あと2年で国債暴落、1ドル=250円に!!: 日本の未来がいま全て明らかに

  • 第二海援隊
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863351516

作品紹介・あらすじ

2008年リーマン・ショックを当て数千億円稼いだあの予測の天才カイル・バスがついに衝撃予告!!国債暴落で金融機関、年金も破綻。すさまじい円安で国内は大インフレに。『資産の90%をいますぐ外貨にしろ!!』

感想・レビュー・書評

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  • 浅井氏による国債破綻本の最新刊(2014.3現在)です、今回は近くの図書館の新着コーナーで見つけることができました。

    思い起こせば、この浅井氏は私が社会人に成り立ての平成元年(1989)頃から、この主張を展開し未だに同じ主張を継続されています。

    初めて読んだ頃は、国債金利が上昇すればハイパーインフレになるなどというショッキングな予想と、実際におきた他国での例を出されていたので簡単に信じてしまい将来の不安を、新社会人のころから抱き続けてきました。

    あれから25年、日本国債の発行額は増えて彼の予測によれば日本はとっくに破綻していなかればならないのですが、いまだに長期国債金利は世界最低(=安全)とされています。それでもいずれ破綻するというのがこの本の内容のようですが、長い間お疲れ様と申し上げたいです。

    最近では、実際に国債のトレーディングをされていた方の本から、日本国債に占める変動国債の割合等と始めとする明確な実データをもとに、長期金利の上がる可能性は極めて少ないということが理解できてきたので、実際に国債金利が上昇するかという事実と、もしそれが起きた場合にどうなるのかということを分けて考えることができるようになりました。

    この本は、もし起きた場合に(起きるかどうかは検証されていない)どうなるのかという予想本として、注意しながら読ませていただきました。

    ポイントは、国債価格よりも、ご自身が推奨されるファンドの売り込みがメインかもしれませんね。

    以下は気になったポイントです。

    ・国のGDPに対する民間もあわせた国家全体での債務比率を確認すると、破綻する順序がわかった、アイスランド、アイルランド、ギリシアであった(p49)

    ・カイル・バス氏が2010.7に設立した「ジャパン売りファンド」は、運用額の7割を失っている(p51)

    ・2013.6に、モールディン氏は、1ドルが向こう1.5年の間に、125-130年になるだろうと予想した上で、住宅ローンを円建てで組んだ(p55)

    ・国債の金利水準が2%に上がれば、歳入に占める利払いの割合は現在の25%から80%に膨れ上がる(P60)

    ・アメリカでは、50年間、所得中央値と住宅の平均的価格が完全に平行していたが、サブプライムローン導入で崩れた、平行にするには、住宅価格を35%低減、収入を2倍にする必要がある(P69)

    ・日本で国債暴落が起きた場合は、日本人が貯蓄の35-40%を失う、日本はあと2年で国債危機を迎えるだろう(P81)

    ・ネットで借金の無い国の通貨がもっともよい、ノルウェークローネ、オーストラリアやカナダドル(P92)

    ・世界はデフレになる、負債の負担があるから、深刻な債務危機がある間はデフレで、その後にインフレになっていく(P123)

    2014年3月15日作成

  • リーマンショックに発展したサブプライムバブル崩壊を予測、続いてギリシャ危機も予測し、そしてこれらの危機に乗じて空売りを行い、巨万の富を得たカイル・バスなる人物が、日本のクライシスを予測している。日本国民に対して、資産を日本以外の移しかえた方がいいと忠告している。世界で一番安全な通貨はノルウェーのクローネだと。ノルウェーは借金がなく資金が潤沢らしい。著者の浅井氏はシンガポールとニュージーランド、特にニュージーランドを押している。理由として、時差が少なく行きやすく、加えて銀行の格付けの高さと金利が安定して高い(4~5%)こと、またインフレ率が低いことを挙げている。

  • 国債が暴落する可能性を否定することはできないだろうが、日本や世界が単に傍観して最悪のシナリオをたどることはないだろう。それにしても、日本は15年から25年後には失業率が25%を超え徴兵制が復活し飼い犬や野良猫が殺されて食べられる世の中になっているかもしれないというシナリオが本当に現実になると思っているのだろうか。もちろん楽観視できない今の状況は理解できるが。

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