新訂版 “I t”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス N ヘ 1-10)

  • ヴィレッジブックス
3.60
  • (9)
  • (17)
  • (19)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 273
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863322486

作品紹介・あらすじ

「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」-母親に名前さえ呼んでもらえない。"That Boy(あの子)"から、ついには"It(それ)"と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう-児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 作者=本書の凄惨な児童虐待の被害者ということにまず驚きました。目を覆いたくなるような虐待であり、作者が生存しているのも奇跡だと思いました。次は少年期を読みたいと思います。

  • 母親から受けた自身の児童虐待経験を一人称で語る実録もの、幼年期。

    細かな虐待を描く前に、プロローグでデイヴが救い出されたところから始まります。
    その後に過酷すぎてて読んでて辛いシーンが多々ありましたね。
    確実に命にかかわることが何度も繰り返されます。
    なのでプロローグがないと辛すぎて読むのしんどかったかも。
    ナイフのシーンはそれを知った父親の反応も含めて愕然とした。

    しかし洋書の和訳版と言うこともあって、内容に反して語り口が淡々として見えた。

    何が母親を自身の息子に対しここまでひどい虐待に駆り立てたのか。
    それは本書ではわかりません。
    続編で暴かれる日が来るのかどうかもわかりませんが、わかったところで理解はできない気がする…;

  • 小学生の時に読んだことがあってふと思い出してまた読んでみた。デイヴィッドという少年が母親から受けた凄惨な虐待について著した自伝小説。1970年代のアメリカなんて児童虐待についての認識はまだまだ浸透していなかったんだろうなぁ。だからこそデイヴィッドが虐待を受けて助け出されるまでの期間も長い。今のアメリカなら即通報されるんだろうけども。この母親が何故デイヴィッドを虐待していたのか?離婚した父親はどうなった?母親と残された兄弟は??続編もあるらしいのでそちらを読めば分かるのかな?

  • 幽霊などが出てくるこわさではなく、人間のこわさが書かれている。
    虐待の実話であり、内容がひどすぎるあまり、読んでいると内臓が出そうな気持になる。

  • 確か、中学か高校生のときにぼろぼろ泣きながら読んだ記憶があります。優しい家族の思い出が苦しいです。

  • 心が痛くなりました。

  • 主人公が可哀想すぎて、続編が読めない。

  • 友達の司書さんにすすめてもらった本です。
    まだ幼年期しか読んでいないので、最後の巻まで読んだら感想を書きたいと思う。
    読み終わった後、涙がとまらなくて、気持ちを切り替えるのが大変だった。

全9件中 1 - 9件を表示

デイヴ・ペルザーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
フランツ・カフカ
綿矢 りさ
伊坂 幸太郎
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×