X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863322837

作品紹介・あらすじ

世界を思いのままに組み替える現実歪曲能力…このあまりに強大な力に押し潰されたスカーレット・ウィッチは、ついに精神に破綻を来たすに至った。全人類の脅威となり得るスカーレット・ウィッチをどう処すべきか対立するX‐MENとアベンジャーズ。だが、二つのチームが下した苦渋の決断は、世界に思わぬ激震をもたらす事になる。新たに生まれし磁界王マグナスの理想郷。偽りの平和に身を委ねるのか、敢えて過酷な現実を取り戻すのか、ヒーロー達は全人生を懸けた決断を迫られる…。X‐MENとアベンジャーズ共演のクロスオーバー大作。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが望みを叶えて暮らす平和な世界だった。
    ローガンの望みは「本当の記憶を取り戻す」事…悲劇が始まった。
    MARVEL COMICS、2005年最大のクロスオーバー待望の翻訳版!!
    小学4年の時、その存在を知ってから今でもSPIDEYファンの自分にとって、ピーターが記憶を取り戻すシーンは本当に悲しい。
    何度読んでも泣いてしまいます。

  • 約19年ぶりにアメコミを購入。
    当時、90年代はアメコミバブルっていうか・・・マーヴェルのX-MEN、ジム・リー直撃世代です。好きだったんですけど、好きになるほど嫌な面・ダメな面も感じるようになって買うのをやめたのが『エイジ・オブ・アポカリプス』や『SPAWN』の翻訳版が出る直前だから'95年ごろ。
    最近も『ダークナイト』や『アヴェンジャーズ』等、映画のおかげで翻訳版がかなり出てますね。

    買うのをやめた理由はですね・・・マーヴェル商法っていうか、クロスオーバーするのが醍醐味でもあるんですが、あれはある意味抱き合わせみたいなもんで。たま~に絶望的に絵が下手な人がいるんですよ。「俺が描いた方が上手いんじゃねえのか!?」ってぐらいの(笑)。かと思えば、絵が上手い人は超絶に上手いっていう・・・。
    あと、やっぱり日本人だし、日本には素晴らしいMANGA文化があるわけですよ。そうすると、日本の漫画の方が当然面白いわけで・・・これは翻訳される量が圧倒的に少ないせいもあると思うんだけど。
    ただ、アメコミと日本のMANGAって全く違う文化でして、そこらへんまで理解した上で好きです。あっちの人は全部「アート」だと思ってるんじゃないかなあ。

    マーヴェルは買い始めるとはっきり言って底なし沼なんであんまりお薦めできない・・・アラン・ムーアの『ウォッチメン』とかは全然OKだと思います。
    あと、特定のキャラのファンの人、キャラ萌えの人は良いんじゃないですかね・・・。スパイディが好きだから買うとか、ウルヴァリンが好きだからとか。そういうわけで、ストーリーにはもはや何にも期待してなくて「画集」として買いました。


    2000年代のアメコミ、たまに「今どうなってるんだろう?」とネットで検索してましたが、なんか色々とひどくてですね・・・かつてのアメコミのよさが全然ない。彩色がデジタル化されたことと、表紙のデザインもダサくなってしまった。
    さらに、日本のMANGAに擦り寄ったような絵もあったりして・・・絵が気持ち悪いんですよ・・・。だから絶望してたんです。

    去年たまたま見つけた絵で、すごく良い感じの絵師(ペンシラー)がいるなあと思ったんですが、それがオリヴィエ・コイペル(コワペル)さん。アフリカ系フランス人。
    この人の絵柄は、フランスのBD+日本のMANGA(大友先生とか)+アメコミのあっさり目の上手い人(ジム・リーとか)を足したような感じで、とっても良い。この人の絵は絶対に日本人にもウケると思う。

    この『ハウス・オブ・M』は重要な作品ということもあって、これでコイペルさんの人気が爆発したそうですが・・・これの絵は個人的にはダメ。上手いんだけど、インカーがダメっていうか昔っぽい線の入れ方で。コイペルさんとよく組んでるマーク・モラレスさんって人じゃないとダメでした。

    ただ、コイペルさんの絵で翻訳されてるのって、現状これと『シビル・ウォー』の中の1話ぐらいですかねぇ。『ソー』以外だと、まとまって多い話数ではあんまり描いてない人のようです。なので原著を読んでます。

    『ハウス・オブ・M』は、大きい流れのほんの一部なんで、話はほんとどうでも良くって・・・まあそれでもけっこう面白いんですけど・・・。
    笑えたのはクイックシルバーが父親(マグニートー)に高速で喋るところ。
    それと改変世界ではスターク社がセンチネルを作ってるんで、センチネルがアイアンマンカラーになってるところw

    ヴィレッジブックスの翻訳版はニューアヴェンジャーズをきっちり出して行ってるんで、たぶんいつか出るであろう『SIEGE』までたどり着くと面白いんじゃないかと思いますねー。(一応原著でざっとは読んだ)

  • 記録
    ヤフオク

  • 「ニューアベンジャーズ」と「アストニッシングX-MEN」という新しいシリーズ化した二大作品をクロスオーバーさせる大規模な展開を描き出した本作。しかも旧アベンジャーズ解散のきっかけとなった事件と大きく関わる展開とあって、これまでの設定全てを上手く使っている。

