三十三本の歯 (老検死官シリ先生)

制作 : 雨沢泰 
  • ヴィレッジブックス
3.83
  • (2)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863323834

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • シリーズなのを知らずにタイトルに惹かれて購入。主人公は70代の検視官というミステリながら、舞台が20世紀後半のラオスで、独特の世界観と政治状況を背景にした不思議話。ラオスには行ったことがないけれど、社会的なシステムはあれど機能しているかと言ったらそれはまた別問題だったりとか、宗教観とか死生観とか、近所の人とのつきあい方とか、アジアだなぁ、という雰囲気も堪能できるお話。楽しく読了。三十三本の歯、の意味が出てきたときには、思わず自分の歯の数を数えましたが、残念ながらというかほっとしたというか、普通の数しかありませんでした。一作目も読んでみたいと思います。フェニモア先生シリーズのアジア版、みたいな感じです。

  • ラオスというなじみのない国、しかも1977年という時代設定。どうやって入っていけば……と、いっしゅんたじろぐのだけど、あまり細かいことを気にせずに読んでいくと、シリ先生を初めとする登場人物のキャラクターや霊魂がふつうに登場しても違和感を感じさせないお国柄、とろりとした心地よい混沌のようなものにしだいに心惹かれていく。不思議な読みごこち。イギリス人が書いたとは思えない。

  • シリ先生シリーズ第2作。
    いろいろ並行して事件が起こりつつ、ラオスというあまり知らない国の話でもあり、なかなか興味深い。
    最終的に全部話が回収できたのかよくわからんからもう一回読まねば。

  • ラオス唯一の検視官シリ先生シリーズ、第2段。待ってました!
    第1作のラストでラーおばさんとデートに出かけたシリ先生、その後ろ姿になんとなく不吉な影がつきまとっているような気がしてたら、なんとこういうことになってたなんて。冒頭から前作の勢いがそのまま継続しているような書き出し、シリ先生のわんぱくぶりにおなじみの面々のユーモアあふれる活躍ぶりも健在です。
    1970年代のラオスをとりまく政治状況に焦点をあてていた前作に対し、2作目では霊や呪術の要素がぐっと前面に出てきて、シリ先生自身の出自も明らかに。のどかなユーモア小説というベースにサスペンスや政治や呪術といった要素がうまく盛り込まれていて今回も存分に楽しめました。
    このシリーズ、もう8作も出ていることを知って、今後も楽しみだけど、それにしても間が7年は空きすぎ・・・早く次作が刊行されるように、もっと人気が出るといいな。

  • シリ先生シリーズ第2弾
    本筋の事件と関わりない所で、大活躍です
    最早ミステリとは思えませんが小説として愉しみます

    余談ですが、P59誤植ですよね?
    〈「MIAって?」
    「MIAの捜索に便宜を〜」〉

  • 時は1977年。ラオス唯一の老検死官シリ先生のお話。

    一作目と装丁がガラリと変わっての登場とあいなったけれど、こちらの方が内容に合っていると思う。
    魔術や呪術が当たり前に登場するので、その前提を受け入れられるかどうかで話の面白さが変わってくる。
    「恐竜探偵ルビオシリーズ」と同んなじだな。
    ハードボイルドなところもそう。
    いくつもの事件が絡み合ってくるけれど、さして複雑ではないので、この世界観をゆっくり楽しむのが良い。
    熊のエピはちょっと泣ける。

全6件中 1 - 6件を表示

コリン・コッタリルの作品

ツイートする