こだまでしょうか、いいえ、誰でも。―金子みすヾ詩集選

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  • 宮帯出版社
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本棚登録 : 99
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863660991

感想・レビュー・書評

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  • きっと、出会うタイミングによって、好きな詩が変わっていくのだろうな、と思いながら読みました。

    今の私は、「土」と「土と草」がいいな、と思いました。

    打たれる、踏まれる、あるいは打たれも踏まれもしない、そんな土に目を向ける、あたたかさ。

    シンプルな言葉の向こうに広がる、豊かな世界、素敵な詩集だと感じました。

  • 2011/1/19

  • 本屋で、「私と小鳥と鈴と」の詩を見た瞬間、衝動買いしてしまいました。

    みすずの詩の中にある、小さな命に対する細やかな優しさ、その感性。
    古来から日本人の持つ「もののあはれ」の感覚とはこういうものなのかと思わされました。

    金子みすずの詩に触れたのは実はこれが初めてで、本当に彼女に「一目ぼれ」でもしたのかもしれない。
    この本には、みすずの詩と略年表だけがあるだけで、解説やその他の理解の助けになるものは何もない。
    「金子みすずってどんな人で、どんな生涯を送ったのだろう。なぜ26歳の若さで服毒自殺を遂げてしまったのだろう」
    彼女のすべてのいのちに対する「暖かい寂しさ」を感じ取りながらそんなことを想いました。


    特に心の琴線に触れた詩をご紹介します。

    「私と小鳥と鈴と」
    私が両手を広げても、
    お空はちっとも飛べないが、
    飛べる小鳥は私のように、
    地面を速くは走れない。

    私がからだをゆすっても、
    きれいな音は出ないけど、
    あの鳴る鈴は私のように、
    たくさんな唄は知らないよ。

    鈴と、小鳥と、それから私、
    みんなちがって、みんないい。


    「不思議」
    私には不思議でたまらない、
    黒い雲からふる雨が、
    銀にひかっていることが。

    私には不思議でたまらない、
    青い桑の葉たべている、
    蚕が白くなることが。

    私には不思議でたまらない、
    たれもいじらぬ夕顔が、
    ひとりでぱらりとひらくのが。

    私には不思議でたまらない、
    誰にきいても笑ってて、
    あたりまえだ、ということが。

  • 植物やお母さんとかの内容が多くてとてもキュンとなりました。。 私にない視点で物事を捉えていておもしろかったです!!(〃ω〃)

  • 難しい言葉を使っていない、素朴な詩。
    だからこそ、じんわりとくる。せつない。

  • すばらしい詩集。

    母なる想いがよく分かる。きっと、こどもに残したいという想いだっただろうと感じる。

  • 請求記号:911.56/Kan 資料ID:50062318
    配架場所:書庫入り口横 学生選書コーナー・指定図書

  • 「こだまでしょうか」は東北の地震の時に CM で知った。
    はっ とさせられるような内容である。

    その他の詩についても、ものの見方が新鮮で、
    おとなになった今、このような感性を大切にして生きていきたいと思う。

    金子みすヾは 26 歳で服毒自殺したとのことだが、
    なんとも勿体無く感じてしまう。

    JULA 出版局から「金子みすゞ童謡集」が出ているので、
    こちらも読んでみたい。

  • こだまでしょうか、いいえ誰でも。東日本大震災のあとAC広告で話題になった、金子みすゞさんの詩集を読みました。

    ひとつお気に入りを紹介します。
    「積った雪」
    上の雪  さむかろな。  つめたい月がさしていて。
    下の雪  重かろな。  何百人ものせていて。
    中の雪  さみしかろな。 空も地面も見れないで。
                       (ジベタ) 

  • 公共広告機構のCMでおなじみの「こだまでしょうか」や教科書でおなじみの「私と小鳥と鈴と」を含む、金子みすゞの詩集。ただ、震災後のCM人気に乗じて出版したみたいだから、そこだけが嬉しくもあり、寂しい。

    小さな子どもが日ごろの生活の中で歌ったり、口ずさんだりしていそうな詩ばかりで子どもの頃の感性を思い出しました。特に、母親との関係性を意識した詩も多く、春の陽だまりのような温かさを感じることができます。

    詩はいろいろな読み方や場所で読み返すことで感じる意味が違ってきて、一味も二味も楽しめることができると思う。だから、今度はベランダで読んで、レビューを書き足したいな。

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