時の旅人クレア (1) (ヴィレッジブックス F カ 3-1 アウトランダーシリーズ 1)

  • フリュー
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863326705

感想・レビュー・書評

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  • 『時の旅人クレア』が3巻まであることは知っていましたが、これが『アウトランダー』シリーズの始まりであるとは…。
    似たような傾向のシリーズ物は並行して読まないという自分ルールがあるのに、3巻くらいならいいか、と『ダレン・シャン』を図書館に予約してしまったよ。
    ファンタジーの翻訳物。
    しかも『ダレン・シャン』より長いじゃないか。

    ファンタジーと書きましたが、一応はSFに分類されているようです。
    でも、科学的なあれやこれやがあるわけではなく、過去にタイムスリップした主人公が、その世界で生きるために手持ちの知識でサバイバルするという、ハイファンタジーが好きな人向けかもしれない。
    魔法はないけれども。

    主人公のクレアは、第二次大戦中、従軍看護師だった。
    スコットランドの歴史研究家である夫と休暇旅行中、ストーン・サークルを一人で訪れた時に気分が悪くなり、気がつくと時代劇映画の撮影の只中にいた。
    しかしそれは映画の撮影ではなく、信じられないことに現実だった。
    200年前のスコットランドにいる、イングランドの兵士たち。
    そのリーダーはなんとクレアの夫にうりふたつだった。
    これは一体どういうことなのか。

    身の危険を感じたクレアは逃げ出したが、今度はスコットランドの戦士たちにつかまってしまい、イングランドのスパイと疑われて領主の家に軟禁されてしまう。
    ここで従軍看護師の前歴が活きてきて、しょっちゅうケガや腹痛などを起こす領主の館の使用人や戦士たちの手当てをすることで居場所を確保し、何とか脱出の隙を狙うのだった。

    200年前のスコットランドは、一応イングランドと同じ王を戴いているが、もともと文化や歴史が違うので、スコットランドの主権をもとめる運動がひそかに行われていて、イングランドはそれを弾圧するために圧力をかけていた。
    当時は拷問などが当たり前の時代で、突如その世界に現れたクレアは、どちらの陣営からもスパイと疑われるが…。

    突然200年前の世界に投げ出されたクレアは、言葉の違い(当時のスコットランド人はゲール語が主流)、風習の違いなどで、なかなか現状を把握することができない。
    でも、今私が200年前の世界、つまり江戸時代の後期にタイムスリップしたと考えると、一人で着物を着れないし、髪も結えないし、火を起こすことも、金勘定もできない。
    それに比べたらクレアは善戦していると思う。

    軟禁されているリアフ城にはもう一人、ジェイミーという本名を隠したお尋ね者がいる。
    これもまたその城のなかではよそ者であり、しかも大けが覆っていたのを看病した縁もあり、クレアとジェイミーは少しずつ打ち解けていく。
    っていうか、お尋ね者にしてはいい奴なのよ、ジェイミーって。イケメンだし。

    さて、クレアは無事現代に帰ってこられるのか、それとも過去の世界で生きることになるのか。
    そして、夫に激似のイングランドの大尉は、この先クレアとどうかかわってくるのか。
    先は長いぞ。

  • 壮大な、本当に壮大な物語。とある女性が主人公で・・・というには、彼女をとりまく、人間や環境や、様々な時代の事情。本当に丁寧に書かれています。
    原書は歴史書か!?というほどの厚さになっていますが、現在シリーズ何作目?6作目? 1冊につきだいたい日本語版文庫で3冊にはなるので、どうやら 2009年出版分で20冊を超えたようです。
    でも、大好き。この一言につきます。お薦め。

  • ロマンス小説なんて恥ずかしくて読まないわよ、と思っていたのに、登場するスコットランド人が格好いいと聞いて読んでみた。
    …燃えた!!
    1945年から18世紀スコットランドにタイムスリップして、ジャコバイトの乱前夜できなくさい戦闘に巻き込まれ…な、タイムスリップ・ヒストリカル・アドヴェンチャー・ロマンス(笑)
    とにかくキルトを着たスコットランド人は格好いいです。格好いいです。

    「500年のトンネル」といい、タイムスリップには医療と歴史の知識が大事。準備しておこう(笑)

  • (1)はそんなに面白くないけど、これから面白い物語が始まる!

  • 20か国以上で翻訳されドラマ化もしている小説なので面白いんだろうけど、私にイングランドとスコットランドの歴史の知識がなさ過ぎて理解が追いつかない。
    ジャコバイトの知識が必要だなー。

  • すでに既婚の女性がストーンヘンジの遺跡から別の時代にタイムスリップするお話。ジャンルから言うと一種のファンタジーなんですが、俺TUEEE小説とは全く違います。
    チートが一切ないので、ずいぶん主人公運命に翻弄されます。

  • とても長く続いているシリーズ。
    前から読もう読もうと思っていたものの、何年か積んだままの本でした。

    この巻は長いプロローグといった感じ。
    これから面白くなりそうでワクワク。

    タイムスリップものは無条件にワクワクします。
    作者がとても博識な事にビックリ。

  • 物語の内容は面白い‼︎
    薬や植物に関する様々な知識が盛りだくさんで、役に立たないだろうけど(笑)いろんな知識を得られるし、仕草とか景色の描写も詳しいから頭の中で想像しやすい物語だと思います。

    ただ、ロマンス小説だから仕方ないけど、高校生には不快になるようなシーンもたくさんありました(^_^;)

  • 面白かったと薦められたので図書館でとりあえず一巻を借りてみたら続き物だった。確かにこれは続きが気になる。
    ですが薦められたときに既に20巻近く出ていると聞きとりあえずネタバレを探してみました。邪道ですが(笑)。

    個人的にダンナのフランクが嫌いではないのでジェイミーさんがあまり魅力的に見えなかった…。フランクの先祖はなかなか最低な人ですが…。比較対象的にいえば確かに彼の方が良いけど。とりあえず続きが気になるので2、3は借りてみようと思いますが。20巻か…(笑)。

  • ガバルドンワールドへようこそ。読み始めたらとまらない。

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