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- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863851764
作品紹介・あらすじ
ふたたび走り出すために
いつかうけとったあなたの言葉が、
新しい光になる
東 直子
〈自選短歌五首〉
冬がくる 空はフィルムのつめたさで誰の敵にもなれずに僕は
開かれたままの図鑑の重たさよ虹のなりたち詳細すぎる
祈るとき目を閉じるとこ似ているね神の名前のひしめく惑星(ほし)で
流されて吹き寄せられて川をゆく花びらみたい 手を振るから
青く暮れる視界のすべて(愛したい)焼き切るための強い瞼を
感想・レビュー・書評
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#法橋ひらく #短歌 曇天の海辺に立っている心地やさしいことのエゴを言われて 「恐竜や」十一月のプールには夕日を返す飛び込み台が 鴨川で花火しようや誰からとなくはしゃぎ出す師走のドンキ サボテンに水をあたえる寂しさに他の呼び名をふたつあたえる 鳴けよ海(なけないぼくらのみるひかり)廊下に立てたあのキャンバスへ (どこにたどり着くのだろう)黙すときテレビは浜のあかりのようで 雨の日の図書館はとてもしずかでなぜだろう土の匂いがする 返歌 晴れの日の図書館ひとがすくなくて窓からふわり木の葉花の香
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