- Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863742390
感想・レビュー・書評
-
モダニズム建築を中心とした建築の見聞録。建築の歴史を学ぶこともできる。文句なしに楽しめます。¥3,600とややお高いが、建築の好きな方にお勧めの一冊。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
建築をより楽しむには背景を知ること
建築史家のディープな知識が世界中の建築を面白く教えてくれる
膨大な建築が登載されしばらく楽しめた -
建築史家で建築家の藤森照信氏が『積算資料』というニッチな業界紙に月毎に連載していた建築探偵放浪記を一冊にまとめた本だ。
辰野金吾の東京駅からはじまり、丹下健三の名作の数々、コルビュジエの処女作、チェコのキュビズム、ナチスの住宅、ルーマニアの教会建築からギリシャの修道院、ローマの大建築、そして茶室・・・と場所も規模も成り立ちも時代もさまざまな建物を訪れ見聞したエッセイが、藤森節満載で語られていて、読んでいて楽しい。
「人の見ていないものを見る」「誰も紹介していないものを世に問う」という意識がすごく強い人なんだなあと改めて思った。そして好き嫌いがはっきりしている。「駄作」「失敗」「見るほどのものでもない」とか好き放題に放言していて、それがまあ、この人らしくてまた面白い。
ひとつひとつの建物の特徴やエピソードも面白いが、通して読んでみると建築史の流れがわかり、(相当藤森氏の創造に近い自論になっていて本当にそうなのかアヤシイところもあるが)何かちょっとした旅行でもしたような気分になる。 -
2018/05/17