風のアンダースタディ (新鋭短歌シリーズ34)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852532

作品紹介・あらすじ

【31音の劇が風のように輝く】
アンダースタディ、代役の私が
ステージを見つめる
(加藤治郎)


<自選短歌五首>
間違って降りてしまった駅だから改札できみが待ってる気がする

この辺は海だったんだというように思いだしてねわたしのことを

透きとおる回転扉の三秒の個室にわたしを誘ってください

ほんとうはあなたは無呼吸症候群おしえないまま隣でねむる

幾たびもあなたの頰を拭ってた泣いているのはわたしなのにね

感想・レビュー・書評

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  • 本ぜんたいを見通すと、言葉のなかにある思想・トリック・感情よりも、言葉そのものの綺麗さの方が目立っている気がする。ちょっとホラーテイスト。

    この辺は海だったんだというように思いだしてねわたしのことを

    ドライヤーかけてるきみの背中には本当のこと言えそうなのに

    シャンプーを変えるきっかけほしいからあなたのことを好きになろうか

    このあたり(序盤)は思想の方がたっていて、尚かつ生活に根ざしている距離の近さが好ましかった。綺麗な言葉のパッチワークよりも新しい言葉の骨格にふれたい。

  • #短歌 p.6 この辺は海だんたんだというように思いだしてねわたしのことを 隠してたこんなくぼみのあることをきみにはただの水たまりだけれど p.23 ハンガーに綿のブラウス羽織らせて今日のわたしのアンダースタディ p41 水底の硝子にふれてしまうまでピアノの白鍵たたき続ける p45 シリコンのリストバンドで隠しても減菌ガーゼにしみる雨つぶ p59 しゃらしゃらと流水麺をすすいではFMで聴くウェザーリポート

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著者プロフィール

東京在住。
二〇〇九年の春から新聞歌壇等へ投稿を始める。同年の秋、未来短歌会に入会。加藤治郎に師事。二〇一〇年雑誌「ダ・ヴィンチ」の「短歌ください」に投稿を始める。二〇一五年に同人「まろにゑ」に参加。
Twitter:@smiki19631

「2017年 『風のアンダースタディ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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