新訂版 “I t”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス N ヘ 1-10)
- ヴィレッジブックス (2010年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863322486
作品紹介・あらすじ
「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」-母親に名前さえ呼んでもらえない。"That Boy(あの子)"から、ついには"It(それ)"と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう-児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。
感想・レビュー・書評
-
作者=本書の凄惨な児童虐待の被害者ということにまず驚きました。目を覆いたくなるような虐待であり、作者が生存しているのも奇跡だと思いました。次は少年期を読みたいと思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学生の時に読んだことがあってふと思い出してまた読んでみた。デイヴィッドという少年が母親から受けた凄惨な虐待について著した自伝小説。1970年代のアメリカなんて児童虐待についての認識はまだまだ浸透していなかったんだろうなぁ。だからこそデイヴィッドが虐待を受けて助け出されるまでの期間も長い。今のアメリカなら即通報されるんだろうけども。この母親が何故デイヴィッドを虐待していたのか?離婚した父親はどうなった?母親と残された兄弟は??続編もあるらしいのでそちらを読めば分かるのかな?
-
幽霊などが出てくるこわさではなく、人間のこわさが書かれている。
虐待の実話であり、内容がひどすぎるあまり、読んでいると内臓が出そうな気持になる。 -
確か、中学か高校生のときにぼろぼろ泣きながら読んだ記憶があります。優しい家族の思い出が苦しいです。
-
心が痛くなりました。
-
主人公が可哀想すぎて、続編が読めない。
-
友達の司書さんにすすめてもらった本です。
まだ幼年期しか読んでいないので、最後の巻まで読んだら感想を書きたいと思う。
読み終わった後、涙がとまらなくて、気持ちを切り替えるのが大変だった。