    ヒーローが本当に願う理想の世界を見せられ、本来生きていた現実に戻さなければならない、という展開はよくあるものだが、世界全体が変質してしまうという大きな規模で展開することで、「改変世界」という大きな変化をした世界の中でキャラクター一人ひとりが変化した様子を見ることができるのが非常に面白い。当然、そこからパーソナルな悩みも一人ひとり描き出すことができている。

    元に戻したいかどうか、という葛藤をあまり深く描いていないのはもったいない気がするが、人数が多すぎるので収集がつかなくなることを避けたいのだろう。記憶を取り戻すきっかけも説明が簡単になるように工夫されている。

    巻末に付いている改変世界内でのヒーロー記事「パルス」による大量の改変世界で起きた事件がまた面白そうである。この作品に合わせた細かいスピンオフは大量にあるそうだが、ほとんど邦訳されていないのが残念な所である。

  • スカーレット・ウィッチの暴走により作られた改変世界が舞台。改変世界はそれぞれの理想を叶えた幸せな世界、それゆえに起こる元の世界に戻りたくないという葛藤。普段とは違うヒーローたちの一面を見ることができ、面白い。絵も取っ付きやすい。

  • マーベル・コミックスの改変世界ものイベントというと「エイジ・オブ・アポカリプス」があるけど、大部分の話が翻訳されたそちらとは違ってこちらは本筋であるメインのシリーズ一本(+α)だけの翻訳になっており、折角の改変世界をもっと楽しみたかったなあという感じ。

  • ワンダがなぜ現実改変能力を暴走させたのか、その動機が共感できるようになってるし、それをそそのかした「きっかけ」についても、陰謀とか宇宙からの脅威みたいなアメコミのやりがちな無茶をしてなくて、すごくパーソナルなところに着地させている。これってアメコミの中ではかなり丁寧な脚本なのでは。

    「シビル・ウォー」はアイデアよさげなのにその展開がものすごく釈然としなかったのだけど、こちらの脚本には説得力があった。最強クラスのミュータントだったワンダが改変後の世界では普通の人間になってるのも、“その後のラストにかけての展開” も精神分析的(?)にいかにもそれっぽい感じ。地味だけど(といっても歴史が変わる程度の地味さ)、こういうのを描けるのが X-MEN シリーズの強みではないかと。まあ途中がすいすい進みすぎてる感はあったけど。

    あと大事なことだけど絵もカッコよい。

  • 聞き覚えのある話だと思ったら
    『涼宮ハルヒの消失』とプロットはまったく同じだ。
    ただ「改変世界」に対するドラマは「M」の方がより重い。
    嘘であっても、やっと手に入れられた幸せな世界を
    元の悲惨な世界に戻さなきゃいけない
    スパイダーマン達ヒーローの葛藤はには胸を締め付けられる。
    「このままじゃいけないのか?」「でもやるんだよ」
    それがヒーローの条件だとしたら辛すぎる…
    幾多の悲劇を抱えたヒーロー達の歴史があるからこそ
    描けた壮大な悲劇の物語。

  • クロスオーバーなシリーズ。

    世界としては、教授が死んでいて、マグニートーが支配している歴史が変わった世界なので、「エイジ・オブ・アポカリプス」とよく似た感じ。
    まあ、あっちは、マグニートーが世界を支配はしていなかったか。

    アポカリプスはいなくて(?)、割りと危機を回避した世界で、マグニートーは、英雄。
    結局、この人、教授がいるとコンプレックスやら、教授の精神操作なんかの影響で邪悪になってしまうのでは?と、わたしは、いつもの教授黒幕説(笑)
    まあでも、教授がいないと割りといい人なのではないかと思います。
    そして、この世界は、基本平和。

    偽りの平和か、苦い真実(破滅につながる)か、というのは、「ウォッチメン」の時にもあった選択で、どちらも、作品的には最終的には、「それでも真実」が選択されています。
    でも、作品のでき不出来は関係なく、それって、正しい選択肢なのかな~と思う自分がいます。

    わたしなら、そっちは選ばないかも……。あぁ、それは、その世界での自分の身の振り方によってかわるかも……身も蓋もないな。

  • マグニートーの娘にして「現実改変能力」という最悪の能力を持つ“スカーレット・ウィッチ”ことワンダ・マクシモフ。彼女が能力を暴走させたことで、世界の平和を担ってきた最強のヒーローチーム“アベンジャーズ”は崩壊してしまった。ワンダを放置することは世界の危機を意味する。あらたなヒーローチームが結成され、ワンダを処分がもくろまれたのだが……。

    マーベルコミックスのヒーローたちが一堂に会するオールスター的な大作。絵に魅力があるのはもちろん、ストーリーもかなり凝っている。ヒーロー達それぞれの性格づけ、意外な側面もおもしろい。

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著者プロフィール

●ブライアン・マイケル・ベンディス[作]……『アルティメット・スパイダーマン』『ニュー・アベンジャーズ』『シークレット・ウォーズ』などの人気タイトルを手がける売れっ子ライター。

「2023年 『インビンシブル・アイアンマン:ザ・サーチ・フォー・トニー・スターク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ブライアン・マイケル・ベンディスの作品

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