夜にあやまってくれ (新鋭短歌シリーズ28)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852341

作品紹介・あらすじ

【貪欲な兎のように】
何かに飼い慣らされているような不安。
でも、飼い慣らされるって、何に?
(江戸 雪)


非常時に押し続ければ外部との会話ができます(おやすみ、外部)

レトルトのカレーの揺れる熱湯のどこまでもどこまでも透明

君の手の甲にほくろがあるでしょうそれは私が飛び込んだ痕

悲しいと言ってしまえばそれまでの夜なら夜にあやまってくれ

君の頰に「は」と書いてみる「る」は胸に「か」は頭蓋骨に書いてあげよう

感想・レビュー・書評

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  • 鈴木晴香 短歌 急行を山椒魚と呼んでいた頃降っていた雨の匂いだ 君が居間どこかで濡れている雨がここにも降りそうで降らなくて レトルトのカレーの揺れる熱湯のどこまでもどこまでも透明 唇をつけないように流し込むペットボトルの水薄暗い 地下鉄のホームに過去の雨が降るコンクリートの呼吸の長さ シャボン液から指の輪を引き抜けば私は風の入り口になる p6 パンケーキショップの甘い蜂蜜の香りがしたら右に曲がって #返歌 パンケーキ匂いがしたらそこいらにぐりぐらいるよ左に曲がる 

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著者プロフィール

1982年東京生まれ。慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。
2012年、雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載「短歌ください」への投稿をきっかけに短歌を始め、同年10月に塔短歌会入会。
2015年第五十八回短歌研究新人賞最終選考通過。
2016年京都大学東一条会Ton-Ichi Talkにて講演。
Twitter: @UsagiHaru

「2016年 『夜にあやまってくれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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