新訂版 “I t”(それ)と呼ばれた子 青春期 (ヴィレッジブックス N ヘ 1-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863322622

作品紹介・あらすじ

「空が暗ければ暗いほど、星はよく見える」実母による虐待から逃れ、里子となって中学校に入学したデイヴを待っていたのは、残酷な"いじめ"だった。友だちが欲しい、語り合える仲間が欲しい-高校生になり、そんなデイヴにもようやく親友と呼べる友人ができる。冒険とスリル、周囲の大人たちとの関わり、そして淡い初恋…。生まれて初めて他人と触れ合い、愛する喜びと信じる強さを学んでゆくデイヴ。決定的な出会いと悩み多き日々をつづった、あざやかに胸にせまる青春期の告白。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作が出た後に刊行された、2,3作目の間をつなぐシリーズ番外編のよう。なので「少年期」の次に読んだ。

    たまたま引っ越した「ドインスムア大通り」で出来た友人や近所の人のおかげで、精神上の安定・成熟や、これからの人生の道筋を考え見つけられたのは、デイヴにとって本当に幸運だったと思う。
    住む場所や付き合う人間によって、人はこんなにも変わるのだと思った作品でもあった。

  • 少年期編をより詳細に描いている本作。毎回思いますが周りの人にとても恵まれているなと思いました。また主人公自身もそのような環境や人に巡り会うための良いコンパスを持っているなと思いました。

  • この本は読んでなくて、「Itと呼ばれた子」の上・中・下を中学生ぐらいの時に読んだ。
    もう廃盤だからデータ登録出来ないのかな。
    とっても胸糞の悪い辛い虐待の様子が描かれていて、なんで私はあんな本を読んでたのか、上で辞めずに読み切ったのか、、、、

    『"It"(それ)と呼ばれた子 幼年期』(文庫版ソニー・マガジンズ、2002年、ISBN 4789719251)
    『"It"(それ)と呼ばれた子 少年期 ロストボーイ』(文庫版ソニー・マガジンズ、2002年、ISBN 4789719928)
    『"It"(それ)と呼ばれた子 完結編 さよなら"It"』(文庫版ソニー・マガジンズ、2002年、ISBN 4789720543)
    ※Wikipediaより

  • 母親から受けた自身の児童虐待経験を一人称で描く実録もの、青春期。

    少年期の後半に出てきたドインスムア大通りの生活をより詳細に書いた内容。
    親友のふたりはもちろん、マイクやダンという父親世代の男性たちから多くのことを学んでいく。
    マイクは本当にデイヴに愛情ある苦言をしてくれる優しい人。
    マイクの方がそういうインパクトが強いので、理想の父親と敬愛しているダンの影が少し薄く感じる描き方だなと。

    しかしデイヴはいけないとわかってても、自制がきかず何度も何度も無茶するなぁ。
    本人もそれに気づいてるようだけど。

    少年期を読んでいれば重複する内容なので、絶対読まなきゃダメってことではないんだけど、出会った各人からどういう影響を受けたか、また逆に与えたかがよりわかる。

    今回、ネタバレ回避に巻頭にある香山リカさんの寄稿部分を一番最後に読んだ。
    ネタバレ回避は良かったのだけど、番外編というくくりになる説明は事前に知っておきたかった…笑
    あと、この寄稿に誤植あり。

  • 青春期では、自分がどんなにひどい仕打ちに遭ったかということより、どうやって幸せを獲得していったかが書かれている。
    ひどい環境の中で育ち、そのまま卑屈に生きていく人と、幸せを掴み取る人の違いが、この本を読めば分かると思う。

  • 幼少期からずっと苦しみ、里子になってもなお苦しんできた主人公、今回はいよいよ18歳に向けて新しい一歩を踏み出します。
    ようやく本気で心配してくれるような友人もでき、少し救われた気がします。

  • こういった自分の虐待経験を率直に書かれた本に☆2つは出しにくいんだけど…。
    内容が「少年期」の内容をより具体的に書いたものだったし、内容的にも大きなドラマがあるわけではなかったので、少年期を読んでいれば、こちらは特に読まなくても良かったかな…というのが本音です。
    「親に虐待されていたことが、犯罪を犯す言い訳になんてならない!」と言っているのは偉いと思いました。

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