さみしいうさぎ (ヴィレッジブックスedge)

著者 :
  • ヴィレッジブックス
3.82
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本棚登録 : 226
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863329492

感想・レビュー・書評

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  • 大切な本との出逢いはいつも突然である。

    本を読むくせに、何が良かった?と言われるといつも答えに詰まる。だって良かったんだもん!(笑)

    主人公の女の子の心情が、拙いけれどじんじんと伝わってきたからだと思う。
    相手の存在を知らせる光るグラス。離れていてもぴかぴかと光るそれで、幾夜安心し、孤独を癒したことだろう。

    その情景を浮かべるだけで、きゅんと切なくなりませんか?(笑)
    遠距離恋愛をしている人には、ぜひ。ぜひにと薦めたい作品。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「遠距離恋愛をしている人には」
      上手く行かなかった・・・生活の組み立てが身の回りと、彼女の二つに分かれてしまって。。でも本当は何がダメだった...
      「遠距離恋愛をしている人には」
      上手く行かなかった・・・生活の組み立てが身の回りと、彼女の二つに分かれてしまって。。でも本当は何がダメだったのかな?
      コレを読んだら何か判るかなぁ、、、
      2012/07/23
  • ネタバレあり。

    結局女の子の気持ちが揺れなかったから★4つです。
    遠距離はほんとに辛いんだな、ってことがヒシヒシと伝わってきた!
    やっぱり飯田雪子さんの本は読みやすいし、感情の表現の仕方が好き!

  • ありきたりのよくある恋愛小説。

  • 飯田さんは、元ティーンズハート作家です。
    今まで読んだことがなかったので、どんな作風かは知りませんでした。
    遠距離恋愛モノです。

    菜月は学生で、彼氏の峻は社会人。
    峻は祖父が経営する喫茶店を継ぐ為、仙台に行ってしまう。

    菜月達の恋は、燃えるような激しいものではない。
    峻は穏やかで、優しい時を共に過ごせる相手だった。

    離れて暮らしても寂しくはない、繋がっていられると信じていた。
    電話やメールがあるし、飲み物を注いで持ち上げれば光るペアグラスもある。

    ある日、菜月は女の人を抱き締める男の人と出会う。
    彼はリュウセイといって、様々な人と抱き合っていた。
    時には、菜月が尊敬している准教授も。

    リュウセイは、「抱き締め屋」というアルバイトをしていた。
    ただ抱き締めるだけで、それ以上のことはしていない。

    出会いやいかがわしいアルバイトのせいで、リュウセイの第一印象は最悪だった。
    しかし、峻に「お友達になれば」と言われて、食事をするようになる。
    リュウセイの人柄を知って、以前よりは嫌悪感がなくなっていた。
    それでも、「抱き締め屋」をすることについて、菜月は理解出来ない。

    リュウセイは、菜月と恋に落ちない自信があった。
    だからこそ、菜月は安心して食事をしていた。

    リュウセイは、遠距離恋愛で失敗した過去を持つ。
    彼女は離れて暮らす寂しさに、出会い系を利用してしまった。
    破局後、リュウセイは世の女性に復讐する意味で「抱き締め屋」をはじめた。

    客の女性は、独りで寂しさを持て余す。
    心細い時に抱き締めて貰えれば、それで良かった。
    今では、彼女への償いに似た気持ちでアルバイトを続けているらしい。

    「イブになったら同じ時間にグラスを傾けよう」と、峻と約束していた。
    しかし、当日はリュウセイの話を聞くことになる。

    告白のようなものをされて、菜月は心が揺れる。
    しかし、リュウセイが好きなのは、峻を一途に想う菜月だった。
    どうしても、菜月とリュウセイは恋仲になれない。

    結局、菜月は時間に間に合うことが出来なくて、しかもグラスを壊してしまう。
    菜月は峻に詫びようとするが、嘘をついてギクシャクする。
    峻と離れてから、独りでいる寂しさや想像以上に激しい想いを知った。

    このまま終わってはいけないと、菜月は峻の元へ行こうとする。
    峻も同じ気持ちだったらしく、菜月のところに来ていた。
    いつも穏やかで、見守るようだった峻。
    本当はリュウセイに嫉妬していたし、菜月と会えなくて寂しかったようだ。

