タンジブル (新鋭短歌)

  • 書肆侃侃房 (2013年5月25日発売)
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  • 本 ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863851122

作品紹介・あらすじ

生物であることの実感

嫌なことや悲しいことによって一度しゃがんでも、ずっと闇の中にい続けたりはしない。九州、福岡の明るい光の中で育ったことが影響しているのかもしれない。

東 直子(解説より)





<自選短歌五首>

さよならって言おうとしたら足許にきれいな刺繡糸があったの

阿佐ヶ谷の画家の家にて昼下がりファム・ファタールが茹でるそうめん

しのぶれど色に出でにけるわたくしと飲む焼酎はおいしいですか

風光る夏の画塾よ弟がスケッチブックを見せてくれない

わたしには無理なんですと雨上がりにぐっしょり濡れた日傘ひらいて

感想・レビュー・書評

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  • 短歌の良さを再確認した。わたしも書きたいと思った作品集。

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著者プロフィール

1984年4月生まれ。福岡県立筑紫丘高校、九州大学芸術工学部卒。デザイン会社勤務を経て、現在フリーランスの編集者・ライター。「かばん」「星座」に所属。

「2013年 『タンジブル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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