだったので、ホッと一息つけた気持ち。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラフトエヴィング商会と小川洋子さん目当てで。
どの作品も独特で面白かったです^^ -
装丁にひかれて手に取った。
質のいい短編は、どんな大長編より素晴らしい。 -
ぼく的には快と不快が共存しているアンソロジーでした。どちらかといえば不快の方が多かったかなあ。ということは、人によってはとても面白い作品集ということになるかもしれません。
■心覚えのための簡単なメモ
[△]クラフト・エヴィング商會「誰しも何か隠しごとを持っている、私と私の猿以外は」/写真付き。箱の中には箱。
[▽]戌井昭人「植木鉢」/殺人事件。凶器は植木鉢。わざと不快になるような表現をしてるような。妙に精神がきしむ。
[▽]栗田有起「『ぱこ』」/閉所恐怖症。死。恐怖領域の拡張。箱庭療法的な、「ぱこ」。
[○]石川美南「物語集」/題名だけの作品集あるいは要約集。あるいは一行小説集。これは好きなタイプです。
[△]Comes in a Box「朝の記憶」/誰? この著者。これは散文詩ですね。evianとワインと青林檎、黒いプリズムと黒い少女、冷たく、しかし優しい、熱量がない冷たい焔。ちょっと熱量を感じさせる瞬間もありそこは瑕疵になっているかも。ナルっぽいとこもあるけど心地よいつぶやきのようでもあります。
[▽]小池昌代「箱」/『年刊日本SF傑作選(2009年)量子回廊』で既読。入れてたら名文になる箱。
[▽]円城塔「祖母の記録」/『バナナ剥きには最適な日々』で既読。祖父の地下室。ホームシアター。裸電球。祖母の記憶を詰めたフィルム。階段を落ちて身体が動かなくなった祖父。途中でタイクツして意味は通りすぎていきました。記憶に残らないお話ではあります。
[▽]柴崎友香「海沿いの道」/騒音性難聴。ライブ。自転車。縁日。蚤の市。鯉。とりとめのないお話です。
[△]小川洋子「『物理の館物語』」/編集者。退職。最初につくった本。物理の館の女。女のつぶやく素粒子の物語。 -
2時間30分
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・植木鉢
後半は壊れてしまうんじゃないかと怖々と読み進めた。
植木鉢、どうなることかと思った。
・ぱこ
真夜中の中華、ちょっと食べてみたいな
・物語集
ラノベだったり、童話だったり、日常会話だったり
色んな物語が浮かんできそう。
これから書くこともできるし、きっとすでに存在もしている。
・朝の記憶
別世界の話しのようなのに、evianが今この世界と接続させる。いったい何本買っているんだろう。
口調が丁寧であることも、空気感に影響している。
・祖母の記憶
祖父の、ではないんだな
・海沿いの道
こいつらといたらヤバイと思われるような人も
何もなく普通に暮らし続けるもんだよな
・『物語の館物語』
その物語を読んでみたいな。 -
再読。6年程前に円城塔を求めて購入。クラフトエヴィング商會に心酔するきっかけとなった記念すべき一冊。小説なのかなんなのか。しょっぱなの斬新なスタイルに衝撃を受けたせいで、ほかの短篇があまり頭に入っていなかったのがよくわかりました。改めて読み直すと、どの作品も淡々としているわりに、読後はじわっと何かに侵食される感じでした。(お気に入りメモ:「ぱこ(栗田有起)」、「海沿いの道(柴崎友香)」)
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『物理の館物語』が良かった。
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クラフト・エヴィング商會と小川洋子に釣られて、久しぶりにアンソロジーものを手に取りました。
初めましての作家さんが多かったですが、やはりこのお二人(…お3人か)は格別でした。
2017/3/13読了 -
興味深いセレクトだった。おもしろいのもおもしろくないのもあるけど、つまらなくはなくて。なんか変な話なのに、読んだ後何回も思い出したり。
著者プロフィール
柴田元幸の作品





