- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863450196
作品紹介・あらすじ
英語教育界、英語学習者の間で現在「多読」が注目を浴びている。多読は「大量の英語のインプット」を可能にしてくれる。本書において英語教育・英語学習における「多読」の新たな可能性を、具体例を提示しながら、平易な言葉で論じる。
感想・レビュー・書評
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著者の体験に基づく多読の教育論。どんな本を読めば良いのかのリフトが欲しいところ。そして自分のレベルを知る方法がもっと分かりやすいと良い。
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「好きこそものの上手なれ」
語学だろうが何だろうが、楽しくやらなきゃ身につかない。著者は高専の英語の先生。授業では最初に先生が作った和訳文を渡すのには驚いた。いかに英語の文に触れ、親しくなるか。語学と言えば暗記とかひたすら辞書に首ったけだった自分の学生時代との違いに大いに驚いた。
ほぼ絵だらけの英語の本から自分のペースで気になった本をどんどん読み進めていく「多読」。著者の多読熱はやや熱いけど、楽しそうに多読をする生徒の様子を読んでいくと、こちらも楽しくなってくる。
オススメ度:
★★★☆☆
ノブ(図書館職員)
所蔵情報:
品川図書館 837.5/H48 -
多読の方法論のみならず、著者の教育論も展開されている。ともに興味深い。
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「多読」に引かれて手に取ったら、英語教育者向けの本でした。
私向けじゃなかったなぁと思いながらも読んでしまいましたが、
なかなか興味深い1冊でした。
2章で紹介されているMarvin Redpostのシリーズ、わたしも大好きだけど、あんな風に熱の入ったお勧めがあったら、誰だって興味もっちゃうよなぁ・・・
学生たちが本を無心になって読む姿はすばらしいし、成績に関係なくその機会を与えられる先生もすばらしい。
学習は、進学のためにするのではなく、自分の人生を豊かにするためにするものなのだということを、再確認しました。
英語教育に限らず、学校教育のあり方についての問題提起もされていたように思います。
最後に引用されていた、大村はまさんの言葉もすばらしいと思いました。
私も学生のころに多読に出会っていたらなぁ・・・。
教室でクラスメイトが好きな本をそれぞれ読んで、お互いに薦めあったり、感想を話したり。考えただけでもわくわくしちゃいますね。
まぁ、今、"多"読とまでは言えなくても、図書館に恵まれて、GRなどをたくさん読めるのは本当にありがたいんで、私も細々とだけど、読み続けようと思います。