あたし研究

著者 :
  • クリエイツかもがわ
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本棚登録 : 86
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863420335

感想・レビュー・書評

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  • ASDの世界を、文章だけでなく絵で表現されてて、分かりやすかった。
    著者の絵がかわいい。

    世間の認知を広めるなら、ただダラダラ難しい言葉並べるだけじゃなく、こういう風に絵に描いたり、図式化すると効果的だろうなと思った。

    自分の修士論文も、ただ文章だけでなく、図や絵をいっぱい入れたいなーと妄想した(笑)

  • 本, アスペルガー |
     アスペルガー症候群の当事者本。類書は数あれど、ご本人によるイラストの可愛さと前向きさが良いですね。いろいろ苦労しながらも、アメリカ留学で良い先生に巡りあってほめられた体験がいまも小道さんに絵を描かせる力になっているというところにはじんときました。

     英会話講師時代の下記のエピソードなんかにも小道さんの優しさが表れてます。

     でも、あまり遅くなっては親御さんも心配されるので、時間を決めて、○時になったら、おウチに帰ろうね、と言うようにしていました。それでも「暗くてこわいから、帰りたくない」と言うので、私は持っているなかで、一番大きな、クマのシールを彼女の手の甲に貼りました。「○○ちゃんが、ちゃんと帰れるように、このクマが一緒にいるからね」と。こんなオマジナイみたいなことをしても意味がないかな、と思いましたが、彼女は「ウチに帰るまで、クマちゃんと一緒だ!」と元気よく帰って行きました。それから、彼女の心はみるみる安定し、レッスンにもやる気を示してくれました。約束のクマのシールを私は毎回準備していました。
     でも、そのシールが問題となったのです。「小道先生だけ、そういうことをされると、他の先生にも負担になるから、やめてください」とのお達しが出たのです。「はあっ???」と思いました。たかがシールです。そんなことで負担になるなんて、どういうことだ?と思いました。

     これとってもいいやりとりじゃないですか。別に小道さんが空気読めなくて間違った訳じゃないです。「たかがシール」その通り。その英会話学校の均質主義がどうかしてるのです。

  • イラスト+簡潔な解説(精神科医)+本人から解説 で構成。細かいジャンルに分けてあるので読みやすくわかりやすい。他のASDの人の著書とかぶる内容も多く、理解を深めやすい。
    〝焼きそば作りの時、材料を並べるところから始まります。「絶対に材料を並べないと焼きそばが作れない」訳ではありません。頑張れば並べなくても作ることはできます。この「頑張る」というのが私の人生をとても困難にしている要因なのです。「頑張ればできる」・・・できるんだったら毎回そうしなさい。些細なことまで頑張っていたら疲労困憊してしまう。〝のくだりに困難さとどのように付き合うのか、頑張らなくてもよいという視点の持ち方がある。

  • 以前、臨床心理士の友人にオススメと聞いて、ちょっと大変な時期だった友達の娘にプレゼントした。
    その後、夫もヤバい。と、思って、自宅用に購入。
    でも、誰も読まないまま放置…されてて、読む本がなくって手に取った。
    結論としては、多分、私も分類は解らないけど、何か機能障害を抱えてるんだろうな…と思った。「え?それ皆そうじゃないの?」と思うところだらけだった。
    で、ヤバいと思った夫は自閉症スペクトラムではなく、「自己愛性パーソナリティー障害」だと結論付けた。

  • あたし研究。
    いいタイトル。
    内容をこのひとことで言い表している。
    研究の成果は人類で共有する価値のあるものだ。
    モコさんすごい。
    高知県の病院の先生がこの本の出版に取り組んだということも書かれてあった。
    同郷に、価値を見出す力のある方がいてくださるのはうれしい。
    多種多様な人たちが雑多に生きていける社会を一緒に作っていきたい。

  • この、本を読んでいたら、(あ〜自分も、そう思うときがあるな〜)と思ったりしなが読みました。

  • 2の方が、絵と文が一体的でよかった。

  • あくまで「あたし(小道モコ氏本人)」の自閉症スペクトラムとしての行動や思考についての本。

    というスタンスなので押し付けがましくなく、また、頭の固い学者のちんぷんかんぷん抽象的な文章でなく、また、イラストがふんだんに使われているため非常にわかり易いし、偏見なく勘違いも少なく理解できるような気がする。

    自閉症スペクトラムの方、またはその親御さん、ご家族だけでなく周りにもしかしたら・・・?な方がいらっしゃれば読んでみることをオススメします。小難しい文章でなしに「ああしてほしい」「こうすればわかるの」と率直に書いてあるのでASDの方への効果的な会話法のヒントがわかるかと思います。

  • 「あたし」もかも・・・とドキドキしながら読んだけど,「あたし」は自分の腕の長さもわかってるつもりやし,自分の顔もわかってるつもりやし,そんなにつまずいたりぶつかったりしない。ただ,確かに方向はわからんくなるし,ビビリではある。たくさんのことを同時に覚えることも無理。そのせいで,一度バイトで大きなミスもしている。オートマティックにできるようになれば苦ではないのだけど。ただ,決定的に違うのは,散らかっていても「見つける」ことができる。ということ。むしろ並べることのほうが何倍も「あたし」にはハードルが高い。なにをどのようにどの順にならべればいいかわからへんし考えただけでパニック。だからやっぱり私はASDではない。という結論。

  • ASDの方が自身について振り返って書いたイラストやコメントがとてもわかりやすい。純粋さ、まっすぐさ、大変さが伝わる本。
    おじいさんと美術の先生のエピソードがとても素敵。

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著者プロフィール

1970生まれ。高校2年の時に、1年間アメリカに留学。ICU(国際基督教大学)語学科卒業。著書に『あたし研究』『あたし研究2』(ともにクリエイツかもがわ)。

「2014年 『自閉症スペクトラム “ありのまま”の生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小道モコの作品

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