    初々しいノリですね。
    菜月が学生だからこそ成り立つ話だと思います。
    菜月は恋愛にオクテで、内向的な性格でしたね。
    リュウセイとくっつかなかったところも良かったです。
    ただ、リュウセイは彼女とヨリを戻す可能性は低いでしょうね。

    梨花ちゃんのことがフォローされていて良かったです。
    ギクシャクした友人関係を放置というのは寂しいもん。

    ピュアなカップルですが、峻が社会人なだけあって、ヤることはヤっていたようです。
    下手な官能小説よりも、性的なものを仄めかす描写の方がドキドキするわ。

  • ライトノベルのような地に足の着いていない子ファンタジーな小説を読む気になれず、買っておいた本書を選んだ。これが大正解。穏やかで優しくて、その時のフィーリングにぴったり。
    人付き合いは苦手、甘やかされてきたけど甘えるのは苦手、でも顔には出る、合コンに出るよりも本を読んでいる方がいい。そんな主人公に共感して、恋する気持ちに泣きたく切なくなって、最後まで一気読みした。恋する気持ち。会いたい想い。切なさと寂しさ。シンプルで初めてででも大きくて。登場人物がごちゃごちゃしていないのも好印象。主人公の菜月、友達の梨花、遠距離恋愛の彼氏の峻、抱きしめ屋の龍生にほのかな憧れの郷子がアクセントをもたらす。読み終わって穏やかな気持ちになれた。私は私でいいのだ。穏やかに、好きなものに囲まれて、好きなこととちょっとしたバイトをして、心安らかに暮らしたい。世の中は刺激と欲望をもたらすものが多すぎる。

  • 逢いたいときに逢えない。
    崚の代わりにぬいぐるみを抱き締めても、そのぬいぐるみが抱き締め返してくれることはない。
    遠距離恋愛の淋しさ。
    まっすぐに彼を想っていけるかどうか不安な時、誰に支えてもらええばいいの?
    崚と菜月のすれ違い。


    そんなとき出会った龍生。彼には、ずっと忘れられない恋人がいる。
    「俺が菜月を好きで、菜月も俺が好きだったらよかったな」
    決してふたりが交わることはなくて。

    光るグラスとともに、崚と交わした約束。
    ”同じグラスで、一緒にお酒を飲もう”
    消えた灯り。お願いだから、もういちど光ってほしい…この光は届いてるの?

    あたたかくて、胸が締め付けられるように切なくて。それでも…優しい。そんな、物語。

  • 遠距離恋愛の人はよくわかるんじゃないかな~
    丁寧に、さみしい気持ちを描いた恋愛小説。
    恋人との距離感だけでなく、離れた家族との距離感も描かれています。

    娘が読めるかなと買っておいたものを、さくさくと2時間くらいで読んでしまいましたが、ほんわりとしました。

  • この人の本はせつないばかりかと思っていたけど、みんなが望むようなハッピーエンドでほっとした。菜月ちゃんが強い子で、すごく憧れる。途中のクリスマスのところはドキドキしたし、恋ってこんなにキューンってするんだっけ!?って思った(笑)ずっと続くような恋がしたいなーキャー

  • ―――燃えあがるような恋ではないけれど、一緒にいるとなんだかとても心地よい、一生ずっと続けられそうな、菜月と峻の関係。
    だから、峻が家業を継ぐために仙台へ帰ることになったときも、菜月は平気だと思っていた。
    せつなくいとおしい、極上ラブ・ストーリー。


    みおからの借りもん

    甘酸っぱいねぇ青春だねぇ
    何気なく書いてある文章がすごく心に響きます

    それにしても、作中に出てくる
    『ペアの片方に飲み物をいれると他方が光るワイングラス』
    は単純に欲しかった

    でもあとがき見ると
    「技術的には開発されたけど、実用化はされてない」


    ……バ カ な

  • 穏やかでマイペースに関係を気付いてきた二人。
    遠距離になってもそれは変らない、揺らがないものだと思っていたが…。
    会えない時間が自分をみつめる時間となり、新しい出会いもあり、素直になれない二人は…。


    まっすぐな純愛です。
    彼氏も彼女もまっすぐに相手を想っていて、でもなかなか素直にそれをぶつけられなくて…。
    読んでてほんとはがゆくなってきちゃうんですけど、すごいわかるなぁって共感もできるんですよね。

    飯田さんの作品は、あたたかい気持ちになれるから好きです。

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