あひる

著者 :
  • 書肆侃侃房
3.48
  • (35)
  • (111)
  • (131)
  • (25)
  • (5)
本棚登録 : 952
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852419

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 普通の日常を必死で保つことの怖さ

  • 短編集。あひる、父母と住む家にあひるがやってきて、沢山の子どもたちも来るようになった話。おばあちゃんの家、別棟にインキョするおばあちゃん、幼い頃から出入り。森の兄妹、空腹、おばあさんの家のびわ。

    大人にとっての子どもとのかかわり、あぁそうやなぁって感じ。

  • 怖かった。とにかく恐ろしい。

  • 表題作『あひる』の語り手のバックボーンが鮮明にならないことで、あひるとの共同生活がいびつで不穏。居心地が悪くてぞわぞわ。

  • 揺れ動く心と、変わりゆく日常が描かれた三編でした。

    『あひる』
    あひるを飼い始めた一家に、子供たちがよく遊びにくるようになります。父と母は嬉しそうですが、幸せな日常の危うさと、それを維持しようとする努力が見えて、気持ちが揺り動かされました。

    『おばあちゃんの家』
    少しずつ変わっていくおばあちゃんを見て、みのりのように、胸がざわざわしたり、ほっとしたりを繰り返します。当たり前の日常は変わっていきますが、いつしかそれがまた日常となり、ざわざわしなくなるものなのでしょうか。

    『森の兄妹』
    マンガも貸してもらえない、ヨーグルトも買ってもらえないモリオは、びわの木の近くの小屋に住むおばあさんと出会います。モリオのおばあさんへの気持ちの移り変わりを感じて、嬉しくも悲しくもなりました。

  • すべての家にあひるを。

  • 「あひる」は不気味だった。病院に行くたびに別のあひるになるのりたまに、もやもやして、落ち着かない気分になる。何より、主人公がどんな人か全く見えてこないのが不気味。本当に存在しているのか不安になる。「森の兄妹」は、終わり方が良かった。

  • 子ども特有の純粋さゆえの残酷さが描かれていて、読んだあとなんだか切ないような悲しい気持ちになった。
    そして、
    なんだか怖い。ぞわぞわしました。

  • 短編集3編.
    「あひる」の何でもないような日々に寄り添うような軋み.不協和音が鳴り続ける不気味さ.ペラっと二重写しになったような現実のズレ感が,収まりの悪い異常さを醸し出している.子供視線の怖さがすごい.

  • 結構前に読み終わっていたのに感想を書いていなかった。
    とにかく全編通して漂う気持ち悪さ。
    グロイとかそう言う気持ち悪さじゃなくて、収まりが悪いと言うか居心地が悪いと言うか…
    この言葉で説明出来ない気持ちからしてもう気持ちが悪い笑
    この微妙な機微を上手く書けるところが凄いと思う。

全146件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

あひるのその他の作品

あひる Kindle版 あひる 今村夏子

今村夏子の作品

ツイートする