- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863323759
感想・レビュー・書評
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痛々しい場面の連続でちょっと疲れたかな。
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★3.5
シリーズ1作目が手に入らず、2作目からのデビュー。でも2作目からでも困ること無く読み進められた。
面白いかと問われれば飽きずに読めて面白いのだけれど、どこか取って付けたような感じがする。すべてのピースを無理矢理綺麗に嵌め込んだ印象があるからかもしれない。
限られた空間での事件は被害者も加害者も限定され、ある程度予想がついたことも多い。が、その予想の上を行く容赦ない描きっぷりとグロテスクな真相には少々引き気味。
ある人がある人物を守ろうとするのだが、諸悪の根源プラス現在進行形でも裏切り続けているくせに全部中途半端な有り様。結局どうしたかったのか。
衝撃のエンディングで次作は読んでしまうだろうけど、例の相手に立ち向かって勝利できる主人公とは思えない。精神的にも身体的にも弱々しいので、失うものが何一つない壊れた相手(しかもかなりの怪力…)には分が悪すぎるのではないだろうか。 -
知らずに読んだのですが、シリーズ二作目だったようです。
法人類学者という聞き慣れない職業の主人公が事件を追っていく話です。
前シリーズの本を読まなくても登場人物の把握はできました。
孤島に身を寄せ集めて生きている村人、美しいけれどどんよりとした自然の描写が暗い雰囲気です。
いかにもエンターテイメントという感じで、さらっと読めて面白かったので、一作目のほうも読みたいです。 -
法人類学者の主人公が科学的に事件を解明するシリーズ第二弾。前作は読んでなくとも、なんら支障のない内容だった。
イギリス最果ての孤島が舞台。閉鎖的な人々と隠された過去。人物を掘り下げれば奥行きも出ただろうが、荒削りなわかりやすい展開で、事件のみを追っていくという構成。嵐の影響と意図的に破壊された通信手段によって、島はクローズド・サークルとなる典型的な展開。
もうひとつわかりやすいのがキャラクター。人物造形がまさに“あるある”で、容易に映像として想像できるのが浅いと言えば浅いかな。全体的にUSAドラマを見ているような感覚で、特に目新しい印象もなければ、オーソドックスな本格を楽しめるという変な安心感もある。
終盤の破天荒さは特筆もので、サイコでメロドラマで支離滅裂。それまでどうにか本格の風貌を保っていたが、ここで一気にバカミスに転じたのが残念であり可笑しくもあり。奇怪なラストといい、時に迷走する作者みたい。でも人体が焼けていく過程については面白く読めた。 -
2012年4月26日読了。