(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 VILLA ARC (tentative)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852501

作品紹介・あらすじ

川津たちが招かれたのは、断崖に建つ「二本の筒が載った家」。彼らを迎えたのは不可解な表札「ヴィラ・アーク」。豪華な館訪問という楽しいはずの旅に、やがて暗雲が漂いはじめ、事件が起こる。消えた黒猫を捜すうちに一人、また一人と行方不明者が…。建物の設計に隠された秘密とは何か?謎は深まる。やがて嵐がおさまり、真相にたどり着いたかに見えたとき、突然、爆発音が轟く。謎は建築家たちによって紐解かれ、最後に明かされる建物の「設計主旨」。館もの本格ミステリーは一転して社会派ミステリーへと姿を変える。第62回江戸川乱歩賞最終候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 【一級建築士が設計した館もの本格ミステリー】

    研修旅行で川津たちが訪れたのは断崖に建つ「二本の筒が載った家」。
    館主滝田に変わった造りの館を案内され驚きと感動で胸がいっぱいになる川津たち。しかし楽しい時間は束の間、館の中で消えた黒猫を捜すうちに飼い主の涼子も消え…。
    館のからくりを探りながら川津たちは黒猫と涼子を探す。
    館主滝田はなぜこのような館にしたのか、そこに隠された滝田の思いとは…。

    嵐の山荘や斜め屋敷の八角館など本格好きが喜ぶワードも出てくるがメインは建築。建築や家具の話が多く、建物の構造などの説明があっても知識がないので想像できないのがもどかしかった。知っていれば最後滝田さんの造ったものがわかった時もっと感動できただろうなぁ。
    「ヴィラ・アーク」の意味がわかった時は、ほふっとなった。

    本格ミステリーでもあり社会派ミステリーでもあり美しいミステリーだった。ただ、事件の解決はもやっとしていて、メインはやっぱりヴィラ・アークである。

  • 一級建築士の書く館ミステリ。建築法を守らないと揶揄されがちな新本格的建造物を実際に建造するとどうなるのか。嘘のない見取り図と必然性を伴った仕掛けに感動すら覚えると同時に、実用に即し理想ともいえる設計を通すのに立ちはだかる壁、これだけ歪な形にならざるを得ない現状が悔しくもあります。館ミステリが社会派に反転するカタルシス。乱歩賞よりメフィスト寄り、間違いなく系譜に一石を投じた作品です。傑作。

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