声、あるいは音のような (新鋭短歌シリーズ9)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863851276

作品紹介・あらすじ

きみの歌声が聞こえる。
ここが、私たちの辿り着いた世界である。
現代に生きる悲しみを綴った珠玉の作品集。
加藤治郎
自選短歌五首
羽をもつひとと静かな声をもつひとが出会える街路樹だった

噴水のつぶつぶのようわたしたち落ちてふたたび噴きあがるみず

波音がやまないのです朝も昼もふつうの顔をつけているのに

僕たちは生きる、わらう、たべる、ねむる、へんにあかるい共同墓地で

空洞も友となりゆくゆうぐれに濡れたドロップいろの信号

感想・レビュー・書評

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  • 「追憶・ダンの店2007」は意味が取り易くて自分も行った気分になる。湘南のダンの店。僕も行きたいなあ。

  • 炎天のまひる汐留しんとして水底あゆむわたくしがいる 銀盤をある日あふれる水のように、かなしみ、怒り、怯えの点滴 砂防林ぬけてひろがるさがみの海しずかにゆれて泣きそうになる さやさやと浸漬(なづ)の木ゆらす琴の音は海の底にもとどくだろうか ざりがにの眠りを見たの横むきに浮いてねむるの深夜の水槽 浅瀬から浅瀬へ渡る風の舟、うつむいて水、あおむいて空

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著者プロフィール

静岡県三島市に生まれる。早稲田大学教育学部国語国文科卒。以後東京に在住。2006年、短歌をつくりはじめる。2007年、未来短歌会に入会。加藤治郎に師事。

「2013年 『声、あるいは音のような』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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