上級量子力学 (第2巻)

著者 : J.J.サクライ 樺沢宇紀

• 丸善プラネット (2010年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2018年1月12日]

現状の理論物理の到達点と限界を示している。随所に教育的な配慮が行き届いている。

相対論的量子力学をふまえた、場の量子論の教科書だ。

非相対論的量子力学の一通りの学習が終わって、次の一冊とするには難易度が高い。場の量子論で使われる独特のnotationについて行けないだろう。

物理的要請（ハミルトニアン演算子のエルミート性など）から定式化を図り、本質に迫っていくのが物理の考え方だという深い学びが得られた。