八月のフルート奏者 (新鋭短歌シリーズ4)

著者 :
制作 : 加藤 治郎  東 直子 
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 61
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863851184

作品紹介・あらすじ

笹井宏之第三歌集
佐賀新聞読者文芸欄2004年10月~2009年2月掲載の全歌と新たに発見された歌を含む395首を収蔵


「佐賀新聞」に託した愛する世界
この世と、この世ならざる者との間で生じる思索を、言葉の音楽に変えていった青年の本心が、どの歌にもじっくりと座っている。
東 直子(解説より)

監修者選短歌五首
葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある
八月のフルート奏者きらきらと独り真昼の野を歩みをり
雨といふごくやはらかき弾丸がわが心象を貫きにけり
ひろゆき、と平仮名めきて呼ぶときの祖母の瞳のいつくしき黒
木の間より漏れくる光 祖父はさう、このやうに笑ふひとであつた

感想・レビュー・書評

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  • 旧仮名遣いの歌たち。

    それでもまた、どこかコケットで透明。でもなんだかより儚げ。

    好きな歌

    どうしてもかなしくなってしまいます あなたをつつむあめのかおりに

    せつなさに心が洗われます。

  • 26歳で夭折した青年の残した歌たち。
    短歌のことはよくわからないけれど、あふれる出る豊かな感受性を知性でコントロールし「言葉」で切り取りハラリと差し出しているようで。
    「あすひらく花の名前を簡潔に未来と呼べばふくらむ蕾」
    「ゆっくりと私は道を踏みはづす金木犀のかをりの中で」
    「かなぶんであそぶ子猫をみてゐたり破壊とはこんなにも純粋」

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プロフィール

1982年8月1日  佐賀県西松浦郡有田町泉山に生まれる。2004年     短歌を作りはじめる。2005年10月   連作「数えてゆけば会えます」で第四回歌葉新人賞を受賞。2007年1月    未来短歌会に入会。加藤治郎に師事。同年度、未来賞受賞。2008年1月25日  第一歌集『ひとさらい』(Book Park)刊行。2009年1月24日  自宅にて永眠。2011年1月24日 『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(PARCO出版)、第一歌集『ひとさらい』、第二歌集『てんとろり』(ともに書肆侃侃房)刊行。

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