藤森照信の建築探偵放浪記: 風の向くまま気の向くまま

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  • 経済調査会
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863742390

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  • モダニズム建築を中心とした建築の見聞録。建築の歴史を学ぶこともできる。文句なしに楽しめます。¥3,600とややお高いが、建築の好きな方にお勧めの一冊。

  • 建築をより楽しむには背景を知ること

    建築史家のディープな知識が世界中の建築を面白く教えてくれる

    膨大な建築が登載されしばらく楽しめた

  • 建築史家で建築家の藤森照信氏が『積算資料』というニッチな業界紙に月毎に連載していた建築探偵放浪記を一冊にまとめた本だ。

    辰野金吾の東京駅からはじまり、丹下健三の名作の数々、コルビュジエの処女作、チェコのキュビズム、ナチスの住宅、ルーマニアの教会建築からギリシャの修道院、ローマの大建築、そして茶室・・・と場所も規模も成り立ちも時代もさまざまな建物を訪れ見聞したエッセイが、藤森節満載で語られていて、読んでいて楽しい。

    「人の見ていないものを見る」「誰も紹介していないものを世に問う」という意識がすごく強い人なんだなあと改めて思った。そして好き嫌いがはっきりしている。「駄作」「失敗」「見るほどのものでもない」とか好き放題に放言していて、それがまあ、この人らしくてまた面白い。

    ひとつひとつの建物の特徴やエピソードも面白いが、通して読んでみると建築史の流れがわかり、(相当藤森氏の創造に近い自論になっていて本当にそうなのかアヤシイところもあるが)何かちょっとした旅行でもしたような気分になる。

  • 2018/05/17

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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