- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863328358
感想・レビュー・書評
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透明と赤
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ただただ、切ない。
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書き出しの一文が秀逸。
あえて書かないので、ぜひ書店で手に取って見てもらいたい。
その瞬間の雰囲気を伴った映像がふっと浮かぶようだった。
他にも、情景や細かな機微の表現が美しい。
「天也の指が、ついとグラスの縁をなぞる。その指先の動きに、まるで自身が撫でられたような気がして、鼓動が早くなった。」
なんて文章は、もちろん前後の文脈もあるが、こちらもどきどきしてしまう。
愛情に飢えているが故に愛情を疑う悠里が、天也と出会って変化していくというストーリーはありがちではある。
しかし、そうさせる天也は不思議な魅力を持っている。
「人生そのものを愉しんでいた」という天也の価値観や目の向け方が明かされるたび、のんびりとした時間や柔らかな雰囲気を感じることができる。
誰にでも一つはあるいいところとか、日常の中の幸せとか、そういうものを見つけられる人になりたいと思った。 -
中学生の頃に読んでから、大好きすぎて3回は読み直した本。
頭の中で想像しながら読める、とても読みやすくて切ない恋愛物語。
実家に置いてあるけど、また読みたいなぁ。。 -
恋愛小説。涙が溢れてきます。
天也の考え方とか天也そのものが私も憧れる。私は死んでも笑えないと思う。天也に"好き"と言われる悠里をうらやましく思った。
2011年12月04日 19:37 -
今ある時間、人生は儚いもの。
大切に生きていこうという気持ちにさせられました。 -
二回目の読了。もう少し人物の背景を掘り下げたらもっといい作品になったんじゃないかなあと思う。思春期の偏った潔癖具合が表れているけど、嫌味なく読める作品。
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自殺した高校生が好きだった女子高生に憑りつきピンチを救う。
どっかで読んだことがある内容