あひる

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 951
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852419

作品紹介・あらすじ

■あの第155回芥川賞候補作、待望の単行本化!
文学ムック「たべるのがおそい」創刊号に掲載された注目の表題作ほか、書き下ろし2編を収録

【新たな今村夏子ワールドへ】
読み始めると心がざわつく。
何気ない日常の、ふわりとした安堵感にふとさしこむ影。
淡々と描かれる暮らしのなか、綻びや継ぎ目が露わになる。

あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在りようを、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • あひるののりたまと両親のものがたり。
    自分の子供時代を思い出すような昭和な風景が描かれていた。

    子供の無邪気さと冷静さと少しの残酷さ。
    こどもは大人が思っているより物事をわかっているけど、そう思いたくないのは大人たちだなというお話し。
    表題作他に短編2つ入

  • 寂しさ、孤独、貧しさを無意識のうちに埋めようとするその行動の不穏さ、残酷さ。悪意はないからこそ、背筋にすっと冷たい汗が流れるような感覚。
    善人も悪人もなく大きな事件も起こらない、ただの日常の輪郭が、じわりじわりとぼやけていく様。
    今村さんの作品は読後、とにかくぼぉーっとしてしまってすんなり自分の日常に戻ってゆけない感覚がある。


    「あひる」
    「おばあちゃんの家」
    「森の兄妹」

  • あひる
    何回か読み返さないと本当の意味が読み取れない作品です。

  • 本も読み映画も見ていたのですが、レビューできず久々の投稿になってしまった…頑張る。

    こちらはKindle Unlimitedにて。確か前にテレビで光浦さんが紹介されてた
    この筆者、1980年生まれなの…もっと上かと思っていた。昭和の田舎風景を想像しながら読了。
    3本の短編「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」からなる短編集で、(おそらく)全てひとつの集落の中で展開される3つの物語。

    全体的な印象は、田舎特有の仄暗さだった。私ももともと田舎育ちなので(小学生の頃住んでた町には、地元の人しか知らないような単線鉄道の駅がひとつあるだけの…)その仄暗さになんとなく覚えがある。それを全面に押し出している訳ではないし、悪意を持って描いてるとも感じられないのに、その仄暗さが全体に等しく滲み出ているのが絶妙。
    今暮らしている環境では感じることがない感覚だな、とも思った。懐かしくもあり不気味で近寄りがたくもある、普通のお話に見せかけたホラー、という感想。

  • シュールなコントを見せられてるような、でも気持ちの悪さも感じる話でした。歪んだ家族の話かな。

  • 子供に写る世界は、面白くて、少し不気味で、恐ろしい。
    そんな感覚が、よく伝わってくる。
    この雰囲気、距離感、とてもいい。

  • 夜中にインキョさんのことを考えていたら、背筋がぞくぞくしました。

  • 違和感を楽しむための小説かな・・・

  • 今村夏子先生の文章は心地よい

  • 短編風の話が三つ。でも舞台は同じで、共通の人物も出てくる。
    田舎の風景を思い出しながら、色々な出来事を思い出したけど、何より1話目のあひるが怖かったし、三話目の終盤も怖かった。ただの恐怖ではなく、もっとざわざわとしたもの。

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著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

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